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食品生命科学科 Archive

日本の土壌から見る作物の経営~日本土壌インベントリー~

こんにちは、食品生命科学科の金子です。

昨今日本列島が地震、大雨等異常気象が続いている事はご存じの通りだと思います。そんな不安定な気象状況の中、従来存在した土地の成分が変化してきました。そこで、環境に配慮した作物作りが「国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構」(農研機構)等で進められています。「土壌のインベントリー」を調べることで、その土壌に適した作物は何かということに加え、さらに気象情報と組み合わせると、その土地に肥料をどれくらいまけばよいのか適切な肥料の量も把握出来ます。これらは進化の著しいAI技術を用いており、農業も自動化の時代が遠くないことを意味していると思います。
下記の写真は岡山県の土壌インベントリーです。作物を作られている方は、ぜひ「農研機構」のHPにアクセスし、作物づくりに役立てて下さい。

食品生命科学では、気候変動などの環境問題の授業にも取り組んでいます。ぜひ環境に興味がある方、オープンキャンパスにお越し下さい。

新学期始まりました!

こんにちは、食品生命科学科の金子です。
桜の季節も早終わり、初夏を思わせる気温が続く今日この頃です。
いよいよ新学期がスタートしました。

食品生命科学科では、大学に同じような学科が多数ある中、
➀座学よりも、実践に近い実習を多く取り入れ、卒業後直ぐ実践で活用できる人材を育てる。
➁地域の関連企業とコラボした商品開発を今年も進める。
➂環境等、国や県で進める事業にも積極的に参加する。
といった方針で、昨年より「健康」面を重視したカリュキュラムに変更しました。資格も健康予防、食生活のアドバイザー資格を目指し、日々勉強しています。また、昨年同様、野菜、果物の栽培も専用の畑をお借りし、育種に取り組んでいます。ぜひオープンキャンパスにお越しいただき、新しくなった食品生命科学科を見て下さい。
オープンキャンパスの日程、申し込みは下記からご確認ください。

オープンキャンパス 2024

イチゴの移植

こんにちは。食品生命科学科の大熊です。

暖かくなり、桜🌸も開花しています。新入生を迎える時期となりました。

様々な植物の新芽が続々と出ていますね。

わが家で増えたイチゴの株を学校のプランターへ移植しました。

春休み中にもかかわらず、新二年生が手伝ってくれました。

10株、プランターへ移植し、学校の玄関付近に置きました。

品種は「とちおとめ」🍓

おいしいイチゴの実を楽しみにしながら、水やりや草抜きなど世話していきます!

春本番近づく!実習で使用する果物作り

こんにちは。食品生命科学科の金子です。

まだ寒い朝はありますが、季節は春本番に近づいています。学校に植えています「ブルーベリーが例年になく早く花を咲かせました。学校には、ラビット系の「バルドウィン」、  サザンハイブリット系の「ガルフコースト」を植えています。例年4月中旬に花を付けますが、このまま暖かくなると、今年は4月中旬頃に早くも結実しそうです。

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実は実習でジャムを作りますが、早い時期に結実すると、成分が例年と違うのか、この事も検討したいと思います。

(写真上:バルドウィン

写真下:ガルフコースト)

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そばを見ると、イチゴの花やジューンベリーの花も咲きだしました。また、生垣のオリーブ、スダチも新芽が芽吹き始めました、今年は早いですね。IMG_7030

 

 

 

 

 

食品生命科学科では、健康に関与した作物や果物を収穫し、機能性のある加工食品に加工する授業を行っています。興味ある方はまずは是非オープンキャンパスにお越しください。お待ちしています。実習のブログもご期待ください。

海ゴミプラごみ削減フォーラムに参加しました

こんにちは。食品生命科学科の大熊です。

昨年10月に行った能登川用水を流れるごみの回収・調査活動の成果を、今年2月23日に岡山市内で開かれた「海ごみ・プラごみ削減フォーラム」(岡山県主催)で3名の学生が発表しました。

用水路のゴミの多くは分解されることなく海に流れ着きます。
海ゴミは年々増え続けており、このままだと2050年には世界全体の海ゴミの量が魚の量を上回る予想です。(日本財団ジャーナルより)
びっくりですね!

