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食品健康科学科 Archive
病原性大腸菌O-157って?
- 2017-09-19 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは! バイオサイエンス学科の鎌田です。
朝晩がだいぶ涼しくなってきましたね。涼しくなるとキノコが恋しくなる私です。
でもキノコ鍋ではなく・・・ 「キノコ採り」なんです。食べられるキノコを求めて、野山を徘徊するシーズン到来です!! 毒キノコにやられないよう十分注意しなくては。
ところで、八月の末からまた病原性大腸菌O-157のニュースを耳にするようになりましたね。そして先日はついに3歳の女の子が死亡するという痛ましい事件が起こったことはご存知の方も多いと思います。生きるためのエネルギーをもらう、楽しいはずの食事が原因で命を落とすなんてあってはならないことですね。
食品衛生や食品微生物を教えている私にとってもこれは大事件です。バイオサイエンス学科で勉強することの柱の一つがこの≪食の安心・安全≫を守る技術なのですから。
食品業界に多くの学生を送り出す立場としては今一度、≪安心・安全≫を守ることの大切さを学生に伝えなければ、と気持ちを引き締めているところです。
では、O-157ってどんなヤツ?・・・こんな疑問に少しでもお答えできるかな・・・
まず第一に・・・
● 食中毒と食べ物が腐ることは全然違うんですよ。
なので臭いが変になったり味が変! なんてことは全くありません。くれぐれも五感に頼らないように。
そして0-157がこわい理由の一つは
● ほんの少しの菌(10個から100個ともいわれています)で感染してしまうこと。
普通の大腸菌は37℃では20分で2倍に増えます。なので条件によっては10個なんてあっという間です。一般的な他の食中毒菌では10万から100万個の菌数で感染するのとは大違いですね。!!!
ですから、感染の原因がわかりにくく対策も難しい。
そんなわけで目に見えない敵と戦うのは超大変です。
結局、家庭では十分な加熱と手洗いという基本をしっかり守るしかないのかもしれませんね。それと普段から健康な生活を心掛けて、免疫力を高めておくことでしょうか・・・・
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こんな体験をしてきました
- 2017-09-13 (水)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
今年は9月の声とともにすんなりと秋が来てくれました。朝晩過ごしやすくなりました。
さて、バイオサイエンス学科2年生のインターンシップについてはこのブログで報告済みですが、今回はその報告会についてです。
毎年、1年生に向けてインターンシップでどんなことをしたか、あるいは、その会社にどんな人がお勧めか、などをパワーポイントにまとめてもらって発表する場を設けています。今の1年生が2年生になったときに、インターンシップの行き先を決める際の参考にしてもらおうというのが目的です。
食品会社で弁当作りを体験した2人(左)と環境分析の会社でデータ入力などを体験した3人です。
食品会社の製造職は周りのパートの方たちといかに仲良くやれるか、がカギのようです。
食品開発の現場を体験した2人(左)と酒造会社でビールの瓶詰めなどを体験した2人です。
県の機関で衛生検査や環境分析を体験した3人(左)です。みんな熱心に聞いていました。2年生の皆さんは本当にお疲れさまでした!
1年生の皆さん、来年はあなたたちの番です。頑張りましょう!
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『ようこそ先輩』第2弾≪日本酒造りの魅力とは?≫
- 2017-08-30 (水)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の鎌田です。
毎日暑いですね・・・・・ふー
夏休み中に、活躍する卒業生を訪問しようと張り切っていたのですが、なかなか予定が立たず、昨日ようやく実現しました。!
今回はなんと1期生の『内倉さん』です。学校設立時の入学生なんですよ。ざっと30年も前です。
内倉さんは、卒業後、日本酒造り一筋で歩んでこられました。今は寄島にある嘉美心酒造という酒造メーカーの取締役杜氏という立場です。酒造りのトップとして大変な重責を背負って頑張っておられます。
なんとも頼もしい先輩ですね!
では肝心のインタビューへ
鎌田:月並みですが、バイオサイエンス学科(当時は
生物工学科)に入学を決めた理由は?
