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食品健康科学科 Archive
コレステロールゼロ・大豆マヨネーズ」作りに挑戦!
- 2024-01-19 (金)
- 食品健康科学科
こんにちは、食品生命科学科の金子です。
まだまだ寒い毎日が続きます。体調には気を付けてください。
食品業界も「美味しい」「安い」だけでなく、より健康志向の強い食品開発に動いています。そんな中、コレステロールを気にする人が「マヨネーズ」を敬遠する傾向が見られます。そこで、コレステロールがない「大豆のマヨネーズ」作りに学生と挑戦しました。
マヨネーズは、卵黄に含まれる「レシチン」が酢と油をエマルション状にする技術で作る食品です。大豆にも「レシチン」が含まれるため作れるはずです。今回はより簡単な「豆乳」を使用しました。
➀準備する材料:植物油・豆乳・酢・食塩です。
➁製造方法:豆乳に味付けの食塩を少々溶かし、酢を入れよく混ぜ合わせます。
そこに植物油を2~3回に分け添加し、よく混ぜ合わせて、適度な粘度が出たらできあがりです。
簡単ですね!
試食の結果、多くの学生が大豆マヨネーズの方を好んで食べていました。
食品生命科学科は、健康をキーワードに食品や、発酵微生物を勉強する学科です。興味のある方はぜひオープンキャンパスにお越しください。
これからのオープンキャンパスメニュー
・市販牛乳でチーズを作ろう
・ジュースからDNAを抽出しよう
・無菌播種に挑戦
・土壌から黒麹菌を分離してみませんか
等用意していますので、お待ちしてます。
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まるみ麴本店の見学
- 2023-12-18 (月)
- 食品健康科学科
こんにちは。食品生命科学科の大熊です。
12月になってやっと寒くなってきました。気がつけば今年ももう残りわずかですね。
本学科では毎年、食品の製造現場を見学しています。今回は、総社市美袋(みなぎ)で味噌、麹を製造されている「まるみ麹本店」を見学しました。まるみ麹本店は、高梁川沿いの自然豊かな場所にあります。
最初に社長から、麹、味噌について説明をいただきました。味噌は、大豆、塩、麹から作られます。説明の間に、美味しい甘酒を頂きました。甘酒は麹から作られます。麹とは、米などの穀物に麹菌を繁殖させたものですね。
麹を作る部屋です。
できたお味噌の熟成室です。何種類ものお味噌がありました。
他にも、お味噌を手作業で容器に詰めているところなどを見学しました。
発酵食品は健康にいいと言われており、現在注目されています。麹を使った発酵は日本独自の文化です。大事にしていきたいですね。
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「新そば」打って食す
- 2023-12-01 (金)
- 食品健康科学科
こんにちは。食品生命科学科の金子です。
今年も「新そば」が出回る季節となりました。早速1年生の食品製造学実習で「新そば」の打ち方のコツを勉強しました。「うどん」と違い、そば粉にはグルテン(加熱時結着効果たんぱく)が含まれていないため、慣れないとぶつぶつと麺がちぎれてしまいます。その違いを学生が体験実習しました。「十割そば」を作るには難しいことから、属に言う小麦を2割入れた「二八そば」に挑戦しました。
ポイント① 加水量を適量、食塩の添加はせず、少なからず多からず粉にまんべんなく混合させます。
ポイント➁ うどんのようにコネず、まとめます。
ポイント➂ 次に素早く薄く広げます。
ポイント④ 次に広げた生地を素早く細く乾燥しないようにカットします。
ポイント⑤ 素早く沸騰した湯に投入。かき混ぜ過ぎない。
ポイント⑥ 速やかにそばを冷水で洗い、余計なヌメリを取ります。
だいぶ太いそばに仕上がりましたが、味はまあまあでした。コツさえつかめば「そば打ち」も簡単です。今年の年越しそばは自分で挑戦してみてください。
食品生命科学科では、身体の免疫力をUPする一つの手段として、「旬のものを旬のうちに使い、食する」ことを学んでいます。今後も続けていきたいと思います。
〇今後のオープンキャンパスメニュー
ペットボトルで「醤油」を作ろう
「ハト麦」の化粧水に挑戦
加工100%野菜、果物ジュースからDNAを抽出しよう
等を用意しお待ちしています。
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今年も卒業研究の時期が
- 2023-11-01 (水)
- 食品健康科学科
食品生命科学科の金子です。
季節が足早に過ぎて行きます。そんな中、今年も卒業研究の時期がやって来ました。授業や実習で学習した内容を活用し、自分のやりたい研究に取り掛かります。「刺身の薬味に抗菌性はあるのか」や、缶詰め食品における「缶から食品に溶出する有害物質の有無」とか、「緑茶の抽出温度の違いによる抗菌性の違い」などのテーマが上がっていました。今から結果が楽しみです。
まずは文献を調査し、実験方法の確認、使用原材料、実験手順等を調査します。
抗菌性などの実験に使用する微生物は、学科保存微生物を使います。
その後、目的の研究に向け実験を開始します。
最後は「卒業研究論文」にまとめ、発表会で締めくくります。今年度も発表会を2月に予定しています。多くの方の視聴をお待ちしています。
*これからのオープンキャンパスメニュー
・ナチュラルチーズ作り、クリスマスリース作り、無菌播種、ハーブエキス抽出 等
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能登川用水のゴミ回収活動開始!
