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食品健康科学科 Archive
植物観察の日
- 2016-06-28 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
貴重な梅雨の晴れ間となった先日、1年生が岡山県自然保護センター(和気町)へ植物観察に行ってきました。毎年、1年生の11月に受験している生物分類技能検定試験(4級:6月、11月の年2回実施)が学園祭と重なったために、今年は6月受験としました。そのため、例年よりも3週間遅い植物観察会となりました。例年の植物観察会とは違って、植物相はすっかり夏のものとなっていて、毎年行っている私にも新鮮な感じがしました。学生たちも受験勉強で予備知識を得ていたため、ガイドの方の話を非常に熱心に聞いていました。次回は10月、秋の植物の観察に行く予定です。
まずは室内で植物の葉の付き方について説明を聞いた後、園内を散策しながら植物の見分けのポイントを実地で習います。
ガイドの方の説明を聞き、せっせとメモを取ります。
こちらは園内の湿地。学生が覗き込んでいる先には、日本一小さい赤トンボ「ハッチョウトンボ」。1円玉サイズです。
園内には珍しい植物も。左は環境省絶滅危惧種IB類の「オグラセンノウ」、右は秋の七草の一つ「カワラナデシコ」です。
こうした実習は就職などに直接役に立つわけではありません。でも、この星は多くの生物に支えられており、とりわけ生産者である植物からは酸素と糖類という、我々の生存のためには不可欠なものを提供してもらっています。植物の世界は分類では「植物界」と呼ばれます。植物を知ることはもう一つ別の世界を知ることであり、それを通じて我々人間の生命、ひいては地球全体について考えることにつながります。バイオサイエンス学科は「生命」について学ぶ学科でもあります。
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1,2年合同ホームルーム
- 2016-06-24 (金)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
先日は今年度初の、大雨警報での休講という事態になりました。今日も激しく降る雨を横目に見ながらの授業となりました。
毎週金曜日の2時間目は1,2年生ともにホームルームですが、月1回は合同でおこなっています。目的は前回の記事でも書きましたが、「コミュニケーション能力」の向上です。毎回、2年生が企画を考え、1年生に説明しながらおこなうので、企画力や人前で説明する力も要求されます。それを養成するのが狙いです。
今回の企画は「カルメ焼き」と「液体窒素アイスクリーム作り」でした。カルメ焼きは年配の方なら祭りの夜店で実演販売?されていたのを思い出されるでしょう。熱してどろどろになった砂糖に重曹(炭酸水素ナトリウム)を加えると、熱分解で発生した二酸化炭素によってプーッと砂糖が膨らみます。昔ながらの素朴なお菓子ですが、その仕組みは化学そのものです。
また液体窒素アイスクリームは、牛乳や砂糖などを入れて泡立てたところに液体窒素を入れてすぐにかき混ぜると、とてもおいしいアイスクリームがあっという間にできます。こちらは学園祭(今年は11月6日の日曜日です)でも毎年やっていますので、食べてみたい方は是非お越しください!
左の写真は2年生の担当者が説明をしているところ、右はグループ分けのため、じゃんけんしているところです。
こちらはカルメ焼きの様子です。右の写真で手前の彼女がおでこに何か貼っていますが、名札です。やっぱり名前がわからないと会話になりません。
仲良しコンビによる完成したカルメ焼き!うまくできると結構おいしいのです\(◎o◎)/!
液体窒素アイスクリーム作りの様子。液体窒素を入れたらすぐに全力でかき混ぜるのが成功の秘訣です(^_^;)
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アクティブラーニング!?
- 2016-06-22 (水)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
今年は梅雨らしい梅雨ですね。毎日ジメジメとした日が続いています。
さて、バイオサイエンス学科では現在、「専門知識」「コミュニケーション力」「プレゼン力」を強化するべく、授業改善に取り組んでいます。なかでも分子生物学の授業は今年から「アクティブラーニング型」で授業をおこなっています。
「アクティブラーニング」というのは従来の「聞くだけ」の授業ではなく、グループ討論を中心に自ら考え、自ら学ぶ姿勢を養う授業のことです。まだまだ試行錯誤の段階ですが、学生たちが確実に成長しているのがわかります。
何よりも、学生たちが寝なくなりました(^_^;)
左の写真は、グループ討論を前に私がパワーポイントで説明しているものです。重要事項をコンパクトにまとめるよう工夫しています。
右の写真はグループ討論の風景です。毎回、内容を説明後に「ミッション」を課し、それを解決するために討論をおこないます。
中には教科書に没頭している学生もいますが、それもある意味「アクティブ」?
この写真はどちらも学生が説明している様子です。グループ討論後、代表者に「ミッション」に対する答えを白板に書いて説明してもらいます。この「人に説明する」という作業が、アクティブラーニングにはすごく重要なのです。
1年後、どこの会社に就職してもやっていけるよう、様々な取り組みをしています。
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新1年生最初の校外研修!
