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電気通信工学科 Archive

女性活躍の流れは留学生にも!

こんにちは、教頭の平野です。本校のような工業系専門学校では、男子学生ばかりというイメージを持たれることがあるかもしれませんが、そんなことはありません。工業系技術者を目指す女子学生も確実に増えてきています。その流れは留学生にもみられるようになり、電気通信工学科では1、2年生で計4人の女子留学生が勉学に励んでいます。今回は2年生のイ・ピョー・チョーさんに、電気通信分野を学ぶ楽しさや、学校の雰囲気などを聞きました。

日本で勉強しようと思ったのはどういったきっかけですか。
「母国のミャンマーで通っていた大学がコロナ禍の影響で休校になり卒業できなくなったため、他の国に留学しようと思いました。私は理系の学科だったのですが、日本の理系分野における技術は高いものがあります。もともと行きたいと思っていた日本で勉強して、そのまま就職したいと考えました」

カギセンの電気通信工学科を選んだ理由は?
「カギセンの自動車学科の卒業生に両親の知り合いがいたのがきっかけです。その知り合いの方のおかげで、両親は安心して私を日本に送り出せたと思います。まず2022年10月に、カギセンの日本語学科に入学しました。そこで日本語の勉強を頑張り、24年4月に電気通信工学科に入りました」

日本語で電気通信を学んでいます。勉強や資格試験は難しいですか。
「いま、JLPTのN2を持っています。それでも難しいですが、分からないことがあればすぐに先生に聞いて理解するようにしています。しっかりと教えてくれるのでとても助かります。資格取得についても先生の指導に従えば必ずうまくいきます。合格するたびに、『自分はよく頑張った』と思うようにしています」

クラスでは多くの男子学生とともに学んでいます。雰囲気はどうですか。
「みんな優しくて気にかけてくれます。明るくにぎやかで楽しいです。ミャンマーに総合格闘技の有名な選手がいるのですが、そうした話で盛り上がることもあります」

電気通信は男女関係なく学べる分野だと思いますか。
「はい、電気通信分野に興味があったり、好きだったりするなら、関係はないと思います。人によるのではないでしょうか。ただ、電気は高いレベルの安全性が求められるケースも出てくるので、気配りができることやこまやかさといった女性らしさが生かせる点もあると思います」

将来はどんな仕事をしたいですか。
「電気施工管理ですね。電気通信工学科を卒業したミャンマーの女性の先輩が大阪の会社で施工管理の仕事をしているので、よく連絡を取って仕事の内容や雰囲気を聞いています。忙しそうで大変だなと思っていますが、私も同じように頑張っていきたいです」

残りの学生生活の目標を教えてください。
「電気工事の資格は取ったので、残る第一級陸上無線技術士の完全合格を目指します。4科目のうち3科目はすでに合格したので、あと1科目受かりたいです。いま、勉強に集中しているところです」

最後に、今後入学してくる未来の後輩たちに一言お願いします。
「勉強は講義と実習があり、専門用語も次々に出てくるので、難しく感じることがあると思いますが、疲れたときは無理をせず、休憩することも大事。一歩ずつ少しでも前に進んでください。私と同じように電気通信分野を学ぶ女性が1人でも多くカギセンに入ってほしいです」

◇先生からのこぼれ話◇
三井和一郎先生(1年次担任)
 イさんは遠く母国を離れ、アルバイトで学費と生活費を稼ぐという非常にハードな生活を送っていますが、いつも笑顔で爽やかです。電気や通信を学ぶのは初めてですが、順調に資格を取得しています。母国で大学が休校となり退学しましたので、その代わりとして第一級陸上無線技術士の資格取得に情熱を燃やしています。彼女の生き方は周りの学生に良い影響を与えています。

イさんの資格取得一覧と、ある一日の過ごし方

第二種電気工事士 一般用電気工作物(低圧600V以下で受電している電気設備)の工事に従事可能。
第一種電気工事士 第二種電気工事士の範囲に加え、自家用電気工作物(最大電力500キロワット未満)の工場、ビルなどの工事にも従事可能。

    

    

起床 登校 授業 昼休み 実習 下校 アルバイト 自宅でゆっくり 資格対策 就寝
8:00 9:10 9:20 12:30 13:20 16:30 19:00 23:30 24:30 25:00

学園祭の当日!

電気通信工学科の藤井です。

11月2日(日)に本校の第十六回学園祭が開催されました。
電気通信工学科は電気工事体験模擬店を行いました。
電気工事体験では、学園祭に足を運んでいただいた方に在校生1・2年生が指導して、
3路スイッチ点灯回路を作成してもらいました。
在校生にとって、学園祭は入学してこれまで学んだことを発表する場でもあります。


1年生も入学して第二種電気工事士に合格し、体験者に電気工事を教えられるようになりました。
在校生たちは、自分たちが悩みながら学んだ経験から「ここは工具をこう持てばいいよ」と実践的なアドバイスをしていました。

すべての電気工事体験の参加者がスイッチでライトを点灯させることができました。
参加者ひとりひとりを導いて、成功をともに喜ぶことはよい経験になりました。


模擬店は、たこ焼きを販売しました。
多くのお客さんにお越しいただき、大盛況でした!