- 2023-10-12 (木)
- 食品健康科学科
食品生命科学科の大熊です。10月になり、カギゼンでは後期の授業が始まりました。
この時期から農業用の水の需要が減ることもあり、能登川用水の水位が下がっています。冬水と言われています。このタイミングで、岡山市から許可を頂き、環境教育活動の一環として、カギセンのすぐ横を流れている能登川用水に園芸用ネットを設置し、どのようなゴミが用水を流れているか回収し、一か月間調査することにしました。この活動は、山陽新聞社の吉備の環アクション「里海 未来へ」に協賛させていただいたものです。
長年海ゴミ問題に携わっておられる、みずしま財団の塩飽さんのご指導により、用水路に鉄パイプを渡し、園芸ネットを括り付け、ネットの下側は石を詰めた土嚢で固定しました。
用水に入って作業するため胴長を着用しています。
用水の中からネットを固定しています。
今回のネット設置の作業中に回収したごみです。アルミ缶は、消費期限の日付から、いつ頃捨てられたか推定できます。
海ゴミの7割は、陸上から流れ出たものだそうで、陸上のゴミを海に到達させないことが重要です。
今回の活動では、10月31日まで毎日観察します。毎週火曜日には用水に入りごみを回収する予定です。
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食中毒菌の検出実習
- 2023-09-26 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは、食品生命科学科の金子です。
日中はまだ暑い毎日が続きます。体調を崩さないようしてください。
食品生命科学科では、食中毒菌の検出実習もしていて、今日は嫌気性細菌の食中毒実習を行いました。空気がない状態で生育可能な細菌が嫌気性菌です。クロストリジウムやボツリヌス菌という名前を聞いたことがあると思います。
通常は「シャーレ」を使用し細菌を培養します。もちろん嫌気性菌もシャーレを使用し、空気を除いて培養させれば良いのですが、今回は簡単に空気が抜けるパウチを使う方法にて実習を行いました。
検体として、嫌気性菌が出現しそうな食肉と、空気を除いた真空加工品を使いました。一定量のリン酸緩衝液に検体を添加し、すり潰した水溶液を37℃で1夜培養します。翌日培養したその水溶液を一定量測定するパウチに入れます。
その上からお風呂の温度程度に加温した嫌気性菌検出培地を混合した後、空気を除いてシールし37℃で培養します。
過去の実習で食肉から嫌気性菌が検出されたことはありましたが、真空された食品からは細菌は検出されていません。さて今回はどうでしょうか。培地は黄色ですが、嫌気性菌が存在したら、黒色のコロニー(斑点状のもの)が現れます。
日頃の学習から、どんな食材や食品にどのような危険な食中毒菌が潜んでいるのか把握し、適切な対応が出来る技術者の養成に努めています。食品微生物の実習でした。
今後のオープンキャンパスメニュー
・無菌播種
・加工品からDNAを抽出しよう
・簡単な水質検査:CODキット使用
・大豆から豆腐造り
・チーズを作ろう
等
お待ちしています。
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冬野菜の種まきと植え付け
- 2023-09-12 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは。食品生命科学科の金子です。
カギセンで借りている岡山市のクラインガルテンで、冬野菜の大根の種まきと馬鈴薯の種芋を植え付けました。
草を刈った畑を1年生全員で土を耕しましたが、土が固く歯が立ちません。
そこで管理人さんに手伝っていただき、耕運機で耕した後、小型耕運機でさらに耕しました。教わりながらでしたが、良い経験になったと思います。
次に学生が畝をこしらえ、種まきの準備です。大根は「三太郎」のミニ大根、馬鈴薯は「ニシユタカ」です。
均等に大根の種、馬鈴薯を植え付けた後、水やりにて終了です。
午後の暑い中、生徒全員が赤い顔で良い汗を流していました。耕運機でお手伝いいただいた管理人さんありがとうございました。
冬休みに入る前に、美味しいおでんの具ができるはずです。楽しみです。野菜が種から成長する過程を通じ、食べ物の大切さをこれからも勉強していきます。
次回以降のオープンキャンパスメニュー
・大豆から豆腐造り
・秋の花のハーバリウム作り
・無菌播種
・簡易 水質検査
等を用意しお待ちしています。
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気候変動アクション環境大臣表彰に応募!