- 2016-04-28 (木)
- 食品健康科学科
こんにちは。
バイオサイエンス学科の池田です。
授業が始まって間もなく2週間が経とうとしています。
毎年そうですが、新1年生はいきなりの90分授業に疲れ気味です。
そんななか、今日は最初の校外研修で半田山植物園に行ってきました。
園内はそろそろツツジが見ごろです。みんな、少しはリフレッシュできたでしょうか。
今年は12人が入学しました。例年より数は少ないですが、みんななかなか元気です。
少数精鋭でがんばっていきましょう!
毎年恒例の半田山植物園の見学。6月に受験予定の生物分類技能検定試験に向けて、
お気に入りの植物をスケッチしました。
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植物工場にて
- 2016-04-18 (月)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
ソメイヨシノが散り、これからは色の濃い八重桜の時期です。
さて、新年度が始まって最初の校外研修は2年生の「植物工場」見学です。
京山ソーラーグリーンパークという施設で、池田動物園のすぐ近くにあります。
ロープウェーがあった場所として覚えておられる方も多いと思います。
葉物野菜が中心で、水耕栽培、完全人工照明で制御されています。
こちらで作られた野菜は飛行機のファーストクラスで提供されているそうで、
なかなか好評のようです。
栽培された野菜はもちろん完全無農薬、付着細菌が非常に少ないため、冷蔵庫で
保存すれば1か月程度は食べられるそうです。
新1年生としては今年度は12名が入学しました。こちらはまた後日!
今年度もよろしくお願い申し上げます。
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バイオサイエンス学科2年生の試練!?
- 2015-12-25 (金)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
クリスマスも終わり、2015年も残すところ1週間足らずとなりました。冬至を過ぎると少しずつ昼が
長くなってきます。「冬来たりなば春遠からじ」とはイギリスの詩人シェリーの言葉ですが、今年、
いろんな試練に見舞われた人は、冬が来たのだから必ず次には春がやって来ると、気持ちを新たに
がんばりましょう!
さて、学生たちは今週から冬休みに入っています。2年生にとっては生涯最後?の長い冬休みですが、
その前後でまさに大きな試練が待っています。
1つ目は先日おこなわれた中級バイオ技術者認定試験です。「バイオ」と名のつく唯一の資格試験であり、
「バイオテクノロジー総論」「生化学」「微生物学」「分子生物学」「遺伝子工学」の5科目計150問の
試験です。試験前1週間は1日中、試験対策の授業でした。学生たちは脳みそを沸騰させながら、連日、
過去問演習に取り組みました。努力は必ず報われると信じています!
2つ目は2月18日(木)に予定されている卒業研究発表会です。今年も食品微生物検査、バイオレメディ
エーション(微生物による環境浄化)、DNA鑑定など、7つのテーマが出揃っています。冬休みが
終わると、2年生はこの学生時代最後の試練を乗り越えるべく、実験を再開します。
明るい春はすぐそこまで来ています。
これは卒業研究ではありませんが、卒業研究発表の疑似体験とプレゼン能力の向上を目指して、
バイオテクノロジー実習で実施した食品中のアレルギー物質の検出の実験結果を、各班に発表してもらった
ものです。なかなか上手にまとまっていました。卒業研究本番が今から楽しみです。
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バイオサイエンス学科・生物工学科卒業生の皆様へお願い
- 2015-11-30 (月)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
今年も師走となりました。2年生は先日から卒業研究がスタートし、
各グループに分かれて食品衛生やDNA鑑定など、自分たちでテーマを
決めて実験に取り組んでいます。
さて、今日はバイオサイエンス学科および旧生物工学科の卒業生の
方へのお願いです。
バイオサイエンス学科ではよりよい学科づくりのため、カリキュラムの
見直しに取り組んでいます。
そこで卒業生の皆さんに、日々の業務の中で、こんなことを学校で
教えておいて欲しいなど、助言をいただけたらと思います。
ご協力いただける方は、以下のメールアドレスに入学年度とお名前を
記入して送信してください。折り返しアンケート用紙をお送りします。
池田和宣(ikeda@mail.oist.ac.jp)もしくは
鎌田律子(kamada@mail.oist.ac.jp)
なお、このブログを読まれた方は他の同窓生へも情報を広めていただけると
幸いです。
以上、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
以下の写真は、今夏初めて実施したインターンシップの様子です。
食品関係や環境分析の企業で1週間、2年生全員がみっちりと実習をさせて
いただきました。
学生たちにとって、大変、貴重な経験だったようです。
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今年も学園祭で待っています!
