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食品健康科学科 Archive

入学から2週間、実習始まる

こんにちは。食品生命科学科の金子です。

入学式も終え2週間が過ぎました。いよいよ1年生も実習が始まります。
今日は、微生物学実習では欠かせない「顕微鏡」の取り扱い方を、身近な植物を用いて勉強しました。

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玉ねぎ、アヤメ科のヒハツ、雪のした、ミニトマトを使い、気孔等の気管を植物切片にし観察します。

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顕微鏡を触ったのが初めてで、ピントをなかなか合わせられない学生、ピントがすぐに調整できた学生様々でしたが、各班、協力しあい全員組織観察の目的が達成でき満足していました。最後に観察のスケッチをしました。

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食品生命科学科では、高校生までの実験では使わないような機器を使用した実習のブログなど、今後も掲載していきます。
次回以降のオープンキャンパスは、無菌播種、ナチュラルチーズ作り、桜染め など用意しています。
ぜひオープンキャンパスにお来しください。

高温殺菌牛乳を使ったチーズ作りにチャレンジ!

めっきり春らしく桜の咲く新学期が近づきました。新入生の入学を心待ちにしています。食品生命科学科の金子です。

今回は、低温殺菌牛乳でしか作れないと言われる「チーズ」作りに、一般に売られている高温殺菌牛乳を使ってチャレンジしました。
牛乳を高温で殺菌すると、牛乳タンパク質のエステル結合していたリン酸がカルシウムと結合し「リン酸カルシウム」に変化してしまうため、チーズができない状態となります。
牛乳が固まるときに遊離のカルシウムイオンが必要ですが、高温殺菌牛乳では遊離のカルシウムイオンが不足し、酵素を加えたときの凝乳が不十分になってしまいます。そのために、チーズを作るには低温殺菌牛乳を使う必要があります。

であるならば、遊離のカルシウムをあえて高温殺菌牛乳に添加すれば、高温殺菌牛乳でもチーズ製造は可能ではと思い、実験しました。

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牛乳は3種類、いずれも高温殺菌牛乳を200ml用意しました。
 ➀写真左端:グリコ 「カルシウム鉄分」強化牛乳  カルシウム量500mg/牛乳200ml
 ➁写真中央:オハヨー 通常市販高温殺菌牛乳  カルシウム量250mg/牛乳200ml(塩化カルシウム50mg添加)
 ➂写真右端:オハヨー 通常市販高温殺菌牛乳  カルシウム量300mg/牛乳200ml(塩化カルシウム100mg添加)

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40℃に達した時点で凝乳酵素「キモシン」を0.1g添加しました。40℃を保ちながら30分放置しました。

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たんぱく質が固まりカード(チーズの基)とホエーが分離した後、ガーゼでカードをこしました。

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残念ながら、カルシウム強化牛乳は固まりませんでした。この製品は乳飲料であり、乳たんぱく質が少ないためか、固まらなかったと思われます。鉄分強化の影響も考えられます。

カルシウムの添加量が多くても、チーズの量には変化がありませんでした。
カルシウムを添加することは邪道かも知れません。しかし、塩化カルシウムは薬局で手に入りますので、通常売られている牛乳でチーズが簡単に作れることがわかりました。

食品生命科学科では、このような不明な点を解明する実験も行っています。ぜひ科学(化学)に興味のある方はオープンキャンパスものぞいてみてください。

コーヒー抽出後の「カス」を使ったキノコ栽培

こんにちは、食品生命科学科の金子です。

食品価格の値上がりに歯止めがかからない昨今ですが、食品生命科学科も「捨てているコーヒーカス」がもったいないと考え、捨てるカスでキノコ栽培ができないか検討しました。
キノコの菌床栽培は通常「おがくず」や「木くず」を固めて、そこに菌糸を植えますが、コーヒー抽出後の残渣(ざんさ)で試しました。

