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電気通信工学科 Archive

現役エンジニアから実際を学ぶ

電気工学科の秋山です。
10月7日(月)、外部講師による制御盤実習を行いました。外部講師には、配電盤総合メーカーである株式会社徳山電機製作所から、関藤さん(製造部電気課)と丸山さん(品質検査管理課)をお迎えしました。この外部講師は、常勤の教員でも非常勤の教員でもありません。年に何回か、お願いをして来ていただいている現役のエンジニアです。
2年生23名を対象に「制御盤の操作スイッチの配線作業」を中心に指導していただきました。工事士試験のためではない実現場の仕事そのものを実習室で再現していただきました。そのときの様子を写真で紹介します。

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最初に、丸山さんから実習の概要や作業に関する詳しい説明がありました。パワーポイントや自作プリントを用いて分かりやすく解説をしていただきました。

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次に、関藤さんから実際に運転する制御盤の説明がありました。操作スイッチの入り切りで、制御盤の各機器と三相誘導電動機がどの様に動作するのかを詳しく説明していただきました。

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説明の後は各グループに分かれて作業開始です。スイッチ盤に取り付けた各スイッチを確認し、配線図を見ながら配線の準備をしていきます。

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配線番号が記入されたマークチューブをリード線に通し、圧着端子を取り付けながらリード線を作っていきます。

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誤配線をしないよう、配線図を何度も確認しながら1本づつ丁寧に配線をしていきます。

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配線は見た目が大切です。できるだけ綺麗に見えるよう、リード線の形と長さを整えていきます。

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完成したスイッチ盤は制御盤から出ているスイッチのリード線に接続します。

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3相200Vの電源が繋がれた制御盤の遮断器をオンにし、スイッチ盤を操作します。設計図通り「手動運転」と「自動運転」でそれぞれ三相誘導電動機の始動と停止の動作が行えたら合格です。

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作業開始から約2時間余りで全グループが完成しました。片付けの後、学生一人ずつが実習の感想を述べました。そして最後に講師のお二人からから講評をいただきました。

学生たちは、普段とは少し違う雰囲気の中で、緊張感と興味や感心を持って臨んだ実習でした。配線図は読めても、実際の配線作業になると技術面で苦労する所が多々ありました。リード線の取り回し一つで配線のスッキリ感や綺麗さが全然変わってきます。外部講師のお二人から配線の仕方や考え方のテクニックを指導していただいて大変勉強になりました。ありがとうございました。

「第一級陸上特殊無線技士」試験結果

電気工学科の三井です。

本学科では1年次に、電気工事の資格である「第二種電気工事士」「第一種電気工事士」と、電気通信工事の資格である「工事担任者DD第1種(DD1種)」「第一級陸上特殊無線技士(一陸特)」の4つの国家資格を取得して就職活動に備えています。

1年次の2月に「一陸特」を受験した現2年生ですが、そのとき受験できなかった塩形友也君が2年次の6月に挑戦して見事に合格しました。2年生の資格取得状況は次のとおりとなりました。

第一級陸上特殊無線技士結果
学年 在籍数 受験数 合格数 免許取得累計 取得率(%)
2年 24 1 1 14 58.3

* 免許取得累計14名の内、13名は1年次の2月の試験により合格しています。

今回合格した塩形友也君
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ところで、現代では人間が活動するところでは電気工事が必要です。さらに、電話や携帯電話、Wi-Fiといった通信機器を使えるようにする「電気通信工事」も必要です。
工事の種類の如何を問わず、工事そのものに加えて管理業務が大切で、電気工事には「電気工事施工管理技士」という資格があります。

そして、国土交通省は、平成30年度から「電気通信工事施工管理技術検定」を実施しています。この試験が制定された背景には、昨今の電気通信工事の需要に対して、工事を管理できる技術者が圧倒的に不足しているという状況があります。同様に、電気工事技術者、電気通信工事技術者も不足していますので、こういった資格を取得することにより、就職や転職が有利になると考えられます。

コンピュータ、使えて当たりまえ!