UFOキャッチャー改造工事!

電気通信工学科の藤井です。

本日は、二年生有志によるUFOキャッチャー改造工事を紹介します。
卒業生が作成したUFOキャッチャーを台車に乗せて移動できるように調整します。

一度解体して、台車に合わせて短く切断します。


組み立ててピッタリはまりました!


クレーンも載せて、レール移動もバッチリです。
資材の切断・接続・組み立てといろんなことを学びました。


これで、エレベーターに乗せてイベントなどに出て行けるようになりました。
このUFOキャッチャーを見かけたら、ぜひ遊んでください。

蛇足ですが、カギセンでは右側にあるパラボナアンテナでテレビ受信・調整と取付を実習で学びます
こんなことなかなかできません。興味ありませんか?

学園祭模擬店の仮設電気工事!

電気通信工学科の藤井です。

11月2日(日)学園祭、昭和町校舎の1階駐車場で模擬店をします。
そこでホットプレートなどに使う仮設電気工事を二年生がしました


電線を保護する合成樹脂管を伸ばして、長さを確認しています。

箱内にブレーカーやコンセントを配置して、電線をつなぎます。
もう電気工事士ですね!

第2回職業実践実習

電気通信工学科の藤井です。
10月8日(水)、株式会社徳山電機製作所様から技術者2名を派遣していただき、職業実践実習を受けました。
お二方は本校の卒業生で、社会でご活躍される姿は在校生の励みになります。
電気通信工学科では、年3回の職業実践実習を計画しており、今回が第2回目になります。
実習内容は「動力盤制御回路の組み立て」です。


動力制御盤回路の説明を受けています。
制御回路を作り、動力盤に取り付けて、三相モーターを運転・停止させます。

赤枠の制御回路を作成します。ランプや押しボタンを取り付けて、配線をつなぎます。

株式会社徳山電機製作所 品質検査管理部 関藤 満講師から操作パネルに取り付ける機器の説明を受けています。

注意しなければいけないことを丁寧に指導していただきました。

株式会社徳山電機製作所 製造部電気課 山本 準也講師から配線作業を教えていただきました。
制御線に圧着端子を取り付けています。

完成したら、テスター(線がつながっているとブザーが鳴る)で図面通りにできているか確認します。
電気配線が誤っていると、火災・感電・機器の故障につながるため、確認は最も重要な作業です。

通電して動作確認します。
自分たちで作った制御回路でモーターが思い通りに動いたことに感動を覚えます。

製作した制御回路を持って、記念撮影です。
徳山電機製作所の両講師の先生ありがとうございました。
第3回目は令和7年12月10日(水)です。

校内ボウリング大会!

電気通信工学科の藤井です。

10月10日にフェアレーン岡山で校内ボウリング大会がありました。
初めてボウリングをする学生もいましたが、お互いに教え合い、楽しく交流できました。




キュービクル実習!

こんにちは、電気通信工学科の藤井です。
10月に入り、日中はまだ暑いくらいですが、朝晩はずいぶんと涼しくなりました。
寒暖差が大きいので、体調をくずさないように注意してください。


本日の実習は、キュービクルを使います。
キュービクル」は、発電所から変電所を通して送られる6600Ⅴを受電して100Ⅴ、200Ⅴに降圧する受電設備を収納した金属製の箱です。
小さな電気室、ともいえます。

例として、箱内の機器構成図です。
キュービクルは、工場で製作して現地で設置と接続すればよいので、工期を短縮できる利点があります。
省スペース、安全性、経済性の利点もあり広く利用されています。
普段意識しない設備ですが、高電圧を敷地に引き込むのに必ず必要で、建物の屋上や敷地の隅に設置されています。
みなさんがよく利用するコンビニの敷地内にもあります。


屋上のキュービクルに向かう前に、田中先生が保護用具の説明されます。
高圧用絶縁手袋は、定期的に絶縁性能試験をします。手袋に穴があれば感電してしまうからです。
6600Ⅴに感電したら、死亡事故につながります。


保護具を着用して、キュービクル内部を観察します。


どこから受電して、降圧して送るか線をたどっていきました。
図面を見て実物を見ることで、想像できたところとできなかったところがハッキリします。
これまで学んできた図面が実物としてしっかりとイメージできる有意義な時間になりました。

令和7年7月期「第一級陸上無線技術士」結果

電気通信工学科の三井です。
令和7年7月期「第一級陸上無線技術士(一陸技)」の結果は次のようになりました。

令和7年1月受験「第一級陸上無線技術士」試験結果
学年 在籍数 受験数 今回免許取得数 科目合格数 免許取得累計 取得率(%)
1科目 2科目 3科目
2年 21 6 4 2 1 2 4 19.0

