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建築工学研究科 Archive
反省と意気込み
- 2017-12-28 (木)
- 建築工学研究科
こんにちは。建築工学研究科の堂本です。
本年もいよいよ残すところわずかになりました。今年を振り返ると、学生たちを引き連れてガンガン突き進んできましたし、学生たちも本当によく学びました。しかし、一方で見落としてきたものもあるため、次年度へ向けて改善を図っています。
特に、二級建築士試験については、たとえ一人であっても全員合格が果たせず、学生共々大変悔しい思いをしました。昨今の二級建築士試験の製図では、ミスを限りなく少なくしないと合格に至らなくなっているので、いかに本試験でミスをしないかを日頃からしっかりと対策していかなければなりません。
また、研究科は来年度、二級建築士試験とインテリアコーディネーター試験を受験します。単に間取りの設計ができればいいのではなく、空間に「彩り」や「豊かさ」を演出できる設計士を育てていきます。
実は、27日まで学生たちは修了制作図面を作成するために登校していました。(写真)
皆さん、今年一年、こういう頑張りを見せた学生たちの様子を綴ったブログを読んでいただき、ありがとうございました。来年も、学生の頑張りを紹介します。また、資格取得なら“カギセン”と胸を張って言えるようにさらに奮闘していきますので、皆様の力強い応援をお願い致します。正月を楽しくお過ごしください。
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二級建築士製図試験の結果
- 2017-12-26 (火)
- 建築工学研究科
こんにちは、建築研究科・堂本です。
12月7日(木)に本年度の二級建築士製図試験の合格発表がありました。 本校からは7名が受験し6名が合格で、無念ながら1名の不合格者を出してしまいました。全員が自信をもって臨んだだけに大変悔やまれるところです。
日頃は課題内容を図面化できていても、本試験では緊張感が異常に高まり、判断ミスや条件忘れなど思いもしないことが生じることがあります。でも、それも実力のうちかなと思います。このことを忘れずに、次年度へ向けて対策を組んで実行をしていきます。来年は、完全無欠の研究科で終えられるよう頑張ります。
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建築校外研修レポート
- 2017-10-11 (水)
- 建築工学研究科
本年度の郊外研修旅行を紹介します。今回は、研究科の森木孝太君に学生たちのレポートのとりまとめとブログ原稿をお願いしました。
9月28日と29日、建築工学科と研究科で、尾道から愛媛、高知へ校外研修に行きました。僕は3度目の校外研修でしたが初めてのルートでもあり、隈研吾氏や伊東豊雄氏の作品が特に楽しみでした。
リノベーションの技がすごい!U2
岡山を離れ、まず見学したのが尾道市にある谷尻誠氏の設計による『ONOMICHI U2』でした。港の倉庫から複合施設に用途を変更したもので、外部から想像できない内部空間はまるで街並みのようなおしゃれな造りで賑わっていました。店舗設計にもさまざまに工夫がされていて個性を感じました。
伊東豊雄建築ミュージアムへ
この後、しまなみ海道を渡り、大三島の伊東豊雄建築ミュージアムへ行きました。目を引いたのは、多面体が印象的な『スチールハウス』で、背景に広がる瀬戸内の島々の緑と海の青に不思議となじんでいることに魅了されました。内部は多面体を活かしたトップライトで明るく開放的で、外から見るよりもずっと広がりを感じました。また、シンプルな形を工夫して重ねることで、いろんな感じを与えることができることもわかりました。
空中階段に圧倒されました!