まず、コーヒー抽出カスをよく洗い、そこにキノコの菌糸(簡単に栽培可能なブナシメジ)を植え付けます。2週間ほど暖かく湿気のある暗室において菌糸を増やします。
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増えた菌糸を植木鉢やプランターに植えます。
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その後、養分のある赤玉土に植えキノコが生えるのを待ちます。家庭だと「風呂場」が適しています。
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1週間経つとブナシメジが生えだしました。
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やがて、プランター全面にキノコが生えるはずです。見守りたいと思います。
 
食品生命科学科では、家庭にある調理器具を使ったおいしいスイーツ作りや、未利用原料からの食品化、環境に優しい「コケテラリウム」などの製品化に向けた実習も試みています。
オープンキャンパスでもこのような体験実習を用意していますので、ぜひお越しください。

2022年度卒業研究発表会

食品生命科学科です。
学年末試験も終わり、2年生にとっては、最後の授業「卒業研究発表会」です。
後期10月から、各々テーマを決め実験やまとめに時間を費やし、学生によっては、連日学校終了時間近くまで残り、まとめをおこないました。
学習した内容に沿って思い思いのテーマを決め、発表しました。
学生にとって、計画からまとめ、発表まで、一から自分たちで行いました。

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●スーパーで購入した鯖から「アニサキス」を分離。売られている生の鯖に、こんなにたくさんの「アニサキス」がいることに驚きました。

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●専門学校生では難しい電気泳動に挑戦しました。岡山大学の先生に助言いただき、牛乳の殺菌方法の違いで牛乳のタンパク質の分子量が違うのではないかと仮説を立てましたが、低温殺菌、超高温殺菌ともに分子量は変化ありませんでした。

研究の内容、発表した内容はまちまちですが、今後の将来に向け、良い経験になったと思われます。
専門学校で培ったことを社会で活かして欲しいと思います。来年も、興味深い研究に期待します。

科学キッズフェス in 京山祭 - 食品生命科学科 

食品生命科学科です。
12月11日(日)、岡山市生涯学習センターで催された、「科学キッズフェスティバル」に学生2名とともに参加したときの様子です。今回はハーブ(レモングラス)を使ったクリスマスリース作りにチャレンジしました。
朝方曇っていた天気も、次第に太陽が顔を覗かせ大勢の小学生以下の家族連れが参加してくださいました。コロナ感染を防ぐため、一度に4家族30分程度の作成時間とし、午前中3回転、午後3回開催の6回24家族が参加してくださいました。

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材料は「すすき」に似た「レモングラス」、そこに好きな植物や飾りをつけてリースにします。まずは「レモングラス」を二つ網みや三つ編みにして輪を作ります。

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その後好きな飾りを付けてでき上がり! それぞれのご家族、個性のあるリースができました。

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レモンの香りのする「レモングラス」も飾りとともに気に入っていただけたようです。ご参加くださいましたご家族の皆さま、ありがとうございました。
来年も参加したいと思います。

カギセン花壇の衣替え

こんにちは、食品生命科学科です。

街路樹は色づき、街は着実に冬支度にかわりつつあります。カギセンの花壇も夏から秋冬に衣替えです。
地域の専門学校として、美化運動の一環で花壇を整備しています。花が咲いたときのイメージを描きながら、調和のある花壇に仕上げるにはセンスが問われますが、2年生が協力しあって「花壇」という作品作りに挑戦しました。

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作業終了。イメージ通りの花壇となるでしょうか、楽しみです。

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食品生命科学科では「タデ藍」の種を収穫しました。来年藍染に挑戦されたい方に種をお分けしています。お問い合わせください。
11月以降のオープンキャンパスは、「近くの植生を観察しよう」「河川のCOD等汚染を測定」「無菌播種」「チーズを作ろう」等を用意してお待ちしています。

ペットボトルで「醤油作り」に挑戦!

