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建築工学科 Archive

パンフレット撮影で成長を実感!

こんにちは。建築工学科の岡部です。

先日、新年度のパンフレット用写真撮影のため、イールドインテリアプロダクツという会社のショールームに本校OBの佐藤君を訪ねました。同社はオリジナル家具のデザイン・販売を中心に店舗や住宅設計も行っており、シンプルながらも機能的でオシャレなデザインが特徴です。素敵なショールームで、佐藤君に家具や材料の説明をしてもらいながら撮影は無事に終了!

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撮影後、ショールームに併設されているカフェでコーヒーを飲みながら、仕事の話をいろいろ聞きました。

「卒業して4年・・・覚えることがいっぱいで、昨年までは、自分の仕事を管理することができないまま時間が過ぎる毎日でした。今年からは後輩もでき、やっと少しずつ自分のペースで仕事ができるようになりました。日々勉強ですが、早く一級建築士を取得して管理建築士として仕事をしたいです。」

と話してくれました。学生時代も優秀な学生でしたが、社会人となって考え方や話し方もますます成長したなぁ・・・と実感できたOBとの再会となりました。

2017年、今年もブログを読んでいただいてありがとうございました。来年も建築工学科の”今”を発信していきます。よい年をお迎えください。

どんな住宅でどんな生活をしている?

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こんにちは、建築工学科です。きょうは、建築工学科の1年生が設計の授業で取組んだ ”住宅模型コンクール” を紹介します。

テーマは自由な発想で創る「未来の住宅」! 今回の審査員は、平野毅氏(平野建築設計室代表)をはじめ、岡山・倉敷で活躍されている13名の建築家にお願いしました。結果は次のとおりです。

最優秀賞 1点
優秀賞  2点
佳作   8点

このうち主な作品を紹介します。フレッシュな住宅模型をご覧ください。

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★最優秀賞 【講評】住宅のコーナー部分を大胆に切取った迫力のあるアトリウム(ガラスの空間)は、シャープな切れ味を快適さを感じさせるデザインと、建物だけでなく屋上も緑化して敷地全体まで統一した計画によりリアリティのある作品。

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★優秀賞  【講評】正五角形を組合わせた十二面体で創る空間を樹木の細胞をモチーフにしてデザインした作品。

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★優秀賞  【講評】ツリーハウスをイメージした素朴なデザインを感じさせるシンプルな作者の意図をストレートに表現した作品。

将来のあなたはどんな住宅に住んでどんな生活をしているのでしょうか!
建築を通して未来のあなたの夢を想像してみてはいかがでしょうか・・・・

「建築家のしごと4」展を見に行こう!

建築工学科です。こんにちは、皆さん!

“建築のおもしろさ”体験をしてみませんか!
岡山市北区天神町の岡山県天神山文化プラザで、13組の建築家による「建築家のしごと4」という建築作品のイベントが今月12日(日)まで行われています。
このイベントは今年の“おかやま県民文化祭”のプログラム、「天神山迷図」というアート+建築イベントの共催展になっています。

本校の建築工学科では産学連携の取組みとして、建築家の指導により学生(1年生)が住宅模型を制作しました。作品のテーマは「未来の住宅」です。

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学生作品は10月末に行われた地域の子供たちを対象にしたワークショップの参考作品になり、その後、11月5日(日)まで会場で展示しています。本校での取組みは今年で2年目です。

もともと天神山文化プラザの建物は、近代建築の巨匠の一人でもある前川國男 氏の設計作品として岡山の建築遺産でもあります。古くから岡山の要所とされてきた天神山で、建築やアートの魅力に触れてみませんか。詳しくは次のサイトをご覧ください。

