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2018-12

配電盤・分電盤メーカの工場見学

電気工学科の秋山です。
12月21日(金)午後、電気工学科1年生は、岡山市東区九蟠にある㈱徳山電機製作所を見学させていただきました。1969年の創業以来、業界でも数少ない全国自社一貫生産体制を整え、ビルや工場向けの配電盤を中心とした電気設備の総合メーカーです。そのときの様子をご紹介します。

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工場見学の前に、管理部長の徳山ひろみ様から、会社の概要や事業内容をはじめ、勤務態勢や社員の様子なども詳しく説明をしていただきました。

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工場では大型の配電盤が製作されているところでした。大きな遮断容量の開閉器がたくさん取り付けられており、これから配線作業が始まるようです。学生たちは興味深く見学していました。

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ひとつ間違えれば大事故につながるので、完成した製品は厳しく品質検査が行われます。検査官が計器を用いて一つひとつ厳重にチェックをしていました。合格した製品には検査証が貼られます。

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左側に見える黄色い台に乗った機械は、日本全国でもたった5台位しかない自動電線加工機です。コンピュータと直結しており、手作業による電線加工時間と材料のムダを省くことのできる画期的なマシンだそうです。

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機器の組み立てや配線をする場所です。制御盤に組み込まれるパネルの上に、配線作業を待つ機器や部品が数多く配置されています。それにしても、整理・整頓された工場内で説明を聞くのはとても気持ちがよいです。

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お客様との商談室です。この部屋には、生産工程が一目でわかるようにたくさんの写真や資料が展示してあります。また、その傍には社員が取得している国家資格と名前が掲示してあります。会社の信頼にも繋がるようです。

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設計室です。CADマシンを用いて回路設計や箱体設計を行う場所です。顧客の要望に沿った内容を、即座に図面に反映できるように工夫されているようです。

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板金加工と塗装をしている工場に来ました。この工場は約500mほど離れた場所にあります。工場内の天井には、見学用の通路が設置されており、工場の様子が一目でわかります。

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板金加工された大きな配電盤の箱体が置かれています。上から見るととても小さく見えます。

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赤色のマシンが板金加工機です。この機械はCAD/CAMによるネットワークシステムで運用されているそうです。

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塗装工場です。主に粉体塗装やメラミン塗装を行っているそうです。塗装が終わった箱体は、このあと焼き付け窯で焼かれて製品になります。

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全員で記念撮影です。徳山電機製作所の皆様、ありがとうございました。

 

サービス、技術をいかすには

宮元です。
一週間ほど前の個人的なできごとです。やっとの思いで書き終わった年賀状。翌日の通勤途中に投函しようと輪ゴムで束にして眠りにつきました。
翌朝、その束をバッグに入れて出勤したのですが投函するのを忘れていました。その日の帰宅途中、目に入ったポストで思い出し、朝投函し忘れた年賀状をバッグから取り出しました。暗かったせいもあって、そのまま投函したのです。驚いたのはこの後のこと。

帰宅してふと机上を見ると、なんと投函したはずの年賀状があるではありませんか。そこではじめて、投函したのは前年に受け取った年賀状だったことに気づきました。しまったと思いましたが後の祭り、なくて困るものでもないし仕方ないかと諦めることにしました。

ところが2日後、帰宅してみるとポストの中にあったのは、「誤って差し出されたものと思われます」というメモ付きで、無地のレジ袋に入れられた年賀状の束でした。
諦めてはいたものの、戻ってきた年賀状を見ると何だかほんわかとした感情が沸き上がってきました。この話を家族にすると、「日本郵便さん、やるじゃない!」 

誤って投函してしまった郵便物をたまたま見つけてくださった職員さんたちの気遣いか、職務上のルールなのかは知りませんが、これもサービスの一つかなと思いました。
これはいわゆる「サービス」の話ですが、日々、工業技術を教えている私たち、工業技術を学んでいる学生たちも心に留めておくべきことじゃないでしょうか。「技術」についても、人々の役に立って、お客様に喜んでもらってはじめていきるもの。自分はこんな技術を持ってるんだぞなどと思っているだけではダメなんですね。
佃製作所の佃社長もそう言っていたでしょ!?

「工事担任者DD第1種」結果

電気工学科の三井です。

10月7日(日)、1年生が「第1種電気工事士」筆記試験を受験しました。息をつく間もなく、翌日より11月25日(日)の「工事担任者DD第1種」試験を目指して勉強を開始しました。
入学以来ずっと、電気工事士のような「強電」を学んできましたが、通信などの「弱電」が追加となりました。
そして、試験結果は次のようになりました。
 

工事担任者DD第1種結果
学年 在籍数 今回受験 科目合格 免許取得 取得率(%)
1科目 2科目
2年 22 0 2 3 10 45.5
1年 26 25 1 2 9 34.6