電気工学科の三井です。

コンピュータは、私たちの生活のありとあらゆるところに溶け込んでしまっています。これまで手書きで書面にしていたことも、タブレットとペンを使って電子化するケースが多くなりました。どの分野の技術者であってもパソコンは使えて当たり前、そんな世の中になっています。

当学科の「電気電子実習」では、測定器を使用して電気回路や電子回路の計測などを行いますが、そのとき収集したデータの分析は「コンピュータ実習」の時間に行っています。下の写真は、直流電源の特性試験の実習で得られたデータを、パソコンを使って分析・整理しているところです。

見積書の作成、工事図面の作成等々、事務的な仕事も技術的な仕事もコンピュータなしでは考えられない今日、当学科でも、電気工事技術だけでなくコンピュータ技術も身につけようと日々頑張っています。。

コンピュータ実習風景
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こんなペースで資格取得にチャレンジ!

電気工学科の三井です。

4月10日(水)に入学したばかりの1年生ですが、6月2日(日)に早くも第二種電気工事士の筆記試験を受験しました。2か月に満たない短い期間で、しかも10連休があったりしましたが、受験した14名全員が合格しているのではと自己採点の結果から期待をもっています。

これに続いて、7月20日(土)の技能試験、さらには、10月6日(日)の第一種電気工事士「筆記試験」と、こんなペースで資格取得にチャレンジを続けます。

本学科の学生には卒業時に無試験で第二種電気工事士の免許が与えられる特典があります。しかし、上位資格を取得するうえでの基礎固めと、就職活動を有利に運ぶことを狙って国家試験により取得しています。

高校で電気を学んできた学生は1名のみ、他の学生は初めて電気を学んでいます。電気や通信の分野は自由平等な雰囲気に溢れた実力主義の世界です。ほとんどの国家資格は受験資格を問わず誰でも受験可能です。そこで、4名いる外国人留学生も電気や通信の国家資格を取得して日本企業に就職することを希望しています。

実習風景(技能試験を目指して)
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採点を受ける学生
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平成30年度電気工学科卒業生の進路

電気工学科の三井です。

下は、電気工学科の平成31年3月卒業生の全就職先です。
1 アサヒ通信システム株式会社
2 旭テクノプラント株式会社
3 株式会社アスカシステム
4 井上株式会社
5 株式会社江口電機
6 岡上興業株式会社
7 享栄エンジニアリング株式会社
8 旭日電気工業株式会社
9 コーセーエンジニアリング株式会社
10 JESCOホールディングス株式会社
11 株式会社徳山電機製作所
12 徳真電機工業株式会社
13 中原鉄工株式会社
14 西日本電気システム株式会社
15 西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社
16 日電商工株式会社倉敷工場
17 日産自動車株式会社
18 双葉電機株式会社
19 株式会社メレック

21名の卒業生が以上の19の企業に就職して社会人として歩み始めました。

電気や通信関係には多くの国家資格がありますが、ほとんどの資格は受験資格が問われることなく誰でも受験が可能です誰にでも平等にチャンスがあるという非常に恵まれた環境で、将来の大成を期して受験勉強を続けている人はたくさんいます。

本学科では、1年次に「第二種電気工事士」「第一種電気工事士」「工事担任者DD第1種」「第一級陸上特殊無線技士」の4つの国家資格を取得しています。2年次の就職活動で学生たちは、資格を武器に積極的に活動し全員が希望の企業から内定を頂くことができました。卒業後も仕事に真剣に取り組むのは当然として、上位資格の取得を目指して自己啓発を続けて欲しいと思います。  

「第一級陸上特殊無線技士」試験結果

電気工学科の三井です。

2月10日(日)、1年生が挑戦した「第一級陸上特殊無線技士(一陸特)」試験。その結果は次のようになりました。

第一級陸上特殊無線技士結果
学年 在籍数 受験数 合格数 免許取得累計 取得率(%)
2年 22 14 63.6
1年 26 25 13 13 50.0

一陸特は「陸上の無線局のうち、空中線電力500ワット以下の多重無線設備であって、周波数が30メガヘルツ以上の電波を使用するものの技術操作」ができる資格です。テレビの中継局や携帯電話の基地局などの移動体通信関連の仕事には必須の資格です。