内倉:高校生の時にランの栽培に興味があって、植物
バイテクのできる学校ということで選びました。
鎌田:お酒造りとは関係なさそうですね(笑)。では就職
先を決めた理由は?
内倉:すごく不純な動機に聞こえてちょっと言いにくい
んですが、その当時の求人票の中で一番給料が
高かったんです。でも工場見学に行って面白
そうって思ったことも事実ですよ。
鎌田:ではお酒造りの魅力はどんなところですか?
内倉:お酒造りがファジーなところですかねえ。同じ
ように仕込んでいても、その年のお米のできに
よって仕上がりが違う。思い通りにならない、
≪あいまいなところ≫ が魅力です。
鎌田:では逆に大変なところは?
内倉:すべてをまかされているので、プレッシャーを
感じますね。飲めないようなお酒になったらどう
しようとか・・・
鎌田:お酒造りに向いている人はどんな人ですか?
内倉:興味を持って取り組める人。それと体力かな。
鎌田:やっぱり≪好き≫が一番ですね。
では最後に科技専で良かったことは?
内倉:うーーん。(ちょっと考え込んで・・・)
気軽に先生に何でも相談できるところかな。
卒業後も担任だったO先生には仕事上の質問を
したりと、ずいぶんお世話になりました。
それと人間関係ですね。同期の友達とは今でも
連絡取り合っています。
鎌田:ありがとうございました。
その後は池田先生とともに、工場見学をさせていただきました。
とても丁寧に説明してくださって、お酒造りにかける内倉さんの情熱がしっかり伝わってきました。
辛い仕事というイメージのあるお酒造りも、今では機械化された部分も増えて、蒸したお米を担ぐというような重労働もなくなってきたそうです。お米は風の力で運んでいるんですよ。
とても分かりやすくお酒造りの工程を説明していただきました。
屋上からみた工場の全景。海と古い町並みとの調和が素晴らしかったです。
これで二人の先輩に話を聴いたわけですが共通する点を多く感じました。
責任をもって仕事をすることはプレッシャーがかかって大変ですが、それを成し遂げた時の達成感こそが仕事の喜びなんですね。
それと科技専バイオの先生や友達との人間関係は人生の財産になっているということ。これはちょっとうれしいかな・・・・
お二人の先輩方、お忙しい中をどうもありがとうございました。今度は先輩方を呼んで、後輩に仕事の話をしていただこうと計画中です。
また報告しますね。
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夏の終わりのインターンシップ
- 2017-08-28 (月)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
天候不順だった今年の夏でしたが、皆さんはどう過ごされましたか?
さて、バイオサイエンス学科のインターンシップも、先日、後半の5人が無事に終えました。2年生12人が5社の企業に分かれて5日間の研修でしたが、学生たちはよく頑張りました! 特に、後半は暑さが盛り返して、通勤も大変だったと思います。この経験を今後の就活に、さらに就職後に生かして欲しいと願っています。みんなお疲れさまでした!
岡山県の分析機関で食品分析の実験をやらせていただきました。
こちらも同じ県の機関です。この二人は環境分析をやらせていただきました。
午前中、車で児島湖に連れて行っていただき、採水の経験もさせていただいたようです。
その水がどのくらい汚れているか、COD(化学的酸素要求量:主に有機物による汚れの指標に
なります)を測定しているところです。
こちらは岡山県を代表する酒造メーカーです。ちょうど、ビールの瓶詰めをしていました。
このように、バイオサイエンス学科では主に食品や環境について勉強をしています。
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ようこそ先輩!