* 試験は年2回、試験科目は3科目で3年以内に3科目に合格すると免許取得となります。

今回合格した1年生
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勉強を始めてから試験まで7週間と極めて短い準備期間中に、「体育の日」「文化の日」「勤労感謝の日」など祭日があり、また、「校内ボウリング大会」や「学園祭」などの学校行事もありました。非常に忙しかったと思います。「努力なくして成功なし」といいますが、本学科では、多忙な中でも資格取得を目指すことにより学生を逞しく鍛えています。
将来、学生たちは自分の夢実現のため、仕事をしながら自己啓発を続けることもあると思いますが、その時、この経験は役立つと思います。

次の目標は、平成31年2月10日(日)の「第一級陸上特殊無線技士」です。やがて、就職活動が活発になりますが、就職活動を有利に進めるため、全員が専門性の高い国家資格を数多く取得しようと頑張っています。

今年はこれが最後の投稿です。皆さん、よいお年をお迎えください。

年末恒例のお楽しみ!!

こんにちは。食品生命科学科の鎌田です。
もう今日で学生は授業終了。2年生は中級バイオ技術者試験も無事終わり、最後の冬休みに突入です。しっかり楽しんでね。私はといえばもちろんスキー。来週は北の国に飛び立ちます。

さて冬休み前の1週間は楽しい行事がいっぱいです。
まずは恒例のアヲハタジャムデッキでのジャムづくり体験。今年は1年,2年合同で行ってきました。

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まずはジャム君と一緒に記念撮影。

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キレイな実習室で一人一人鍋を使ってジャムを作ります。
ジャムの種類はブルーベリー、イチゴ、マーマレードから選べるのですが、今年は教員の独断でブルーベリーです。

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糖度計で糖度をはかりながら火加減を調節です。本格的ですね!!

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待ち時間には試食タイムも。珍しいジャムを試食できました。マンゴージャムもなかなかでしたよ。

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最後は美味しくできたジャムを素敵なデザインの瓶に詰めて完成。
楽しい一日でした!! アヲハタジャムデッキの皆さん、ありがとうございました。

さて第2弾は2年生の調理実習?? もうこれも何回目かな・・・
今回は最後のホームルームの時間を活用して楽しみました。何を作ろうかとだいぶ皆で頭を悩ませましたが、最後は餃子に決定。
前回のカレーよりレベルアップしたかな・・・

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こんな感じで材料をボールに投入。餃子づくりは初めての人も多くてなかなか大変!

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なんとか餃子らしきものが出来上がっています。中身を入れすぎて皮が破れるハプニングもありましたが・・・

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いよいよ焼きます。「加熱の時は中心温度と時間が大切ですよ」と、食品衛生を教える私が叫びます。
いろいろなところで授業が生きてきますね( ^ω^)・・・

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この笑顔!!

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そして食べる姿はいつもこの人。黙々とひたすら食べます。美味しかった? 5合炊いたご飯も7人であっという間になくなり、ご馳走様!(^^)!

少し早いですが皆さま良いお年を。

土木構造物の品質検査

測量環境工学科の茗荷です。

12月12日(水)に国土交通省 四国地方整備局 四国技術事務所で校外研修をしてきました。ここには、土木構造物の品質確保と、監督・検査技術向上のための実習施設があります。実際に土木構造物の検査を体験したり、正しいモデルと土木構造物の施工不良や設計ミスを再現したモデルを比較し、監督・検査の知識・技術を学ぶことができます。
今回は、土木構造物の非破壊試験の実習と、正しいモデルと施工不良や設計ミスを再現したモデルを比較し、どちらが適正な構造物かというクイズに挑戦しました。

非破壊試験とは構造物を破壊することなく構造物内部を検査する試験のことです。
鉄筋コンクリート構造物は耐久性を確保するために、鉄筋の腐食を防ぐ必要があります。腐食を防ぐ一番簡単な方法は「かぶり(鉄筋からコンクリート表面までの最短距離)」を十分に確保することです。今回は非破壊試験によりかぶりがどの程度あるのかを2つの測定方法で実習しました。

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上の写真は1つ目の非破壊試験、電磁誘導法の実習を行っている様子です。
電磁誘導法とは磁石を鉄に近づけると引き寄せる力が強くなり、離すと弱くなるという原理を用いてかぶりを測定する方法です。

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上の写真は2つ目の非破壊試験、電磁レーダ法の実習を行っている様子です。
電磁レーダ法とは電波をコンクリート内に入れ、鉄筋から反射して戻ってくる時間と電波の速度からかぶりを測定する方法です。

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上の写真はシュミットハンマーによるコンクリート構造物の圧縮強度測定の実習を行っている様子です。反発度を複数回測定し、その平均と公式より強度を推定します。

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上の写真はハンマーによる打音検査の実習を行っている様子です。
打音検査とはハンマーでコンクリート構造物を叩き、その時の音の違いから異常を検知する検査です。