昼食をすませて向かった場所が、愛媛の『坂の上の雲ミュージアム』です。言わずと知れた安藤忠雄氏の作品というのが外観からよくわかりました。エントランスから内部を見上げると、何の支えもなく2階と3階を空中で繋いだ階段に圧倒され、周りのみんなも不思議そうに見ていました。細部についても空間を美しく納めるための工夫が施されていて、「とても自分がちっぽけに思えた!」なんてことを言っている友人がいました。
その夜は、郊外の温泉ホテルで宿泊しました。滅多にない友人との宿泊だったので、先生を交えて日頃できない話をいろいろしていい思い出ができました。
圧倒的な発想の豊かさに感服
翌日、高知県梼原町にある隈研吾氏の建築3作品を見学しました。まず『梼原町役場』『マルシェユスハラ』の外観は異なる自然材料でしたが、目を引くデザインに思わず「おぉっ」と声に出してしまいました。また、内部はどこで荷重を受けているかがわからないほど開放的で、建物の重さを感じませんでした。
『雲の上のギャラリー』では、伝統的手法で組み上げた外観に森のような力強さを感じました。内部では奥行の長い通路に包み込まれ、同時に木の香りにも魅了されてしまい、その空気感をずっと感じていたかったです。
今回の研修は、どの建築物も日頃すぐに見学できないものばかりでしたので、今でもすごく心に残っています。これからも創作活動をする上での刺激にしたいと思います。また、1年生にとっては、これが初めての校外研修でしたが、これからもどんどんいい建築物からの刺激を楽しんでほしいです。
[教員より]
立ち止まって建築物の特徴のある空間を眺める学生たちを目にしたり質問をしてくる学生がいると、有名建築物たる理由を、教科書からではわからない空間体験を通して感じ取ってくれたのかなと思いましたし、学生たちの建築に対する関心も垣間見ることができました。
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製図試験を終えて・・・
- 2017-09-16 (土)
- 建築工学研究科
建築工学研究科の堂本です。
昨日、次年度研究科希望学生への説明会を行いました。説明会というよりは現研究科生との意見交換的要素が強いものでしたが、現研究科生が歩んだ二級建築士受験までの学習姿勢を理解し、次年度の試験へ向けて気持ちを引き締めてもらうのが主旨でした。そのなかで、現研究科生からこんな発言が飛び出しました。
「事前にいくつかの専門学校にいる知り合いに聞いて比較すると、カギセンが一番細かく
指導してくれると思ったけど、確かにそうでした」(F.K君)
「先生を完全に信じてついていくと、間違いなく合格できます!」(T.H君)
「教えてもらった勉強方法を迷わず実践したら、学科試験に合格してました」(T.F君)
「先生たちの朝早くからの指導についつい頑張りすぎてしまいました」(M・Kさん)
「試験勉強を通して自分に自信がつき、強くなりました」(Y.N君)
学生たちからこんな言葉が飛び出すとは思ってもみなかったので、正直面食らいました。
私たち教員にしたら、難関国家試験と言われる二級建築士試験を合格したいために,学生たちはカギセンを選んでくれたわけですから、その夢を何が何でもかなえさせたい気持ちでいっぱいなのです。
日々の授業では、「こうしたらもっとわかってもらえるかな…、納得してもらえる写真や図を用意しなきゃ…、こんな問題を出すと引っ掛かりやすいゾ」とかを考えて、ついつい頑張って準備をします。学生にしたら、資料の整理やさまざまな問題に取り組まなければならないのですが、それが確実にすばやく実力となっていきます。あわせて”みんなで一緒に頑張っている!”という仲間意識が自然にでき、プラスアルファの実力にもつながるのです。
今年も12月7日(木)に最終合格発表が行われますが、みんなはすでに合格したつもりになっていて、充実感をもって当日を迎えようとしています。
学生たちはへこたれずによく頑張りましたし、社会人になるにあたって大きな成長の一歩となったはずです。
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気力充実、チャレンジは続く・・・
- 2017-09-13 (水)
- 建築工学研究科
こんにちは。建築工学研究科の堂本です。
9月10日(日)に二級建築士製図試験が行われ、本学科生は無事試験を終えました。次の日、みんなが教室で輪になって、本試験課題を囲んで真剣に言い合っていました。そこにはやり終えた充実感と和やかでまとまった雰囲気が漂い、まるで団体スポーツ競技後のミーティングをしているようでもありました。
