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病原性大腸菌O-157って?

こんにちは! バイオサイエンス学科の鎌田です。

朝晩がだいぶ涼しくなってきましたね。涼しくなるとキノコが恋しくなる私です。
でもキノコ鍋ではなく・・・ 「キノコ採り」なんです。食べられるキノコを求めて、野山を徘徊するシーズン到来です!! 毒キノコにやられないよう十分注意しなくては。

ところで、八月の末からまた病原性大腸菌O-157のニュースを耳にするようになりましたね。そして先日はついに3歳の女の子が死亡するという痛ましい事件が起こったことはご存知の方も多いと思います。生きるためのエネルギーをもらう、楽しいはずの食事が原因で命を落とすなんてあってはならないことですね。

食品衛生や食品微生物を教えている私にとってもこれは大事件です。バイオサイエンス学科で勉強することの柱の一つがこの≪食の安心・安全≫を守る技術なのですから。
食品業界に多くの学生を送り出す立場としては今一度、≪安心・安全≫を守ることの大切さを学生に伝えなければ、と気持ちを引き締めているところです。

では、O-157ってどんなヤツ?・・・こんな疑問に少しでもお答えできるかな・・・

まず第一に・・・
● 食中毒と食べ物が腐ることは全然違うんですよ。
なので臭いが変になったり味が変! なんてことは全くありません。くれぐれも五感に頼らないように。

そして0-157がこわい理由の一つは
● ほんの少しの菌(10個から100個ともいわれています)で感染してしまうこと。
普通の大腸菌は37℃では20分で2倍に増えます。なので条件によっては10個なんてあっという間です。一般的な他の食中毒菌では10万から100万個の菌数で感染するのとは大違いですね。!!!
ですから、感染の原因がわかりにくく対策も難しい。

そんなわけで目に見えない敵と戦うのは超大変です。
結局、家庭では十分な加熱と手洗いという基本をしっかり守るしかないのかもしれませんね。それと普段から健康な生活を心掛けて、免疫力を高めておくことでしょうか・・・・

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