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映像音響学科 Archive

道は一つじゃない

映像音響学科の源です。
数年前の大阪での話。ランチをしようと食べログで評判のお店はないかと検索していました。その時に目を引いた一軒のお店「天ぷら大吉」。調べてみると大人気店で、行列覚悟で行ってみては?との口コミがあったので早速行きました。到着すると案の定長蛇の列。普段行列に並ぶことはありませんが、すでに体が天ぷらを欲しています。

数十分後ようやく順番がきて注文をしました。

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座ると床のいたるところに貝殻が散乱しています。ここはあさりの味噌汁が有名で、どうやら食べてはその殻を床に捨てているみたいです。(現在はこのシステムはありません)

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郷に入っては郷に従えで私も挑戦しようと思いましたが、さすがに気が引けて捨てられません。こんなユニークなお店があるのが衝撃的でした。

その後待望の天ぷらが運ばれてきました。王道のエビや野菜の他に、明太子やチーズなど変わり種も多数あり、そのどれもが衝撃的な美味さです!

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コスパがとんでもないことになっています。
とその時、一人の店員さんがやってきました。

 「映像音響の先生ですか?」
 「!?!?!?、そうですけど・・・?」
 「僕、カギセンの卒業生です。」
 「そうなん!?!?!?」

岡山でも卒業生に出会うことなどほとんどないのに、大阪で、それも繁華街のミナミです。さすがに驚きました。聞いてみるとカギセンのバイオサイエンス学科の卒業生で、卒業後にまさかの「吉本総合芸能学院(通称NSC)」に入学し、その頃からこの天ぷら屋さんでアルバイトしているとのこと。NSC卒業後もここで勤務し、現在は正社員として頑張っています。接客の様子や職人としての姿を見ると、学生時代直接関わってないにもかかわらず感慨深い思いです。

20歳はまだいくらでもやり直しができます。夢が変わればその変わった道を目指し進む時間があります。彼を見ると、試行錯誤の結果、ようやく今が充実しているんだなあと感じました。

数年後、再び大阪へ。「天ぷら大吉」に行くと・・・ 元気に頑張っていました。大繁盛店のため声をかけずに帰ろうと思っていた矢先、私を見つけて走ってきました。

 「報告があります。今度結婚することになりました。」

学校で勉強した分野とは違う道に進み、結果として今を大切に生活している人も多くいます。新たな道を見つけ、それに向けて進み、充実した人生を歩んでほしいです。

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大阪に行く際はぜひ「天ぷら大吉」へ。でも行列してますよ(笑)

インターンシップ @シンフォニーホール

映像音響学科です。

今日は岡山シンフォニーホールでのインターンシップ体験の紹介です。
12月9日(金)、11日(日)、映像音響学科2年生がインターンシップで、催し『ベートーヴェン“第九”演奏会 2022』にスタッフとして参加させていただきました。ここ岡山シンフォニーホールでのインターンシップには継続的に参加させていただていますが この催し“第九” はいつもと違って舞台準備も多く、よりたくさんのスタッフの皆様と関わりながら作り上げる舞台制作研修でした。

第九①

普段はなかなか触れる機会のない掛矢(かけや:大きな大きな木づち)を使ったり、重い重い鉄の資材を組み合わせながら舞台を組んでいきました。プロの技術を目の当たりにするとともに、”体力”が必要な仕事だな、とつくづく感じました💪💦

余談ですが、掛矢を見た瞬間、私たちの頭によぎったことは『ドンキーコングの世界!!Σ(・□・;)』。 皆さん、ドンキーコングをご存じでしょうか? ご存じの方はイメージが湧くかと思います💦)

そして今回は、準備に関わらせていただいたこの舞台を客席でも鑑賞しました👀!! 舞台からだけではなく、客席から見るステージ、そしてお客様の様子を間近に見ることができ、これからエンターテインメント業界に進んでいく学生にとっては貴重な時間となりました。

第九③

今回のインターンシップは、2年生にとっては最後のインターンシップでした。1年次からお世話になってきたこのホールでの研修、ここでの経験を経て、“ホールで仕事をする“ということを知ることができました。そのうえで、進路選択を行うことができたことは、大変有意義なもので、今後もカギセン映像音響学科では継続して研修に行かせていただこうと思っています。シンフォニーホールの皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

色についてのお話

こんにちは! あっというまに11月が過ぎ秋を満喫する余裕もなく12月を迎えてしまいました… 皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 秋と言えば芸術の秋、食欲の秋、運動の秋…など様々な刺激に触れ、自分自身を豊かにしていきたい時期ですよね。
今回は、そんな秋のひとときを彩る“色”についてのお話を少しさせていただきます♬
 
私たち映像音響学科では、映像や音響に加えて、舞台照明を学ぶ授業もあります。コンサートなどでアーティストを彩る舞台照明は、様々な“色”を使って組み立てていきます♬ ここでいう“色”とは実際には“光”を使ったものになりますね。絵を描いたりする時に使う絵具などとは違った部分があります。
 
ずばり何が違うかと言いますと… 色の混ざり方がまったく違います!!