ほとんどが本校建築工学科からの進学者とはいえ、新年度当初はまとまった雰囲気はなく、二つのグループに分かれていました。そこで、ある試みを継続していったのです。
そもそも受験勉強は個人でするものかもしれませんが、目標は一つですから、みんなで、そして仲間として取り組むことで、プラスアルファの成果を期待したのです。始業・終業時の一斉挨拶、全員掃除、学生のみの校外研修、学生どうしの答案チェックなどです。
上記写真は製図試験前の教室での様子ですが、全員でみんなの図面をチェックし合っています。試験後には、「あれは話合いもできたし勉強になりました。これからも続けてください」と評判も上々でした。
本試験の二日後、「これからみんなで ”お疲れさま会” をやってきます」と意気揚々と出かけていく姿を見て、なんだか合否結果以上の成果が得られた気がしました。ちなみに合否発表は、12月7日(木)です。
前期の大きな試練を乗り越え、10月からは後期へ突入です。就職活動、研究課題への取組み、修了制作など、複数の課題が待ち受けていますが、やがて迎える卒業・社会人生活へ向けて、さらに研究科生のチャレンジは続きます。
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今こそ『Yes、We Can!』
- 2017-09-07 (木)
- 建築工学研究科
建築工学研究科の堂本です。
さあ、二級建築士・製図試験の本番まで今日を入れてあと3日となりました。研究科の学生たちの士気が高まるばかりのなか、先日、たて続けに校外模擬試験を受けた学生たちでしたが、それまでと違った会場、雰囲気のためか、十分な実力を出せなかったようです。
ところが、翌日登校してきた彼らは怯むどころか、逆にたくましくなっていました。模擬試験を受けた「成果と反省、そして対策」をしっかり書き留めていたのです。模擬試験での間違いをなくすように指示をすると、昼休憩もとらずに黙々とその日の課題に向かい始めました。途中担当講師から模擬試験の解説講義と実習があり中断しましたが、終るとすぐに課題に戻り、全員が描き終わったのは夜7時を過ぎていました。その間、ほとんど休まず集中して図面を描き続けるありさまでした。その様子は、決して焦りではなく“追い込み”そのものでしたし、講師からは、「よく1週間であそこまで描けるようになりましたねえ!」と感心の言葉をいただきました。
本番まで残すところ3日になりましたが、なんとか間に合ったというのが今の本音です。
次回、投稿するのは、9月10日の試験が終わってからになります。当日の彼らの奮闘ぶりを報告しますので、楽しみにしていてください。
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やる気、クライマックス!
- 2017-08-29 (火)
- 建築工学研究科
今一番波に乗っている学生
建築工学研究科の堂本です。
二級建築士製図試験が、いよいよあと二週間後に迫ってきました。 研究科は夏休みがないとは言ってもお盆前後に自宅学習期間が11日間あったので、宿題も出していました。そして、休み明けの月曜日に11日間の「振返りシート」を記入後、宿題を提出してもらいました。
自宅で過ごした状況を質問形式にしたシートからは、どの学生も試験日が近づいていることもあり、気持ちの高まりがひしひしと伝わってきました。ところが自宅学習の達成度は大きくばらつき、おまけに宿題を出せない学生さえいる始末・・・。正直、期待よりも不安を感じてしまいました。
しかし、やるべきことがたとえできていなくても、やる気はみんな真剣に出しているのだから、過去のできなかったことを叱るよりもやる気をさらに高め、合格のためにやるべきことを自らすすんで取組ませることが大事だと思いました。自発的な行動こそ、得るものは大きいからです。
学生たちには、「この一週間で全員が制限時間(5時間)内に図面を仕上げることができれば、全員が大きく最終合格に近づくぞ!」と断言し、そして作図の遅い学生には「出来上がるまで居残りをしよう!」と投げかけ、集中指導を行いました。
彼らの“やる気”はすごいものです。一日一日みるみるうちに上達し、一週間で全員が制限時間内に図面を完成させることができました。これまで一度も制限時間内に完成できなかった学生は、「やればできるんですね」と充実した笑顔で言い、「学科試験であれだけ頑張れたんだから、これからも絶対やれる!」と返しました。
今週は校外模擬試験を受験します。最終合格へ向けて学生たちのやる気はクライマックスを迎えています。
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Yes, We Can!