- 2023-08-31 (木)
- 食品健康科学科
食品生命科学科、大熊です。
蝉の鳴き声も聞こえなくなり、少し秋めいてきました。しかし、日中はまだ暑い日が続いていますね。
ヨーロッパ連合(EU)の気象情報機関が、「今年7月の世界の平均気温が観測史上、最も高くなった」と発表しました。
2023年7月は16.95℃で、2019年7月の16.63℃を上回ったとのことです。世界的に暑くなっていますね。
そんな中、日差しが直撃する昭和町校舎2階にあるテラスにグリーンカーテンを作ることを計画しました。テラスにあるベンチを植物で覆います。
ポイントは植物としてアイビー(ツタ)を使うことです。アイビーは常緑植物で落葉しません。ですので落ち葉の掃除をしないくていいのがうれしいです。
ただ、植物の生長は時間がかかります。今後、食品生命科学科で植物を植え、世話をしていきたいと考えています。
将来的に、温暖化対策、特に適応策(温暖化による猛暑等の影響を回避したり軽減する対策)として、植物がどのくらいの効果があるかを温度を測定するなどして確かめたいと思います。
そして、このグリーンカーテン計画で気候変動アクション環境大臣表彰に応募しました! 環境省で、気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体をたたえる表彰です。
食品生命科学科では、温暖化対策、ゴミ問題など環境問題についても試行錯誤しながら勉強していきます。若い皆さんが生きる将来の環境について一緒に考えていきましょう。
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ダイズ成長中
- 2023-08-22 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは! 食品生命科学科です。
お盆を過ぎましたが、暑い日が続いています。雨が降らないことによる農作物への影響のニュースが出てますね。自然環境不安定 → 農作物生育不良 → 値段の上昇。環境と食品は私たちの生活に深く関わっています。下
さて、7月27日にまいたダイズですが、発芽したのでプランターへ移植しました。(下)
現在ここまで大きくなっています。葉っぱが複葉であったりとマメ科の特徴が出ていますね。(下)
ところで、8/3に投稿したブログ「ダイズを播く」で出した質問です。「ここでクイズです。ダイズが黄色く完熟する前の青い未熟なものを何というでしょう?」
答えは出てますでしょうか? まだ花が咲いていなくて実もなっていないのでもう少し待ちましょう!
さて、ダイズなどマメ科植物の葉は夜になると就眠運動をします。オジギソウみたいに葉が閉じます。(オジギソウもマメ科)
以下の写真は、我が家で育てている同じマメ科のラッカセイ(落花生)です。まずは昼間の写真です。葉が開いています。
次に夜間の写真です。見事に葉が閉じています。
面白いですね。ちなみになぜ就眠運動をするかについては諸説ありますがまだ定説はありません。
今週のオープンキャンパスでは、牛乳からチーズ、バターを作ってみよう! 顕微鏡でバナナでんぷんを見てみよう! など予定しています。夏休み最後のオープンキャンパス、お越しください。
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稲作からのメタンガスを減らす取組みが加速中
- 2023-08-08 (火)
- 食品健康科学科
皆さん、こんにちは。食品生命科学科の金子です。
暑い毎日が続いてますが、体調を崩さぬようにお過ごしください。
日本人の主食である「米作り」で発生するメタンガス(地球温暖化の原因)を少しでも削減しようという取組みが盛んになってきました。これも地球環境に配慮した動きですよね。
米は世界でも主食となっている作物の一つです。世界中の3.5億人以上に供給されています。ところが困ったことに重大な温室効果ガス排出源でもあり、世界のメタンガス排出量の10%を占めているそうです。
夏場気温が上昇するのに伴い、水が張られた田んぼの土壌は酸素が少ない状態になります。酸素を嫌う嫌気性の菌や微生物が、土壌中の有機物を分解し、メタンや硫化水素などな有機ガスを発生させるのです。
土壌中に溜まった有機ガスは、稲体を通じて大気中に放出され温室効果ガス増加の原因ともなっています。我が国ではこの有害ガスを除き、根の活力を高めたり、耐倒状性の向上、収穫量を上げるため、昔から「水田の中干し(土用干し)」を行ってきました。
この中干しを日本9か所でさらに1週間延ばす実験を行ったところ、メタンガス発生量が約30%削減されたそうです。米国やコロンビアでは、メタンガス発生量の少ない米の品種改良が進んでいるそうです。これも温室効果ガスを少なくする一つの方法です。
いろいろな方法を駆使し地球温暖化防止を進めたいですね。
食品生命科のOCメニュー
・野菜や加工品からのDNA抽出
・顕微鏡を使ってミクロの世界をのぞいて見よう
・大豆、豆乳から豆腐作りにチャレンジ
・無菌播種
等用意しお待ちしています。
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