加法混色

光で色を作るときは、加法混色という方法となります。大きな特徴はすべての色を混ぜ合わせると白色になるところですね。
 
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加法混色では、色を混ぜれば混ぜるほど明るくなっていくのですね。基本となる色は、赤(R)緑(G)青(B)の3色です。

減法混色

対して、絵具などの色料は、減法混色という方法となります。大きな特徴はすべての色を混ぜ合わせると黒色(実際は黒にほど近い茶色)になるというところです。

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減法混色では混ぜれば混ぜるほど色は濃く暗くなり黒色に近くなっていきます。基本となる色は、マゼンタシアンイエローの3色です。

加法混色と減法混色の比較

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そして、それぞれの色の関係は上記のようになっています。
 
私たち映像音響学科では、圧倒的に加法混色への馴染みが深いです。先ほどもお伝えしましたが舞台照明はまさに光の三原色を使用して舞台を演出するものですし、映像業界でも光の三原色をベースとし、モニターやプロジェクター、LEDビジョンの色調整を行なっていきます。反対に、絵を描かれる方や印刷の分野においては減法混色に馴染みが深くなります。

余談(イラストについて)

最後に色の話に便乗して余談を一つお話します。下のイラストですが、実は人の手によって描かれたものではありません!

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最近イラストレーターさんの中で静かに話題となっていますが… なんとAIによって描かれたイラストになります♬ ちなみに元の写真は1年生の照明実習の様子(下)です。

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AIが作り出すイラストには賛否両論ありますが、科学技術の発展の中でAIが作り出すものと人間が作り出すものとをどのように共存させていくのか… このことは、今後じっくりと考えていく必要がある大きな課題なのかもしれませんね。

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今回はこの辺りで記事を終わります。様々なものに触れて豊かな日々を過ごしましょう!
 

旅の醍醐味

映像音響学科です。

ここ数年はコロナ禍の影響で行っていませんが、もう10年以上前から卒業生と旅してます。その目的地を決めるにあたり「大きな大きな大仏があること」を一つの指針としています。なぜかって? それはただ見たいからです。今日はそんな理由で選んだ二か所を紹介します。

まずは宮城県仙台市にある「仙台大観音」です。

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高さ100mの観音様で、体内は12層に分かれ、最上階の小窓からは市内が一望でき、体内には百八体仏・十二神将を安置しています。右手には玉のような物を持っており、一説にはパチンコ屋の社長が出資をして建立したとも言われています。

丘の上に立っていて、車で行くと徐々に頭から現れてくる姿は衝撃でした。

大観密寺・仙台大観音/オフィシャルサイト/縁結び大黒天 (daikannon.com)

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続いては、福岡県にある南蔵院の「釈迦涅槃像」です。「涅槃(ねはん)」は宗教用語のようで意味が難しい。

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高野山真言宗の別格本山でもあり、その境内の一角に位置するこの釈迦涅槃像はブロンズ製では世界一とされています。その大きさは、全長(横の長さ)41メートル、高さ11メートル、重さ約300トンというスケール!! とにかく間近でみるとその大きさを肌で感じることができます。

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足の裏だけで2.5mほどあります。

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南蔵院林住職がジャンボ宝くじで1億円に当選したため、釈迦涅槃像のご利益と話題になりました。

【公式】南蔵院 (nanzoin.net)

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いずれは、日本一の高さを誇る茨城県の「牛久大仏」をじかに見たいです。

卒業制作 🎬 悪戦苦闘中!!

映像音響学科です。
11月ももう終わりです。後期の授業がスタートして早2か月📅 映像音響学科の2年生は現在、卒業制作と悪戦苦闘しています。

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卒業制作のお題はというと、個々がお気に入りの一曲を選んで、ミュージックビデオを制作するというものです🎬 入学当初から学んできた、『After Effects』『Premiere』というソフトを使った編集作業に没頭中です!!