二陸特は、スピード違反を取り締まるねずみ取りのレーダーの取り扱い等に必要であり、
三陸特は、消防、タクシー等の無線基地局の操作に必要ですが、二陸特、三陸特の資格の範囲は一陸特に含まれます。

今回合格した1年生
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現代文明を支えている電気技術、その仕事に携わる電気技術者は非常に恵まれています。しかし、時代の流れのなかで通信技術も合わせて求められおり、通信を知らなくては仕事ができないような状況となっています。
そのため、本学科では電気と通信の両方の授業を行い、その進度に合わせて1年次に「第2種電気工事士」と「第1種電気工事士」は当然として、「工事担任者DD第1種(有線通信の資格)」や「第一級陸上特殊無線技士」等の国家資格を取得しています。

このようなことができるのは、電気・通信分野が実力主義であり、権威ある国家資格でも受験資格が問われず、誰でも自由に受験できるためです。この恵まれた分野で勉強ができることを喜び、感謝して、卒業後も努力を続け自分の夢を実現して欲しいと思います。

電気工事士試験、挑戦結果

電気工学科の三井です。

本年度挑戦する電気工事士国家試験がすべて終わり、その結果が次のようになりました。
 

第二種電気工事士結果
学年 在籍数 筆記 技能 免許取得累計 取得率(%)
受験数 合格数 受験数 合格数
2年 22 20 90.9
1年 26 19 16 16 14 22 84.6

 

第一種電気工事士結果
学年 在籍数 筆記 技能 資格合格累計 取得率(%)
受験数 合格数 受験数 合格数
2年 22 1 1 5 4 18 81.8
1年 26 24 18 18 15 16 61.5

* 取得済みの学生は受験していません。
* 筆記試験の合格は次の試験まで有効です。今回、技能試験で不合格となっても、次回は筆記免除で技能試験のみを受験することができます。

第一種電気工事士に合格した1年生

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本学科は「第二種電気工事士養成施設」として認められており、卒業時に無試験で免許を取得することができます。しかし、上位の資格を取得するための基礎固めと、就職活動を有利に進めるため、国家試験を受験することにより取得しています。

1年生は4月に入学して6月に「第二種電気工事士・筆記」を、そして、10月に「第一種電気工事士・筆記」を受験しました。「第二種」・「第一種」どちらにも技能試験がありますので、実習の中で技術を磨き、それぞれ、7月と12月に受験しました。
また、2年生のなかには、昨年度、第一種電気工事士・筆記試験に合格したものの、技能試験で不合格となった学生がいます。しかし、今年度は筆記免除で技能試験のみを受験して見事に合格しました。
これとは別に「工事担任者DD第1種」や「一級陸上特殊無線技士」といった弱電の資格も受験しています。

やがて就職活動が始まりますが、取得した国家資格を武器として就職戦線を積極的に戦って欲しいと思います。勉強できるときに勉強しておく、資格試験に挑戦できるときに挑戦しておくことはとても大切なことです。

配電盤・分電盤メーカの工場見学

電気工学科の秋山です。
12月21日(金)午後、電気工学科1年生は、岡山市東区九蟠にある㈱徳山電機製作所を見学させていただきました。1969年の創業以来、業界でも数少ない全国自社一貫生産体制を整え、ビルや工場向けの配電盤を中心とした電気設備の総合メーカーです。そのときの様子をご紹介します。

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工場見学の前に、管理部長の徳山ひろみ様から、会社の概要や事業内容をはじめ、勤務態勢や社員の様子なども詳しく説明をしていただきました。

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工場では大型の配電盤が製作されているところでした。大きな遮断容量の開閉器がたくさん取り付けられており、これから配線作業が始まるようです。学生たちは興味深く見学していました。