* 試験科目は、「無線工学の基礎」「無線工学A」「無線工学B」「法規」の4科目あります。試験は年に2回実施され、3年以内に4科目に合格すると、免許取得となります。
* 受験資格はなく、誰でも自由に受験することができます。
* 免許取得により、すべての無線設備の技術操作が可能となります。
* 免許取得により、国家公務員試験(大卒一般職程度)の筆記試験が免除される省庁があります。この資格を活かし、毎年数名の学生が中国四国管区警察局に就職しています。
合格した2年生たち

一昨年までは希望者を対象に1年生の春休みに「一陸技」の補講を行ってきました。しかし、昨年度初めて「一陸技」の授業を行い、令和7年1月に受験をしました。そして科目合格となりましたが、令和7年7月に再度受験して免許を取得することができました。今回も取りこぼした学生は、次の試験で必ず合格して、免許を取得することを宣言しています。

 初めての授業で、反省点は多くあります。しかし、その様な中、免許を取得をされた学生の向学心には驚嘆をしています。今回合格出来なかった学生は、引き続き勉強を続け、合格されることを期待しています。その努力は今後様々なところで役に立つと思います。

しかし、前回の試験で科目合格となった学生達は、全員が「第二種電気工事士」「第一種電気工事士」を取得しています。また「一陸技」の科目合格は、昨年まで受験していた通信関係の資格以上の評価をいただきましたので、就職活動では善戦することができました。

昨年度の反省を活かして、本年度は更に分かり易い授業を行い、多くの合格者を出すことを目標としていますので、結果を楽しみにお待ち下さい。

明治以来、電気と通信分野は自由平等で実力主義です。最も権威のある国家資格でも性別、国籍を問わず、誰でも自由に受験することができます。本学科では、国家資格の取得により、学生が自分の夢を実現できるようになることを応援しています。

本学科は、以前は「電気工学科」でしたが、「一陸技」を目指すようになり「電気通信工学科」と名称を変更しました。その結果、今までの企業に加えて通信関係の企業からも多くの求人をいただけるようになりました。また、以前は男子校のようでしたが、女子の入学者も増加しています。

「一陸技」を取得すれば、放送局に就職することができます。しかし、本学科では放送局に興味を持つ学生はいませんでした。しかし、女子学生が増えるにつれ華やかな放送局を志望する学生も増えてくることと思います。無資格で放送局に入ることはできませんが、「一陸技」を持っていれば入社することができます。

国家公務員、放送局、NTTなど通信関係には女性の仕事が沢山ありますので、本学科に多くの女性が来られることをお待ちしております。

令和7年度上期「第一種電気工事士」試験結果

電気通信工学科の三井です。

令和7年度上期「第一種電気工事士」試験の結果は次のようになりました。今回、2年生は技能試験を受験しました。続いて、1年生は下期試験を受験します。

令和7年上期「第一種電気工事士」試験結果
学年 在籍数 筆記 技能 免許合格 免許合格累計 取得率(%)
受験 合格 受験 合格
2年 21 1 1 1 17 81.0

* 1年次に合格した学生は受験していません。
* 筆記試験に合格し技能試験で不合格となった学生は、その後筆記免除で技能試験を2回受験することができます。
今回合格した 三上 侑音 さん

電気通信工学科2年 三上 侑音 さん 
内定先 株式会社ソルコム(通信関係企業)
取得資格 第二種電気工事士、第一種電気工事士

三上さんは情報処理やパソコンの構造に詳しく、パソコンの操作も速く、どの様な問題でもインターネットで検索して解決することができます。情報通信にも興味を持ち、地道に勉強を続けていますので今後が楽しみです。

本学科は「第一種電気工事士」筆記試験を、1年次の10月に受験します。そして、技能試験を11月に受験しますが、この試験の評価は非常に高く、就職活動では強力な武器となります。

本学科は1年生の間に「第一種電気工事士」に合格できるように、計画を立て実行をしています。学生は早い時期から筆記試験で合格点が取れるようになっていますので、油断して詰めが甘くなることを心配しています。入学前は電気について何も知らなかった学生が、今では合格点が取れるようになっています。しかし勉強をしなければ直ぐに忘れますので、試験が終了するまで謙虚な気持ちで、勉強を続けてほしいと思います。

一年生の座学の様子です

電気通信工学科の藤井です。

前回は11月25日の第一種電気工事士の技能試験対策でしたが、今回は来月の10月5日の筆記試験対策の様子です。
夏休みが明けて筆記試験まで残り一か月となりました。
学生の中には、過去問を解き終えたら「何点とれた?」と競い合っている人もいました。
「次の過去問で勝つ!」と、全力を尽くして、その場を楽しんでいるようでした。

問題が配られると、張りつめた空気が教室に満ちあふれます。
口元を引き締めて、まっすぐに机に向かっています。

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