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岡山科学技術専門学校 学科ブログ

第16回:納品

こんにちは、宮元です。

ACOSの扱いにも、クロスアセンブルの方法にも慣れて、アセンブル段階でのエラーはなくなりました。ここからが問題です。このプログラムが正しく動くことを確かめるためには、電子機器メーカーが作った”融雪用散水機制御システム”のハードウエア(実機)を使ってテストする必要があるのです。しかし、それは工場にしかありません。

今だと、アセンブルに使ったコンピューター①と融雪用散水機制御システム②をUSBケーブルでつないで、①から②へひょいとコピーすればテスト準備OKとなるところですが、当時、そうはいきません。
①でできたプログラムをROMライターというものを使ってROMという半導体メモリに書き込んで、これを②まで持って行って装着します。これで②が、私が書いたプログラムに従って動くことを確かめられます。ただ、この確認作業は電子機器メーカーの担当者の役割となっていました。確認結果は、一定時間後に私のところに届くという段取りです。

161_ROM
(“read only memory”でgoogle検索した結果からの転載)

ここがうまく動かないという指摘があると、プログラムの該当部分を確認します。バグ(プログラムエラー)だったら、プログラムを修正して、ACOSでクロスアセンブル、ROMを書き直して実機でテスト。これの繰り返しです。この作業、割とうまくいきました。そして、この作業の最終段階は「受入れテスト」と呼ばれていた最終試験でした。

この受入れテストにパスするということは、発注元から「テスト中のプログラムはこちらが要求する仕様をすべて満たしています。」と認めていただいたということになります。これをもって私個人的にはプレッシャーから一旦解放されました。実際にはこの後、現地でのテストがあったのですが、その対応は電子機器メーカーの担当者がしてくださいました。ここで重大な問題が発覚した場合はもちろん対応する約束になっていましたが、大きなトラブルは出ませんでした。

この仕事のことをことさら覚えている理由は、学生時代に趣味でやっていたことが社会人一年目で実践で使えたからです。こんな面白くない大学なんて辞めてしまおうかとまで考えたことがあったのに、いくつかの幸運との出会いもあってこんなにいい経験ができたと感じ、無茶苦茶うれしかったからです。

ではまた。

撮影実習のひとコマ

映像音響学科です。

毎年一年生は近所の公園に撮影実習に行きます。が、実際は散歩に近い(?)です。しかし、一応撮影実習なので録画はしています。

この日は珍しく公園で遊んでいる親子がいて、うちの女の子たちは興味津々。ということで、お母さんに声をかけ撮影のお願いをしたところ快諾していただきました。

早速、機材セッティングして撮影開始。

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慌てた様子でセッティングしています。

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数分後にはこんな状態です…(涙)

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男子組は比較的まじめにしています。

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被写体の学生だけがハイテンションです…(悲)

次は紅葉でも撮りに行こうかな。

第一種電気工事士技能試験の練習始まる

電気工学科の國府拓治です。

10月4日(日)、第一種電気工事士筆記試験が実施されました。合格発表は約一か月後の11月上旬のため合否はまだ分かりません。筆記試験の合格者は、12月20日(日)予定の技能試験を受けます。これに向けて1年生が練習中です。第一種の技能試験は高圧回路配線を含む作業のため、今まで経験してなかった高圧ケーブルの扱いが必要です。

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上期の第二種電気工事試験が新型コロナウイルスの影響で中止されたため、今年度の1年生はこの下期試験でいきなり第一種電気工事試験受験となりました。初回からハードルの高い試験に臨むため全員必死で練習に取り組んでいます。
練習が報われ全員が合格することを期待します。

建築士講座の準備を始めています!

こんにちは。建築工学研究科の堂本です。

今年度の「二級建築士対策講座」は、回を重ねるごとに白熱したなかで終えることができました。最終発表は12月3日(木)頃です。待ち遠しいところです。

さて、その余韻も冷めやらぬなかで、次年度へ向けて建築士対策講座の準備を始めております。すでに、卒業生を含めて問合せがあるのですが、今年度の状況を振返ったうえでパワーアップを図っているところですので、興味をお持ちいただいている方々、今しばらくお待ちください。近々、当HPにアップさせていただきます。

当対策講座の大きな特徴は、”一人一人のやる気にしっかり応える”ところです。講師と一人ひとりの受講生とが円滑なコミュニケーションを保つことで、成果は間違いなく表れます。

さあ、みなさん、来年の試験に向けて万全の準備をしていきましょう!