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ひとつ間違えれば大事故につながるので、完成した製品は厳しく品質検査が行われます。検査官が計器を用いて一つひとつ厳重にチェックをしていました。合格した製品には検査証が貼られます。

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左側に見える黄色い台に乗った機械は、日本全国でもたった5台位しかない自動電線加工機です。コンピュータと直結しており、手作業による電線加工時間と材料のムダを省くことのできる画期的なマシンだそうです。

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機器の組み立てや配線をする場所です。制御盤に組み込まれるパネルの上に、配線作業を待つ機器や部品が数多く配置されています。それにしても、整理・整頓された工場内で説明を聞くのはとても気持ちがよいです。

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お客様との商談室です。この部屋には、生産工程が一目でわかるようにたくさんの写真や資料が展示してあります。また、その傍には社員が取得している国家資格と名前が掲示してあります。会社の信頼にも繋がるようです。

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設計室です。CADマシンを用いて回路設計や箱体設計を行う場所です。顧客の要望に沿った内容を、即座に図面に反映できるように工夫されているようです。

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板金加工と塗装をしている工場に来ました。この工場は約500mほど離れた場所にあります。工場内の天井には、見学用の通路が設置されており、工場の様子が一目でわかります。

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板金加工された大きな配電盤の箱体が置かれています。上から見るととても小さく見えます。

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赤色のマシンが板金加工機です。この機械はCAD/CAMによるネットワークシステムで運用されているそうです。

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塗装工場です。主に粉体塗装やメラミン塗装を行っているそうです。塗装が終わった箱体は、このあと焼き付け窯で焼かれて製品になります。

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全員で記念撮影です。徳山電機製作所の皆様、ありがとうございました。

 

「工事担任者DD第1種」結果

電気工学科の三井です。

10月7日(日)、1年生が「第1種電気工事士」筆記試験を受験しました。息をつく間もなく、翌日より11月25日(日)の「工事担任者DD第1種」試験を目指して勉強を開始しました。
入学以来ずっと、電気工事士のような「強電」を学んできましたが、通信などの「弱電」が追加となりました。
そして、試験結果は次のようになりました。
 

工事担任者DD第1種結果
学年 在籍数 今回受験 科目合格 免許取得 取得率(%)
1科目 2科目
2年 22 0 2 3 10 45.5
1年 26 25 1 2 9 34.6

* 試験は年2回、試験科目は3科目で3年以内に3科目に合格すると免許取得となります。

今回合格した1年生
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勉強を始めてから試験まで7週間と極めて短い準備期間中に、「体育の日」「文化の日」「勤労感謝の日」など祭日があり、また、「校内ボウリング大会」や「学園祭」などの学校行事もありました。非常に忙しかったと思います。「努力なくして成功なし」といいますが、本学科では、多忙な中でも資格取得を目指すことにより学生を逞しく鍛えています。
将来、学生たちは自分の夢実現のため、仕事をしながら自己啓発を続けることもあると思いますが、その時、この経験は役立つと思います。

次の目標は、平成31年2月10日(日)の「第一級陸上特殊無線技士」です。やがて、就職活動が活発になりますが、就職活動を有利に進めるため、全員が専門性の高い国家資格を数多く取得しようと頑張っています。

今年はこれが最後の投稿です。皆さん、よいお年をお迎えください。

溶接体験で高柳校舎へ

電気工学科の頓宮です。10月15日、2年生全員が高柳校舎で溶接実習の出張授業です。アーク溶接と半自動アーク溶接実習に挑戦しました。
ほとんどの学生が初めての経験です。いつもの実習より緊張感がありました。工事現場でもよく使われる溶接方法なので、ぜひ体験しておこうということです。

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先生の説明を聞いてます。

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さあ、溶接実践です。保護具を着用し安全第一で行います。

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先生の指示に従って順調に溶接を行っています。

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初めてにしてはうまくできた学生もいますが、なかなか手ごわいです。

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まったく知らないのと、1度でも経験しているのとでは大違いです。いい経験になりました。
最後に記念撮影をして終了。

 

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