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この制作では、編集に使う素材となる映像を各自が撮影に行ったり、場合によってはクラスメイトに出演依頼をしたりすることもあるので、完成作品が楽しみ😲
知っている人が出る映像ってなぜか見入ってしまいますよね‼ この卒業制作の授業は、まだまだ続きます。

完成した作品を上映する『卒業制作発表会』は2月に開催予定です。みんなの作品が完成する日が楽しみです🎥

ちょっと意外(⁉)な資格

こんにちは。本格的に寒くなってきて、いよいよ冬本番といった季節になりました♫ 皆様、いかがお過ごしでしょうか? 今回は、映像音響学科で取り組んでいる資格取得の一つを紹介します。

映像音響学科では多数の資格取得に取り組んでおり、エンターテイメント業界を支えるべく、様々な知識やスキルの習得を目指しています♬ 現在取り組んでいる主な資格は下記の通りです!!

・舞台機構調整技能士
・映像音響処理技術者試験
・ビジネス著作権
・第二種電気工事士

上記のほかにも、フルハーネス型墜落制止用器具足場の組立て等の特別教育も実施しています♬
そんな数ある資格の中で今回ご紹介させていただきたいのが… 第二種電気工事士です!!!

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「エンターテイメント業界と第二種電気工事士…??!」と疑問に思う方がいらしゃるかもしれません…。ところが、この第二種電気工事士の資格を持っていると企業の方からものすごく喜ばれ、就職なども有利に運ぶのです!!
考えてみると、コンサートでも映像制作でも様々なイベントでも 映像、音響、照明の仕事は様々な機材を駆使して行われますよね。そうした、カメラやスイッチャー、アンプやスピーカー、照明機器などに安定した電源を供給してやることが実はもっとも重要なことなのです!!!
そこで活きてくるのが、電気工事ができる資格というわけです♫

前置きが長くなりましたが、現在、映像音響学科の1年生が第二種電気工事士の技能試験合格に向けて対策の真っ最中です!!

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カギセンには、電気通信工学科という電気のスペシャリストを目指す学科があります。第二種電気工事士の資格対策では、この電気通信工学科から多大な協力を得て、筆記試験で必要な知識や、技能試験で必要な電気工事のスキルをしっかりと習得をすることができています♬
電気通信工学科の協力により今年の1年生の筆記試験の合格率は75%と高い数字となっています!!

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資格対策の一コマ、いかがだったでしょうか? 少し意外と思われがちな第二種電気工事士の資格対策のお話でした。

実際この資格には筆記試験と技能試験の二種類あり、覚えることも多く、大変なことも本当にたくさんあります。そんな中で、映像音響学科ではクラスメイトと助け合い、協力し合いながらこの難関を乗り越えているのです♬ そして、取得できたときの喜びをみんなで分かち合うことで、大きな達成感が味わえるものになっています♬

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どうですか、幻想庭園

映像音響学科です。

日本三大名園のひとつ、岡山後楽園。ここで年3回開催される「幻想庭園」。園内各所をライトアップし、紅葉が一番美しいこの季節に秋の夜長をロマンチックに演出します。

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7月のある日、岡山県内にある舞台照明会社の社長さんに求人依頼の電話をしていたところ、なんとその社長さんの会社が、幻想庭園のライトアップを演出しているというのです。驚きつつも本題である求人のお願いをすると、ちょうど幻想庭園の準備(業界用語で「仕込み」といいます。)があるからそれに来てもらおうか、と話が進みました。

今は11月に入って寒くなりましたが、夏の幻想庭園の仕込みは真夏の午前中から夜間まで作業します。炎天下での作業は非常に過酷です。機材が重いし、ライトの数も多いし…。ちなみにこちらの会社にお世話になっている卒業生は全員女性です。

仕込みの大変さを聞き、早速見に行きました!

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いかがですか? 灯りが織りなす幻想の世界。今年は岡山城リニューアルオープンということで、幻想庭園はいつになく”派手”にしているそうです。普段何気なく見ていた庭園ですが、知人によって創り上げられたことに想いを馳せるといつも以上に感動しました。

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秋の幻想庭園は11月18日に開催されます。
秋の幻想庭園

『バーチャルイベント演出』って何!?

