ホーム > 食品生命科学科 > 食品生命科学科・卒業研究発表会

食品生命科学科・卒業研究発表会

皆さん、こんにちは。食品生命科学科の金子です。

学年末試験も終わり、2年生にとっては卒業を待つのみですが、食品生命科学科では「卒業研究」のまとめで毎年苦労しています。今年も放課後残って実験やまとめに頑張っていました。今年はどんな発表になるのか楽しみにしていました。発表の中からいくつか紹介しましょう。

1、「フッ素の測定方法」
 吉備中央町の水源でフッ素が流出したことをニュースで聞き、フッ素のことを調査しました。実験も行う予定でしたが、器具、試薬等実験レベルを超えていたため、実験は断念し調査のみとなりました。良く調査され、説明も分かり易かったと思います。
IMG_7002

2、「緑茶の温度と抽出時間による抗菌性の違い」
 緑茶には抗菌性(細菌等死滅させる力)があると言われますが、具体的に抽出時間、抽出温度にこだわり、大腸菌と酵母の抗菌性をシャーレの中で調査しました。両微生物ともに抗菌効果があり、風邪や喉が痛いときは、緑茶を90℃以上の温度で抽出し、飲用することが有効であることが分かりました。
IMG_7023

3、「刺身の薬味における常在菌に対する抗菌性」
 刺身に使う生の薬味には、刺身に付着している常在菌を殺したり減少させたりする効果が知られていますが、チューブに入った加工品でも同じ効果が得られるか調査しました。結果、加工の段階で加熱処理等されるため、ワサビ以外のしょうが、からしには効果がないことが分かりました。
IMG_7005

4、「乳酸菌の人口胃液中での耐酸性」
 腸まで届く乳酸菌のうたい文句で知られるヤクルトの「シロタ株」ですが、本当に腸まで届くのか、胃液と同様のpH 1.5の人口胃液を作り、シャーレ上での生存率を調べました。結果、シロタ株は80%の生存率を確保し、生き残ることが分かりました。生存菌、死滅菌どちらも有効に作用することから、健康のためには、積極的に乳酸菌を摂取することが大切であることが分かりました。
IMG_7018

今年は細菌検査のテーマが多かったように思われます。来年はどんなテーマが出るか、引き続き指導してまいります。

*今後のオープンキャンパスのメニュー
    ●免疫機能を上げる調味料作り 発酵食品製造体験・みりん・チーズ・醤油
    ●環境関連メニュー ・COD 硝酸耐窒素等測定 ・苔テラリウム作成
    ●機能性食品製造 ・米粉パン製造 小麦アレルギー対応 ・ミラクルフルーツを使った酸味の抑制 
             ・ハト麦を使った食品 
                          等 ご用意しお待ちしてます。ぜひご参加下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Home > 食品生命科学科 > 食品生命科学科・卒業研究発表会

検索
Feeds

Return to page top