- 2017-08-30 (水) 12:52
- 映像音響学科
映像音響学科・源です。
前回、卒業生のカメラマン・上田くんを紹介しました。みなさんもスマホなどで気軽に撮影していることと思いますが、今回は撮影時のちょっとした工夫を紹介します。
まずは「あおり」という技法です。
こちらは、卒業生で旅メンバーの一人にUSJで撮影してもらった写真です。私の要望は、カッコ良く撮ってくれというものでした。すると彼はしゃがみ込み、低い角度から私を見上げるように撮影してくれました。
これが「あおり」という技法で、被写体を大きく見せたいときや、目線が下からということで、人物を偉大に見せるときに使う技法です。
おまけに、少し太陽光を入れ逆行ぎみで撮ることで被写体を印象付けています。この相乗効果でよりカッコ良い写真になっています。
同様に、
こちらは名古屋城の天守閣へ続く階段を下から見上げた写真です。いかがですか? 奥行きがあって、壮大な感じがしませんか? 被写体のすごさを伝えるときに「あおり」はおすすめです。
続いてこちら。
きしめんの写真ですが違和感がありませんか? メインであるきしめんが、右端に寄っています。この撮り方は雑誌などではよく見かける技法で、左側の空いたスペースにこの料理の紹介や店内の写真などを挿入するために、あえて右側に寄せています。私には、まずない発想のアングルでした。
最後に、私の恥ずかしい2枚の写真を紹介します。
こちらは世界遺産の白川郷を通常の撮影モードで撮ってもらった写真です。そして・・・
この写真は、私だけにピントを合わせ、あえて背景をぼかした写真です。さらに明るさを上げて、ハレーションぎみに撮っています。
このように一枚の写真の中でも、見せたい被写体だけにピントをあてることでより印象的な写真になります。
この写真も同様の技法で撮影したものです。
このようにプロが撮る写真には多くの撮影技法がいきています。そう考えて改めて雑誌を見ると、カメラマンの凄さを感じることができます。
最後に、岐阜県にある「モネの池」です。
この二枚の写真には全く工夫もないし、何の加工もしていません。
被写体の素晴らしさには敵いませんな・・・
あっ、いい忘れるところでした。ここで紹介した工夫は、動画撮影のときもよく使います。映像音響学科の学生のみなさんは実習で勉強していますよ。
では、また・・・・
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