動力盤の配線工事指導を現役の技術者から

電気工学科の國府拓治です。

10月15日(木)、電気工学科2年生が「職業実践専門課程」の運用で決められている実習指導を受けました。この指導は、株式会社徳山電機製作所様から2名の技術者を派遣いただいて実施しています。今回は7月6日(月)に続き2回目で動力盤の配線工事を体験しました。配線を完成させ実際に電動機を運転して期待通りに動くことを確認し満足感いっぱいでした。

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電気工事では配線さえ間違わなければほとんどの場合期待通り動作し作業完了となりますが、お客様へ納品し代金を頂くとなると話は別です。ただ動けば良いというものではありません。わかりやすいところでは、見た目の美しさがあります。
学生たちは様々な指導を受け、仕事への取組み姿勢はどうあるべきかを学んだはずです。日常とは異なる感覚、この体験が彼らの成長に役立てばよいと思います。
学生たちの声です。
 ・実務に触れることができて興味深かった。
 ・学校の実習は電気工事が主だが、制御盤内の工事は初めてで面白かった。
 ・本物の製品内の工事を体験できて面白かった。
 ・実際の商品を作る作業だったので緊張した。
 ・普段の先生と違って企業の方から指導してもらったので新鮮な気持ちになった。

第15回:仕事から得るもの

こんにちは、宮元です。

ACOSでアセンブルしてどうして8080Aで動く機械語プログラムに変換できるのかという疑問を解決しなければいけなかったのですが、スケジュールどおりにプログラムを完成させるのが優先で、それは後回しにしていました。

かつては「コンピューターダイジェスト」という名前の月刊誌があって、いろいろな新聞からコンピューターに関係した記事だけを抜き出して雑誌にしたものでした。入社当時は情報だけでも頭に入れておかなくてはと思って購読していました。
あるとき、その記事の中に”クロスコンパイラー”という言葉を見かけ、「あれっ、どこかで読んだぞ!」 今だとネットで検索すればすぐに分かることですが、当時はそんなものはありません。探し回った結果、情報処理技術者試験の参考書に書いてありました。初めて読んだときにしっかり理解していたら、今回の疑問はたやすく解けたのですが・・・・

二つのコンピューターAとBがあるとします。コンピューターAを使って、FORTRAN(フォートラン)言語で書いたプログラムを普通のFORTRANコンパイラーで翻訳すると、翻訳してできる機械語プログラムはコンピューターA用です。コンピューターAでしか動きません。

ところがこのとき、普通のFORTRANコンパイラーではなくて”クロスFORTRANコンパーラー”を使うと、A自身ではなくコンピューターB用の機械語プログラムに翻訳できるのです。
「クロスコンパイラーというものがあるんだったら、クロスアセンブラーもあるはずだ。」と考えるのが普通ですね。

実はそのとおりだったんです。アセンブリー言語で書いたソースプログラムを、ただのアセンブラーでアセンブルすると、できる機械語プログラムはACOS用です。ところが、8080A用のクロスアセンブラーでアセンブルすると、ACOSを使っているのに8080A用の機械語プログラムができるのです。

書籍だけで勉強していると、分かったようで分かっていないなと思うことがよくあるのですが、こうやって実務の現場で出くわすと、否が応でも分からされて(?)しまいます。こういうふうに、生きた知識が増える、生きた技術が身に付く。これも仕事から得る喜びです。

カギセンで受け継がれるアレ📖

  • 2020-09-24 (木)
  • 進路
  • 作成者:進路

進路指導課です。

 

今日は皆さんに、カギセンの就職活動において受け継がれている ”アレ” をご紹介したいと思います!!

 

早速ですが、”アレ”とは何か?ですが、

それは、”受験報告書”というもののことを指しているのです!!

カギセンでは代々、

就職活動を経験した学生が”受験報告書”を作成するという活動をしているのです。

 

 

受験報告書記入中

そう!!この写真📷

現在、2年生の学生が記入しているものこそが、”受験報告書”なのです。

※実物はカギセンに入学すると見れますのでお楽しみに♡

 

実際に就職活動を体験した学生がどのような経験をしたかを記録に留めたり、

自分自身が活動をしてみて感じたことにどのようなことがあったのかを記入したりと、活動した本人にしか感じることのできない貴重な経験を記録に残しているのです。

 

そして、この受験報告書は次の学年へと受け継がれ、初めて就職活動をする後輩たちの道しるべとなっているのです📖

 

先輩たちの貴重な体験談を活かし、また新たな就活生のスタート時期がまもなくやってこようとしています!!