- 2017-08-02 (水)
- 食品健康科学科
毎日暑いですね・・・・
そんな暑さにめげずテニス、山歩きと頑張っている鎌田です。周囲の人には、こんな暑さの中、外でテニスをする私のような人はどう映っているのでしょう。
さて、毒物劇物取扱責任者の前半補習も終わり、やっと学生さんたちは夏休み。でも8月24日は本番の試験もあるし、なかなか気が抜けない・・・ならいいけど。
そんなわけで私たちもちょっと授業から離れ、ブログネタを探し中。で、思いついたのが、この機会に先輩を訪問して突撃インタビューをすること。
その第一弾がこの人。ちょうど彼のほうから学校に来てくれました。
平成6年3月卒業の堀川さん。卒業から23年、そのうちの18年間は食品会社で品質管理の仕事。この写真は去年後輩のために食品工場の品質管理の仕事について話に来てくれた時の1枚です。
今回は息子さんを連れてオープンキャンパスに参加です。
では、肝心のインタビューの内容を。
鎌 「仕事の面白さって何ですか?」
堀 「難しい仕事を任され時。プレッシャーはかかるしその時は思い切りしんどいけど、
やり遂げた時の達成感がすごい。」
鎌 「うわー、めっちゃまともな答え。成長しましたね・・・」
鎌 「科技専の思い出は?」
堀 「楽しかった。いろいろ新しい発見があったし。微生物実習で微生物と出会えたのもよかった。
これが仕事で品管をやろうと思ったきっかけになった。」
鎌 「うれしいですね。・・・たしか教えたのは私よね(^^♪ 微生物検査のどんなところが面白い?」
堀 「自分の技術力が検査の結果にそのまま反映されるのが面白い。微生物はウソつかないっていうか・・・」
鎌 「バイオサイエンス学科で良かったところは?」
堀 「先生方との距離の近さかな。いつでも相談にのってもらえたし(今でも?)・・・何でも話せた。」
というような感じでインタビューは続き、彼は後輩の進路選択について貴重なアドバイスをいっぱいくれました。
でもあまり長くなってもいけないので、今日のところはこの辺で。
最後にオープンキャンパスの時の写真です。良いパパですね!
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ハーブティーに癒されて
- 2017-07-31 (月)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
夏休み中ということで、鎌田先生と学科の新しい魅力づくりに向けて頭を悩ませています。
このブログでも紹介しましたが、ハーブを使って新たなティーやオイルの開発ができないかということで、まずはスタンダードなハーブティーを作ってみました。
これは「マロウ」です。6月に農家の方にいただいたもので、学生に花を摘んでもらい乾燥させて保存していました。
お湯で抽出すると鮮やかな青色です(下写真左)。呼吸器系や消化器系にいいようです。
「マロウ」と並んで、右の赤いティーは「ハイビスカス」です。ハワイのハイビスカスとは全くの別物で「ローゼル」ともいいます。クエン酸のほどよい酸味に加えてミネラルも含み、砂糖がなくてもおいしいです。
こんな感じで「ハーブの教科書」を見ながら試行錯誤しています。
早速、翌日のオープンキャンパスで飲んでもらいました。手伝いの学生や保護者の方にも好評でした。
バイオサイエンス学科には食品の機能性に注目した授業もありますよ。
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2017夏! 職場体験
- 2017-07-27 (木)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
梅雨明けしたもののすっきりとしない、やっぱり蒸し暑い今年の夏です。
さて、今年も始まりましたバイオサイエンス学科のインターンシップ! 前半組の3社は今週、後半組の2社は盆明けに、それぞれ5日間の職場体験です。今回は前半組の3社7人の様子を紹介します。
こちらは岡山市内の環境分析の会社でお世話になっている3人です。お邪魔したときは主にデータの入力作業をしていました。3人のうち2人は別の環境分析の会社に内定しており、来春の就職を前にとてもいい経験です。
こちらは「祭ずし」で有名な食品会社です。白いつなぎを着て、お弁当の詰込み作業です。入室の際にはエアシャワーやコロコロ粘着テープで入念に準備し、異物混入のないように万全の体制で臨みます。
こちらは先日も工場見学にお邪魔した株式会社機能性食品開発研究所です。卒業生のSくんが、今年もしっかり指導してくれています。
バイオサイエンス学科のインターンシップも今年で3年目です。食品や環境などのバイオ関連の会社で、たった1週間ではありますが得難い経験ができます。
お世話になっている企業の方々、担当者の方々、ありがとうございます。そして7人の学生の皆さん、最後まで気を抜かないよう、しっかり頑張ってきてください!
本当にお疲れさま!!