こんにちは、食品生命科学科です。
蒸し暑い夏も終わり、発酵食品の仕込みに適した季節の到来です。学生から「醤油を簡単に作ってみたい」との要望があったので、ペットボトルでの醤油製造に挑戦してみます。

1. 500㎖のペットボトルにコメ麹を20g入れます。

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2. 次に、その上から10%食塩水を200㎖注ぎ入れます。(減塩タイプ)

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3. これで準備OK! 後は時々ペットボトルを振って麹に酸素を供給します。
 炭酸ガスが発生するので、時々ふたを開けて新鮮な空気と入替えます。
 時間がかかりますが、2年生が卒業する頃には美味しい醤油ができあがるでしょう。

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製造学の実習では、難しい食品の製造を、より簡単な方法で実践できる工夫を学生に伝えています。

アサガオとゴーヤ成長中

食品生命科学科です。

暑くなってきました。かと思えば局所的に強い雨が短時間降ったりと、過ごしにくい天候が続いています。自然環境が今後どうなっていくのか非常に心配なところです。

そんな環境下で、5月に種をまいたアサガオとゴーヤが成長しています。左二つがアサガオで、右のがゴーヤです。

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そこで、アサガオとゴーヤの蔓が巻き付く支柱を立てました。
アサガオです。

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ゴーヤです。

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この支柱もすぐに足りなくなるので、次はネットですね。

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今後のオープンキャンパスのメニューです。
・無菌条件でブロッコリー種子を種まきしよう
・植物色素を分離しよう
・川の水の簡易的な水質検査をしてみよう。
・生きている酵母を顕微鏡で観察しよう
・ハーブチンキを作ってみよう

カギセン花壇の夏の衣替え

こんにちは、食品生命科学科です。

カギセンの花壇でも、岡山市の公園協会と協力して街の美化運動を進めています。春におなじみのパンジーの花も終わり、夏に向けて花壇の衣替えをしました。
赤や黄色さらに青と様々な色の花がある中、咲くであろう花の色を教えると、学生たちは、花が咲いた時の花壇の「見栄え」「配色」を考え悩んでいました。
これも美的感覚を養う大切な学習と位置づけ、花壇の花の植え付けに臨みました。

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80本余りの苗を植えるのに2時間余りを費やして完成! 花が咲いた時が楽しみです。

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今回の苗は「岡山市公園協会」から提供を受けましたが、今後はバイテク授業で勉強し育てた花の苗も植えていく予定です。

あらゆる場面が勉強の場:小豆島

こんにちは、食品生命科学科です。

五月晴れの一日、学科の1年生・2年生合同で、小豆島に食品工場の研修に行きました。ご存じのとおり、小豆島は日本の醤油3大産地でもあり、オリーブの産地でもあります。
食品関連の仕事に携わる本学科にとって、知っておきたい工場がある小豆島です。残念ながら新型コロナ禍の影響もあり、醤油蔵、オリーブ加工の工場内は見学できませんでしたが、関連の施設の見学、試食などをしてきました。

土庄港から上陸。まず「ゴマ油」のいい香りが漂う角屋製油です。見学資料館もありますが、今は中止になっていて、工場外観をフェリーやバスからの見学となりました。昼食をとった昔ながらのお店の横が、「角屋」発祥の地で初代社長の生家として保存されていました。

次にオリーブで有名な「井上誠耕園」のオリーブ農場・ショップ兼イベント室を訪問しました。オリーブをソフトクリームに付けて食べました。オリーブの種類の違いが判ったかな?

小豆島研修
井上誠耕園

次の訪問場所は小豆島で有名な「醤油」メーカーです。小豆島は、昔ながらの「木桶」を使った「濃い口醤油」が有名です。「元屋商店」様は、店構えが重要文化財に指定されている店です。新型コロナの影響で、工場内は立ち入れませんでしたが、店の前で記念撮影。
工場で生産された製品がどのように流通しているのか、知ることができたと思います。

元屋商店

食品生命科学科では、食品メーカーはもとより、環境関連メーカー、化学品メーカー等の見学を通し、より実践的な教育に努めてまいります。

    ■6月のオープンキャンパスメニューです。
      ・コケ玉を使ったミニ植物、風鈴を作ってみませんか。
      ・微生物の姿を顕微鏡で見てみよう。
      ・ナチュラルチーズとカッテージチーズの違いを知ろう。
      ・生命の根源、植物からDNAを抽出してみませんか?
      ・無菌播種に挑戦しよう!

              など、メニューを揃えてお待ちしてます。

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