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上の写真は、正しいモデルと施工不良や設計ミスを再現したモデルを比較し、どちらが適正な構造物なのかというクイズに挑戦している様子です。どちらが適正かだけでなく、数か所に施されているミスを間違い探しのように探すこともしました。

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上の写真が答えになっています。見方や考え方を変えてみないとわからないところがあり、みんなで相談しながら考えていました。解説の際、なぜこのようなミスが起こるかなどの説明があり、学生も興味を持っていました。

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最後に災害救援車両の説明を受けました。上の写真はその時の様子です。被災地でどのように活躍しているか学生も興味津々でした。

今回の校外研修では、実際に検査したり、施工不良や設計ミスを含むモデルを目で見て触って比較することができ、座学で学んだ内容のより深い理解や今後につなげることができると感じました。
国土交通省四国地方整備局の皆様、お忙しい中ありがとうございました。

準備せずトホホの私にSOJAイルミ

映像音響学科・源です。

7月の西日本豪雨災害以来、復興のために何か形に残ることをしたいと思っていました。災害直後から教職員が集まり、チャリティーTシャツを作ろうとか、キャラクターを制作しようとか、様々な案を考えていました。ちょうどその時に総社市から、「”復興 がんばろう SOJAイルミネーション2018”を開催したいのでぜひ参加してほしい」との連絡がありました。電話連絡を受けたのが何と今回の豪雨災害の被災者でもあるY先生。タイミングがいいのか悪いのか…しかし、Y先生は快諾。こうしてプロジェクトが始まりました。

まず初めにデザインの決定です。映像音響学科の学生に「復興といえば何?」と質問したところ、「蝶々」「手」「花火」など様々な意見が出ました。そこでそれらをモチーフにしたデザインを制作し、いよいよLEDライトの取り付けにかかりました。

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横4m × 縦2mの下絵に沿って、LEDライトを結束バンドで固定していきます。

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H先生とM先生が蝶々に取り掛かっている様子。この時のM先生の服装・・・まさかのスーツです。「作業するのになぜスーツ!?」と尋ねると、「今日はどんなことをするのか分からなかったから、何でも対応できるスーツできました!」との返答。思わず苦笑いでしたが、のちにこのスーツ姿が、私にとっての教訓となるのです・・・

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「KAGISEN」のロゴです。このライトは直角に折れないため、角はわざとはみ出すようにします。その部分に黒のテープを巻くことで光を遮断するのです。

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総社駅前では企業の方も総出で作業にあたっていらっしゃいました。

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そして完成したのがこちら! 手のひらから蝶が飛び立っていく様子がわかります。手の先には虹もあります。取り付け作業には本職のT先生が担当してくれました。

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およそ3時間かけて作業完了。理事長や総社市の担当者とパチリ。そして点灯した完成品がこちらです。

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いかがですか? 期待したより地味でした。(涙) 大きなシートの下には野原と川をイメージしたツリーライトを散りばめています。これは本校の留学生が中心となって制作してくました。留学生の多くは災害ボランティアにも参加してくれています。

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総社駅周辺は鮮やかにライトアップされています。

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こちらが12月1日に行われた点灯式の様子です。大変多くの人が集まっています。

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ここでM先生の話に戻します・・・ 実は総社市の方に、点灯式を見に来てくださいと言われていました。特に予定もなかったため17時の点灯式10分前に到着し、遠くからステージを眺めていたところ、総社市の方が目に入ったので挨拶をすることに。

源:「どうもお世話になります。おめでとうございます。」
総社市:「どうも先生、お待ちしていました! こちらへそうぞ」
源:「???・・・は、はい・・・」
総社市:「こちらの席になります。」
源:「んんん???」
総社市:「今回は市長も喜んでおられます。」
源:「市長!?!?!?」
総社市:「点灯式で先生をご紹介しますので、その場でお立ちください。では・・・」

まさかの来賓でした! 周りを見ると全員スーツ姿のなか、私一人が私服・・・それもかなりのカジュアルさです。ここで前述したM先生のスーツ姿を思い出しました。私も何にでも対応できる準備さえしておけば、こんな恥ずかしいことにはならなかった・・・

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その時の様子デス・・・手前の一人だけ、私服が私です。

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ちゃっかり紹介されてしまいました・・・皆さん、準備は大切ですぞ!

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点灯式では様々なステージイベントが行われました。

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これは点灯式後の電気工学科・N先生との一枚です。私の晴れ姿(失態姿)を見に来てくれました。しかもN先生は総社市長と知り合いらしく、私を市長に紹介してくれました。こんな格好で市長と握手しました。(涙)

今回このイベントの発起人として建築工学科のD先生が中心となり、ものづくり工学科のY先生など、本当に多くの教職員と学生のおかげで無事完成することができました。今後もいろんな形で真備町の復興と学校の活性化に尽力したいと思います。なお「SOJAイルミネーション2018」は2019年1月7日まで開催しています。本校のイルミネーションは総社駅から市役所に向かって80mくらいの左側にありますので、ぜひ一度ご覧ください。

 

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