- 2017-06-01 (木) 5:21
- 建築工学科
こんにちは。建築工学研究科の堂本です。きょうは、私の授業を紹介します。

2017-5-19 12:11 建築工学科1年生の授業中の一コマ
授業の中で学生に求めることは「自ら考えて判断する」姿勢です。卒業すると社会人になりますので、是非とも学生たちを前向きで積極的な姿勢にして送り出したいと考えています。
まず学生たちを4~5人の島状配置の机に気の合う者同士で座らせます。このとき毎回座る場所を変える学生もいます。そんな学生たちに、わからないことは隣に聞き、わかったことは隣に教えてほしいと伝えています。私語は基本的に禁止しません。
でも1年生の授業は、新学期早々はうまくいきませんでした。学生たちがそんな授業に慣れていないため戸惑い、雑然とした雰囲気を作り出していた時もありますし、おとなしい学生はわからなくても質問せず、黙りこくって問題用紙を見つめているうちに眠っていました。でも最近は、私語が起こることもありますが、だいたい私と目が合うと元に戻り、活発な学生は自発的に質問をしたり、私の授業に前向きな注文をつけてくるようになりました。一方、おとなしかった学生が隣の学生にやる気を出して聞いている姿も発見し、ちょっとした勇気でちょっとした垣根を乗り越えたようでうれしかったです。現在は全体的に『やる気スイッチ』が入り活性化しはじめたかな、という状態です。
そんな授業なので、学生との距離が近く一体感を感じ、余計に彼ら全員の「自ら考えて判断する」能力を開花させたいと思う気持ちが高まっています。学生たちを前向きに積極的にしようと思えば、先導する私がいつも積極的でないといけません。しかし先日、学生から「先生が元気ないと、僕らも元気なくなるやん」と言われて、ただただ反省したことがありました。
学生は、誰でも積極的な姿勢をどこかにもっていますので、それを引き出すのが私の仕事ですし、引き出すまではあきらめません。これからも積極的な姿勢をもって学生たちのやる気を粘り強く引き出していきます。
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