当日は、ステージとブースでの発表がありました。
フォーラムステージ
フォーラムブース
ゴミ拾いやゴミの調査結果、またゴミに関するアプリの紹介等々興味深い発表がありました。
自治体、企業、中学校、高等学校、町内会など様々な団体がごみ問題に真剣に取り組んでいるのが分かりました。

私たちの発表の様子です。
ポスターを見に来てくれた人に説明しました。
フォーラムポスター

食品生命科学科では能登川用水のゴミ回収の他に、2年前からJR岡山駅から昭和町校舎までの通学路のゴミ回収活動も行っていて、どのようなゴミがどれだけ道に落ちていたかを記録しています。

いろいろな環境問題がありますが、ゴミ問題もその一つです。
多くの人に(特に若い人に)海ゴミ問題の深刻さを知ってもらい、一人一人がゴミを道や川に捨てないようにしたいものです。ゴミの量が魚の量を上回ったら嫌ですからね。

なおフォーラムは地元山陽新聞で記事になっています。
山陽新聞デジタル版(2024/2/23 22時20分)
「瀬戸内海 ごみゼロへ意識高揚 岡山でフォーラム 活動発表や交流」

食品生命科学科・卒業研究発表会

皆さん、こんにちは。食品生命科学科の金子です。

学年末試験も終わり、2年生にとっては卒業を待つのみですが、食品生命科学科では「卒業研究」のまとめで毎年苦労しています。今年も放課後残って実験やまとめに頑張っていました。今年はどんな発表になるのか楽しみにしていました。発表の中からいくつか紹介しましょう。

1、「フッ素の測定方法」
 吉備中央町の水源でフッ素が流出したことをニュースで聞き、フッ素のことを調査しました。実験も行う予定でしたが、器具、試薬等実験レベルを超えていたため、実験は断念し調査のみとなりました。良く調査され、説明も分かり易かったと思います。
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2、「緑茶の温度と抽出時間による抗菌性の違い」
 緑茶には抗菌性(細菌等死滅させる力)があると言われますが、具体的に抽出時間、抽出温度にこだわり、大腸菌と酵母の抗菌性をシャーレの中で調査しました。両微生物ともに抗菌効果があり、風邪や喉が痛いときは、緑茶を90℃以上の温度で抽出し、飲用することが有効であることが分かりました。
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3、「刺身の薬味における常在菌に対する抗菌性」
 刺身に使う生の薬味には、刺身に付着している常在菌を殺したり減少させたりする効果が知られていますが、チューブに入った加工品でも同じ効果が得られるか調査しました。結果、加工の段階で加熱処理等されるため、ワサビ以外のしょうが、からしには効果がないことが分かりました。
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4、「乳酸菌の人口胃液中での耐酸性」
 腸まで届く乳酸菌のうたい文句で知られるヤクルトの「シロタ株」ですが、本当に腸まで届くのか、胃液と同様のpH 1.5の人口胃液を作り、シャーレ上での生存率を調べました。結果、シロタ株は80%の生存率を確保し、生き残ることが分かりました。生存菌、死滅菌どちらも有効に作用することから、健康のためには、積極的に乳酸菌を摂取することが大切であることが分かりました。
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今年は細菌検査のテーマが多かったように思われます。来年はどんなテーマが出るか、引き続き指導してまいります。

*今後のオープンキャンパスのメニュー
    ●免疫機能を上げる調味料作り 発酵食品製造体験・みりん・チーズ・醤油
    ●環境関連メニュー ・COD 硝酸耐窒素等測定 ・苔テラリウム作成
    ●機能性食品製造 ・米粉パン製造 小麦アレルギー対応 ・ミラクルフルーツを使った酸味の抑制 
             ・ハト麦を使った食品 
                          等 ご用意しお待ちしてます。ぜひご参加下さい。

コレステロールゼロ・大豆マヨネーズ」作りに挑戦!

こんにちは、食品生命科学科の金子です。
まだまだ寒い毎日が続きます。体調には気を付けてください。

食品業界も「美味しい」「安い」だけでなく、より健康志向の強い食品開発に動いています。そんな中、コレステロールを気にする人が「マヨネーズ」を敬遠する傾向が見られます。そこで、コレステロールがない「大豆のマヨネーズ」作りに学生と挑戦しました。

マヨネーズは、卵黄に含まれる「レシチン」が酢と油をエマルション状にする技術で作る食品です。大豆にも「レシチン」が含まれるため作れるはずです。今回はより簡単な「豆乳」を使用しました。