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先輩の職場訪問
- 2017-07-19 (水)
- 食品健康科学科
こんにちは。
バイオサイエンス学科の池田です。
昨日から夏休みですが、1年生は8月受験予定の「毒物劇物取扱者」試験勉強のため、
補習をしています。目指せ全員合格!
さて、先日は「株式会社機能性食品開発研究所」の新工場の見学のため、1,2年生
そろって吉備中央町まで行ってきました。この会社は植物の発酵エキスを中心とした
健康食品を製造している会社で、現在、2名の卒業生が在籍してがんばっています。
先輩の姿を見て、学生たちは「自分たちも・・・!」と思ったのではないでしょうか。
来週からは2年生の2人がこちらでインターンシップをさせていただく予定です。
株式会社機能性食品開発研究所の皆さま、お忙しいところありがとうございました!
なお、同社について詳しいことをお知りになりたい方はこちらまで!
株式会社機能性食品開発研究所 http://ffc-okayama.com/
ピカピカの新工場の中で。このような大きな会議室があり、外部からの見学者にも対応できるようになっています。
こちらが本校の卒業生の2人、OさんとSさん。立派なプレゼンでした。こういうのを見ると教員冥利に尽きますね。
工場内で。製造だけでなく新商品の開発室や検査室まであり、充実の施設でした。
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実習室がさわやかレモンの香りに大変身!!
- 2017-07-12 (水)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の鎌田です。
蒸し暑い日が続いて学生さんもお疲れ気味。
さて、バイオの実習室といえば、ほかの学科の人からはなーんとなく白い目で見られているところ。
その理由は・・・・
微生物(大腸菌などなど)を使った実習の結果、そこはかとなくたちこめる〇〇〇の臭い。
もっとも、バイオの学生さんたちはすっかり慣れて、多少のことは気にしないみたいですけどね。(^^♪
そんな実習室が今日は大変身!
ドアを開けると、なんとさわやかなレモンの香り。理由は今日の実習テーマ「果物のペクチン試験」です。
簡単に説明すると、どんな果物がジャムに適しているか調べようというもの。
ジャムがゼリー状でトロットしているのはこのペクチンのためなのですよ。
まずは果物の皮をむき、果汁と果皮に分けます。
みんなの包丁さばきはなんだか危なっかしい( ^ω^)・・・
悪戦苦闘の結果、果物のサンプルが14種類も出そろいました。
ビーカーに入っているのはどれも100%天然果汁! 美味しそうです。
サンプルを試験管にとって、アルコールを加えるとペクチンがゼリー状に固まります。
この結果、ペクチン量第一位はなんとキウイでしたよ。以外にもリンゴは少なかったりと、初めの予想とちょっと違った結果になりました。
バイオサイエンス学科ではこんな楽しい実験を一杯やっています。
実験やってみたいなーと思う人、是非オープンキャンパスに参加してくださいね。
待ってます。(^^♪
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食中毒警報発令中! 実習最前線
- 2017-07-04 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の鎌田です。
現在、台風接近中。警報が出ないかと心配しています。
ところで、皆さんは食中毒注意報や警報って知っていますか?
毎年梅雨時になって湿度や温度が一定以上になると発令され、食中毒に対する注意を促しています。
現在、広島県では警報、岡山県では注意報が発令中です!
そんな中、バイオサイエンス学科では、食中毒菌の検査法を学ぶ実習をたくさんやっているんですよ。
まさに、2年生は今、食中毒菌と戦っています。
ちょっと実習の様子をのぞいてみましょう。
これは実習の材料です。ハンバーグを作るみたいですけどね・・・
まず、こんな風に調べる肉をストマッカーという機械でつぶしてしまいます。
まるで肉のジュースといったところですね。
こちらは卵の入ったベアードパーカーという培地です。黄色ブドウ球菌という食中毒菌を調べます。
なんとなくカッコイイ?
さっきの肉ジュースをを1000倍くらいに薄めていろいろな培地と混ぜます。すると・・・
たくさんの細菌のコロニーが出現してきました。
今回調べた鶏肉からは1g中に100万個以上の菌が検出されましたよ。
皆さん、くれぐれも肉は十分加熱してから食べましょうね!!!
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