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2024-08-15
金子先生の生物豆知識 ➁
- 2024-08-15 (木)
- 食品生命科学科
こんにちは、暑い毎日が続きます。皆さん熱中症には十分気を付けて下さい。
食品生命科学科の金子です。地球温暖化で「カメムシ」が増えている事は皆さんも感じられていると思います。日本に生存するカメムシは約90種で、毎年「カメムシ注意報」が出されますが、「カメムシ類の注意報は、2020年に34府県、22年に27府県で発表された例があります。中四国で見ますと愛媛県では、7月上旬には平年の90倍を超える地点がみられるなど、警報を発表した1996年と比べても大きく上昇しています。(愛媛県農政部発表)。
主な地点(2020年度と今年度7月上旬比較)
松前町大間…90.3倍、西条市西泉…57.2倍、西予市宇和町…53.7倍、宇和島市吉田町…26.8倍、松山市上難波…22.4倍
「カメムシ注意報」知っていましたか?そのカメムシ、大量発生により、果樹園での被害や収穫量への影響が懸念されます。注意報の出ている『果樹カメムシ類』とは、チャバネアオカメムシやツヤアオカメムシ、クサギカメムシなどです。見たことありますか?
チャバネアオカメムシ ツヤアオカメムシ
モモやナシ、リンゴ、カンキツなどの果実にストロー状の口を刺して吸汁します。果実の傷やへこみ、落果などの原因となります。撃退法としてカメムシ退治薬がありますが、現在売り切れている店が多いです。なのでゴキブリ退治薬で十分です。カメムシの発する臭いですが、アルデヒド系のトランスー2-ヘキセナアールです。ですから、臭いがついた時、アルコールやクレンジングでふき取り、水洗いするのがベストです。暑い夏、不快なカメムシに気を付けてお過ごしください。
食品生命科学科は、授業で食品や生物のことはもちろん勉強しますが、環境についても勉強しています。ぜひオープンキャンパスにお越しください。
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