➀準備する材料:植物油・豆乳・酢・食塩です。
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➁製造方法:豆乳に味付けの食塩を少々溶かし、酢を入れよく混ぜ合わせます。
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そこに植物油を2~3回に分け添加し、よく混ぜ合わせて、適度な粘度が出たらできあがりです。
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簡単ですね!
試食の結果、多くの学生が大豆マヨネーズの方を好んで食べていました。

食品生命科学科は、健康をキーワードに食品や、発酵微生物を勉強する学科です。興味のある方はぜひオープンキャンパスにお越しください。

 これからのオープンキャンパスメニュー
    ・市販牛乳でチーズを作ろう
    ・ジュースからDNAを抽出しよう
    ・無菌播種に挑戦
    ・土壌から黒麹菌を分離してみませんか
        等用意していますので、お待ちしてます。

まるみ麴本店の見学

こんにちは。食品生命科学科の大熊です。
12月になってやっと寒くなってきました。気がつけば今年ももう残りわずかですね。

本学科では毎年、食品の製造現場を見学しています。今回は、総社市美袋(みなぎ)で味噌、麹を製造されている「まるみ麹本店」を見学しました。まるみ麹本店は、高梁川沿いの自然豊かな場所にあります。
駅から工場

最初に社長から、麹、味噌について説明をいただきました。味噌は、大豆、塩、麹から作られます。説明の間に、美味しい甘酒を頂きました。甘酒は麹から作られます。麹とは、米などの穀物に麹菌を繁殖させたものですね。
社長の説明

麹を作る部屋です。
製麹室

できたお味噌の熟成室です。何種類ものお味噌がありました。
熟成室

他にも、お味噌を手作業で容器に詰めているところなどを見学しました。
発酵食品は健康にいいと言われており、現在注目されています。麹を使った発酵は日本独自の文化です。大事にしていきたいですね。

「新そば」打って食す

こんにちは。食品生命科学科の金子です。

今年も「新そば」が出回る季節となりました。早速1年生の食品製造学実習で「新そば」の打ち方のコツを勉強しました。「うどん」と違い、そば粉にはグルテン(加熱時結着効果たんぱく)が含まれていないため、慣れないとぶつぶつと麺がちぎれてしまいます。その違いを学生が体験実習しました。「十割そば」を作るには難しいことから、属に言う小麦を2割入れた「二八そば」に挑戦しました。

ポイント① 加水量を適量、食塩の添加はせず、少なからず多からず粉にまんべんなく混合させます。
ポイント➁ うどんのようにコネず、まとめます。
ポイント➂ 次に素早く薄く広げます。

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ポイント④ 次に広げた生地を素早く細く乾燥しないようにカットします。

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ポイント⑤ 素早く沸騰した湯に投入。かき混ぜ過ぎない。
ポイント⑥ 速やかにそばを冷水で洗い、余計なヌメリを取ります。

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だいぶ太いそばに仕上がりましたが、味はまあまあでした。コツさえつかめば「そば打ち」も簡単です。今年の年越しそばは自分で挑戦してみてください。

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食品生命科学科では、身体の免疫力をUPする一つの手段として、「旬のものを旬のうちに使い、食する」ことを学んでいます。今後も続けていきたいと思います。

〇今後のオープンキャンパスメニュー
 ペットボトルで「醤油」を作ろう
 「ハト麦」の化粧水に挑戦
 加工100%野菜、果物ジュースからDNAを抽出しよう
等を用意しお待ちしています。

今年も卒業研究の時期が

食品生命科学科の金子です。

季節が足早に過ぎて行きます。そんな中、今年も卒業研究の時期がやって来ました。授業や実習で学習した内容を活用し、自分のやりたい研究に取り掛かります。「刺身の薬味に抗菌性はあるのか」や、缶詰め食品における「缶から食品に溶出する有害物質の有無」とか、「緑茶の抽出温度の違いによる抗菌性の違い」などのテーマが上がっていました。今から結果が楽しみです。

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まずは文献を調査し、実験方法の確認、使用原材料、実験手順等を調査します。

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抗菌性などの実験に使用する微生物は、学科保存微生物を使います。

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その後、目的の研究に向け実験を開始します。

最後は「卒業研究論文」にまとめ、発表会で締めくくります。今年度も発表会を2月に予定しています。多くの方の視聴をお待ちしています。

*これからのオープンキャンパスメニュー
 ・ナチュラルチーズ作り、クリスマスリース作り、無菌播種、ハーブエキス抽出 等

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