- 2017-08-01 (火)
- 建築工学研究科
こんにちは。建築工学研究科の堂本です。
前回も書きましたが、研究科生たちが二級建築士の製図試験に向かって奮闘しています。その製図試験は手描きで5時間ぶっ続けです。試験日が9月10日(日)のため、夏休み返上でいつも通りの登校しています。(盆休みは休みですが…)
しかし、私たち教員も彼らに負けないほど奮闘しています。教員は、彼らが苦悩しながら描いた図面1枚1枚に目を通し、赤ペンで間違いや不具合にチェックを入れていきます。月曜日のチェックともなると、土・日曜日で描いた図面の枚数も多くなり、チェックし終わるのに数時間かかってしまいます。そして朱書きで訂正された図面をもとに学生と問答を行い、納得するまで話し合うのです。この繰り返しが学生たちに刺激を与え実力となっていきます。
最初は図面を真っ赤に訂正されていた学生も、描く枚数が多くなってくると、必然的に表現力や思考力が高まり訂正が少なくなってきています。まだまだ合格ラインは先にありますが、全員が一つの目標へ向かってやる気を出していますので、教員も学生に負けないようにヒートアップし、学生たちをフォローしていきます。
ということで、学生たちへこんな標語を掲げました。「Yes、We Can!」
そう、「私たちならできる!」
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悪戦苦闘中!
- 2017-07-28 (金)
- 建築工学研究科
こんにちは。建築工学研究科の堂本です。
7月2日(日)に二級建築士学科試験を終えた研究科生たち全員が、ホッとする間もなく製図対策に突入しています。翌3日(月)に、「頭を切り替えて製図試験に向かおう!」と言ってはみたものの、気の緩みから体調を崩したり、たまったストレスで休みがちになったりと出だしでなかなか足並みが揃いませんでした。
しかし、学科試験が終わって3週間が過ぎたところで、以前のような引き締まりを見せるようになってきました。が、毎日のように新しく取り組む課題がなかなかうまくいかないことも手伝って、少しあせりも出ています。1次(学科)試験の学習期間は4か月ほどでしたが、2次(製図)試験は2か月しかないこともあり、八方ふさがりな表情をする学生もいました。そこで、彼らに言いました。
「学科試験の勉強で、あっという間にびっくりするほど学力を上げるパワーをもっているんだから、絶対君たちは製図試験でもやれる!」
私たち教員は完全に密着して指導をしていますが、実際に頭と手を動かすのは受験生である学生です。彼らが積極的にやる気を出して努力をすれば、大きな成果はおのずと生み出せます。指導する側としては、教えること以上に彼らをやる気にさせるための投げかけや行動をさまざまに続けることが重要だと思っています。
あと1か月と2週間ほどですが、大きな成果を出すために、一丸となってあらゆる取組みをしていきます。
皆さん、今後の私たちの成長を楽しみにしていてください。頑張りますよ!!
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変わる研究科生
- 2017-07-15 (土)
- 建築工学研究科
建築工学研究科の堂本です。
7月14日(金)で夏休み前の通常授業が終わり、今日から夏休みに入ります。が、研究科生はこれからがまさに本番です。通常授業がストップする分、教員は終日、研究科生に力を注ぐことができます。学生たちにしても、学科試験が終了してから2週間が経ちましたが浮かれた気持ちは全くなく、それどこらか、製図試験を克服したい気持ちがクラスに充満しています。
かと言って、深刻な雰囲気ではなく、和気あいあいながら課題に対しては真剣に向かっています。本当に1年前の学生たちとは別人のようです。盆前後の閉校期間以外の8月の平日は登校になりますが、彼らはこの期間でさらにチャレンジする気持ちを高めることで成長をするはずです。彼らの励みと教員の指導力をもって、きっと成果を出せるように励みます。
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