映像音響学科です♬

先日、10月25日(火)広島県尾道市で照明の仕事をされている、M2-LITEcreation 溝口様に特別授業を行っていただきました。

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授業では映像音響学科1年生・2年生を対象に、まずは溝口様がどのようにしてエンターテインメント業界に入られたのか、どのようにこの業界で仕事をしてこられたのか、そして、今、どのようなことに挑戦されているのか、そのようなお話をしていただきました。

これからエンターテインメント業界を目指す学生が自分たちの将来を見据える中で、ヒントを見つける可能性のある時間になったことと思います。何と言っても、溝口様は、初めからエンターテインメント業界を目指していたというわけではないそうなのです。様々な社会経験の先に、今 エンターテインメント業界に携わられているというお話、非常に印象的でした(*_*)

そして後半には、特に力を入れて技術を磨かれているという、『バーチャルイベント演出』についてのお話と共に、デモンストレーションをしていただきました。

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学生たちは大興奮!! 「バーチャルの面白さに惹きこまれました!!」と同時に、「どうやって…?」という疑問がいっぱい… 今日は時間の都合上、詳しいバーチャルのお話は聞けませんでしたが、今後このような技術に関心をもつ学生も多いことと思いますので、また是非お話を聞かせていただきたいと思う授業でした✐

この他にも、この地方ではまだまだ珍しい、特殊効果のお話と実演もあり、こちらも学生たちは大興奮!! 地方でも、もっともっとエンターテインメント業界が賑やかになってくれると嬉しいですね。そんな楽しみを感じる時間を過ごさせていただきました☺

校外実習の一コマ

ようやく気温も下がりはじめ、秋の訪れを感じる時節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか? 急に冷え込んできたので体調管理にもしっかりと気を付けて過ごしたいところですね!

さて、皆さんは映像音響学科にて、映像や音響の他にも照明の授業が行なわれていることをご存じでしょうか? 今回は、そんな知られざる照明の授業の一コマをご紹介したいと思います!!

本学科では、定期的に校外での実習を行いますが、この日の授業は岡山市幸町にある西川アイプラザというホールで照明の授業でした!!

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↑照明バトン(サスペンション)の説明

 
実際の公共ホールで行う実習では、現場で使用される様々な照明機器や舞台装置などを目の当たりにしながら取り組めるため、とても分かりやすく理解も深まります!!

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↑吊りトラスに照明器具を設置している様子

 
また、昇降するバトンやトラスがあるため安全に留意しつつ、しっかりと機材に触れながら、緊張感をもって実習を行うことができます♬ 照明機器の数量が多いので、クラスメイト全員が同時に取り組めるのも大きなメリットとなっています。

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近年はデジタル化やLED化が進み、舞台照明業界においてもランプ球(電球)を使用した照明よりもLED素子を使った省エネで様々なことが可能な照明機器が増えてきました。しかし、一般照明と言われるランプ球を使った照明も現役で使用されていますし、何よりランプ球でしか表現することができない演出方法や温かみのある光は照明技術の必須項目ともいえると思います。

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↑ランプ球の照明を点けた様子

 
いかがでしたでしょうか? 校外のホールで行う照明の授業はいつもとは違った雰囲気で動けるため、学生たちは少し緊張しつつも楽しく実習できたようでした!!

映像音響学科の学生たちは、こうした校外での授業によってより現場に近い形の実習を行うことで、業界の即戦力となれるよう日々学んでいます!!
興味のある方はぜひオープンキャンパスに参加いただき、教員にどんどん質問してくださればと思います。
それでは、皆さんお体に気を付けて心地よい秋のひとときをお過ごしください♬

何かと嬉しいエンタメ業界復活

映像音響学科です。実に数年ぶりの校外研修に行ってきました。
今年は劇団四季の広島公演です。演目は「リトルマーメイド」。

席に着き開演を待っていると、どこからか水中にいるような音が聞こえます。演目が「リトルマーメイド」なので、会場中が海の中にいるような雰囲気の音をBGMとして流しています。また事前の注意事項では、「お客様のカメラがたとえ防水機能付きでも録画はおやめください」と言っていました。あくまで設定は海中なのです。

そんな中はじまった公演。リトルマーメイドは四季の中でも非常に分かりやすいストーリー構成で、普段ミュージカルを見ない私でも楽しむことができました。
学生に感想を聞くと「照明が楽しかった」とか、「音出しのタイミングがぴったりだった」とか、完全に裏方目線です。こういう言葉を聞くと、この子たちも業界人になっていくんだなあと感慨深かったです。

映像音響学科としては、何よりミュージカルやコンサートに行けるようになった事が嬉しく思います。ようやくエンターテイメント業界が復活し、これからどんどん忙しくなっていきます。その中にうちの子たちが携わってくれたら嬉しいね。

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著作権の関係で、私とアリエルのタッチしか写真がありません・・・(涙)

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