- 2015-10-19 (月)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
随分とご無沙汰をしてしまいました。いつの間にか季節はすっかり秋です。
秋といえば学園祭のシーズンです。今年も11月1日の日曜日にカギセン学園祭を開催します。
バイオサイエンス学科でも学生たちが準備を始めています。紹介していきましょう!
(写真上) 今年も伝統のうどん屋は健在です! 値段は据え置きの一杯200円!
肌寒い季節にはもってこいです。今年もいい味に仕上がりました。
そうそう、右の写真の彼は先日の校内ボーリング大会で堂々の優勝でした!
バイオサイエンス学科始まって以来!?
(写真上) 続いてはスライムと液体窒素で作るアイスクリームです。
スライムはお子様向け、アイスクリームはどなたでもお楽しみいただけます。
右の写真の彼女が試食しているのがそうです。今年ももちろん無料です。
毎年あっという間になくなりますのでお早めに!
(写真上) 最後は染め物です。あなたのお好きな色に染めて差し上げます!
右の写真は1年生です。どんな看板を作ろうかと思案中です。
(写真上) 1年生は今年15名です。みんなまじめで、仲の良い学年です(岡山県自然保護センターにて)。
以上、バイオサイエンス学科一同、今年も皆様のお越しを心よりお待ち申し上げておりますm(_ _)m
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バイオサイエンス学科 卒業研究発表会
- 2015-02-17 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは。 バイオサイエンス学科の鎌田です。
ブログ登場があんまり久しぶりすぎて、書き方も忘れてる!! でもなんとか頑張ります。
恒例のバイオサイエンス学科の卒業研究発表会が2月13日に無事終わりました。
なんと今年は24回目です。24年前、新米の私は(その当時は若かった)実習テーマを
1年分埋められず、「この際、学生に考えさせよう!」という苦肉の策で始めた卒業研究
です。ずいぶん立派に育ったものです。・・・・感無量 ナミダ ナミダ
これで晴れて2年生も卒業となり、あとは卒後式を待つばかり。
というわけで今週末は私もスキー行くぞ! これまでは怪我しちゃいけないので少し
おとなしくしていましたが・・・
「それで??」という池田先生の声が隣の机から聞こえてきそうです。
で、本題に戻ります。
今年の卒業生は13名、発表題目は6テーマでした。
トップバッターのテーマは「6価クロムを還元する土壌細菌の探索」
なんと、学校そばの川から有害なクロムを還元する細菌が見つかりました!
2番目は「各種の微生物増殖制御要因に対する3種の菌の抵抗性」
彼らはなんと600枚以上ものシャーレを使って実験しました! そのファイトがスゴイ。
もちろん良い結果も出ましたよ。
3番目は「市販キノコ類の組織培養と交配」
卒業研究でキノコを扱うのは初めてです。やっとキノコ大好き人間の私の弟子が・・・・・
残念ながら新品種の発見には至りませんでしたが・・・・・
次は「食肉・環境中からの抗生物質耐性菌の検出」というテーマの発表でした。
院内感染で有名なMRSAが意外にも身の回りの豚肉からも多く検出されました。
これはなかなかすごい!
そして5番目は「異なる環境中の土壌微生物数を比較する」というテーマ。
公園の砂場で一番多くの細菌が検出されたのにはビックリ!やっぱり野良猫クンの
フンの影響かな? うっかりお砂遊びもできませんね。
そしていよいよラストはこの人!
「PCR-RFLP法を用いてのサバ属魚類の魚種の判定」
なんと ”しめさば” でもどんな種類のサバを使っているのか、DNAからわかるのです。
と、こんな内容で無事発表会が終わりました。
見に来てくださった保護者や先生方どうもありがとうございました。
現1年生、来年は頑張ってね!
もちろんこの後は 打ち上げが・・・ 楽しく2年間を終えることができました。
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ウニの受精と発生の観察
- 2015-02-03 (火)
- 食品健康科学科
こんにちは。バイオサイエンス学科の池田です。
1年でもっとも寒い時期を迎えていますが、間もなく節分、立春ですね。
暦の上だけでも春の声を聞くと嬉しくなりますね。
さて、先日、生物学担当の大月孝志先生が広島からバフンウニを持ち帰ってくださり、
早速、授業のなかで受精と発生の観察をおこないました。
受精卵が細胞分裂(卵割)を繰り返し、成体に向けて成長していく様子を
実際に顕微鏡で眺めながら、学生たちも興味津々でした。
こうした発生の形態は基本的に人間も同じです。生物は本当にすごいですね!
大月先生は普段は岡山大学で研究をされていますが、週に3日、バイオサイエンス学科の
学生のために授業に来られています。大変な博識で、どんな質問でも答えてくれますよ。
(上の写真はウニの口器(アリストテレスの提灯)を取っているところ)
メスの放卵(黄色い方)とオスの放精
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