第14回:出くわした疑問

こんにちは、宮元です。

第1回で書いたとおり、融雪用散水機制御システムのプログラムはアセンブリー言語で書きました。そして第8回で説明したとおり、アセンブリー言語で書いたプログラムはアセンブラーという言語翻訳プログラムで、コンピューターが実行できる機械語に変換します。(これを「アセンブルする」といいます)

不便なことに、このアセンブラーを実行できるコンピューターが電子機器メーカーの工場にしかないということで、電車とバスを乗り継いで工場に行きました。紙に書いたプログラムは磁気テープで持って来てくれということでしたが、社内ではできないので外注して600フィートのオープンリールの磁気テープにメディア変換してもらいました。今なら、USBメモリにコピーしてというところです。

工場の敷地は広大で、その周囲は田んぼと畑。夜になって工場のラインで働いている人が帰宅して照明が落ちると、数人だけの広-い工場内が不気味な空間になるような所でした。

アセンブル作業のために通された場所には「ACOS」と書かれた小型コンピューターがありました。「ACOS」というのは当時、NECの汎用コンピューターのブランド名でした。ここで疑問がわきます。どうしてACOSなの? 8080Aじゃないの? だって、ACOSでアセンブルしたらACOS用の機械語プログラムになってしまうでしょ? 8080Aじゃ動かないんじゃない? えっ、どういうこと?!

141_ACOS250
(“ACOS”でgoogle検索した結果からの転載)

とにかくその日は磁気テープで持って行ったアセンブリー言語のプログラム(ソースプログラム)を、ACOSを使ってアセンブルし、アセンブルエラー(早い話、プログラムの文法エラーのこと)を見つけただけで帰社しました。そして、あのACOSを使ってどうして8080Aで動く機械語プログラムに変換できる?・・・・という疑問の解決です。

“8の字巻き”-映像音響業界への登竜門 

映像音響学科です。

カギセンでは前期の授業が終わりを迎え、9月下旬は前期末試験期間です!! 
現在、学生は試験に向け必死に勉強中✐

さて、そんな中、映像音響学科では夏休みを境に、1年生が続々と”現場デビュー”を果たしました!!
ちなみにココで指す”現場”とは、彼ら、彼女らが将来目指す仕事先でもある、イベント等で音響、照明、映像のお仕事をする場所です。

ケーブル巻き2ショット

☝この後ろ姿、何をしているかというと、ケーブル巻きの自主練習💦
学生たちがなぜ突然、自主練習を開始したかというと・・・・
どうやら、夏休みに初体験した現場がきっかけのようなのです。

この夏、岡山で開催された夏の高校野球大会。この熱い戦いの裏方スタッフとして、本校の学生もお手伝いに行かせていただいたのです!!
広~い会場で、学生たちが任されたお仕事は、長~い長~いケーブルを引いたり、巻いたりするお仕事。
この作業にとっても苦戦したようです💦

ケーブル巻き(手元)

カギセン・映像音響学科でも、入学と同時に、この業界では欠かせない(!) “8の字巻き”というケーブル巻きの練習を繰り返し行うのですが、現場によっては、このケーブルの長さが、本当に長い、そしてものによっては太いのです(>_<。)

暑い暑い外で… 重い重い…ケーブルを巻く、なかなか過酷な作業なのです💦
初めて経験した1年生、スムーズにいかない事態を経験し、”できるようになりたい!!”と思ったそうです。

そして早速、練習開始!! 初めての経験を通じて、将来に向けての一歩を踏み出し始めたようです(^^)
今後さらにたくさんの経験を積んで、どんな仕事に就くのか楽しみにしたいと思います♡

本番まで、あと・・・・2週間!!

こんにちは。建築工学科の岡部です。

10月3日(土)に「ワンデーエクササイズ」という建築作品コンテストが開催されます。
これは、”人づくり” ”まちづくり”をテーマとする岡山建築設計クラブが主催するコンテストで、今年で27回目を迎えます。岡山県内で建築を学ぶ専門学校生・大学生・高校生が作品を持ち寄り、それぞれのアイデアを発表し、岡山のまちづくりを若い世代が考えるきっかけとなるものです。

このコンテストには本校からも4チームが出場予定で、7月から放課後等の時間を使って作品制作に必死に取り組んでいます! 本番まであと2週間、各チームの作品もだんだんと形になり完成が見えてきました!
ではここで、その作品をお見せします!!

と、言いたいところですが・・・
さすがに、まだ本番前でお見せすることができません。すみませんm(__)m
 
でも・・・あるチームの作品をほんの少しだけチラっと!

 
 
 
 
 
 

IMG_3579

ん?? この木材の塊は何??
と思ったあなた! そう、あなたです!!(笑)

10月3日(土)の午後、山陽新聞本社ビル1F・さん太ホールに足を運んでみてくださいね!

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