「天神山迷図」天神山文化プラザHP http://www.tenplaza.info/event/detail.php?i=908

「建築家のしごと4」展サイト http://www.tenplaza.info/event/detail.php?i=891

写真に込められた深い意味

こんにちは、建築工学科です。

10月16日(月)、1年生の授業に地元岡山で活躍されている建築家2名を招いて、“建築家の仕事“をテーマにした特別授業を行いました。

2017/10/16 13:47

講師の川上竜人氏(かわかみ設計室代表)と山本圭一氏(山本圭一建築事務所代表)に、住宅設計の仕事について説明をいただきました。

設計の仕事は、住む人の生活に相応しい空間を創造する楽しみがあり、提案した設計の工事が完成すると、新しいものを生み出した感動があるそうです。その感動は実際に体験しないと判らないほどの大きな感動だそうです。建築物を創ることは、PCゲームを楽しむことより何百倍、何千倍も大きな体験が得られるそうです。また、プロの作る住宅模型は、精密できれいな作品であり、学生たちは、講演後にも近づいて興味深く見入っていました。

ここで、建築クイズです。次の写真を見てください。講演の中で紹介された住宅の写真なのですが、人物がぼやけたように写っています。しかし、この写真は、建築物の写真としての深い意味があるそうです。どういうことでしょう?

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【答】建築の写真は風景を写すだけでなく、建物の「空間」を写すことを意図しているため、人物をシルエットのように空間へ溶け込ませた表現にする場合があるのです。建築のプロは、写真からも建物の「空間」を表現しようとしているのです。皆さんもこの写真から、心地よい陽だまりのリビング空間を”想像”してみてください!

さあ、クラス一丸で!

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建築工学科の堂本です。
いよいよ10月28日(土)に、本年度のワンデイエクササイズ(コンペ・設計競技)が開催となります。
その前日、日がとっぷり暮れたあとも、学生はほぼ全員がゴールへ向けて力を合わせて頑張っています。
本校は毎年、2年生が全員でワンデイエクササイズを経験します。モチベーションがある程度整った有志からの選抜チームとは違い、いろんな思いの学生たちが一つの目標に向かうので前途多難です。でも、逆に「いろんな問題があったけどでき上がった瞬間は、なんだか言いようのないうれしい気持ちになる」と、学生はよく言います。おまけに、他学年が見かねて手伝ってくれたりすればなおさらです。これが、カギセンパワーなのだと思います。

「スケッチ コンクール」

こんにちは、建築工学科です。

今年の校内建築スケッチコンクールの結果発表です。このコンクールは夏休みに設計製図の集中講義として、建築工学科1年生を対象として実施したものです。

集中する時間をつくりやすい夏休みを利用して、「建築の魅力や楽しさの発見!」をテーマにしています。学生が興味をもった建築作品を選んでA4サイズのスケッチ用紙に表現した作品です。

〈結果発表〉
 最優秀作品 1点
 優秀作品  4点
 佳作    6点

ここで、今年の優秀作品の一部ではありますが紹介します。ブログ上ではスケッチ作品のニュアンスが伝わりにくいのですが、こんな有名建築もあるのか!と感じていただければ幸いです。

24三野龍海 地下鉄大江戸線 飯田橋駅 120dpi
★最優秀作品「地下鉄 飯田橋駅」(設計:渡辺誠 アーキテクツ オフィス)
〈講評〉作者の個性を感じさせ る力強いタッチの鉛筆の描線が、メタリックな建築素材の質感とデザインの迫力を良く表現できている作品です。

11高上晃輝 群馬県立美術館50dpi
☆優秀作品「群馬県立 館林美術館」(設計:第一工房)
〈講評〉この作品はソフトなタッチの描写で、曲線をいかして緑とガラスとコンクリートでまとめられた空間の心地よい雰囲気を良く表現できています。

13武内柊樹 太田の長屋 宇野亨CAn 100dpi
☆優秀作品「太田の長屋」(設計:宇野享/Can )
〈講評〉Yの字を組合わせたデザインの集合住宅を、極限まで単純化したシンプルな描写によって温かい生活空間の雰囲気を醸し出している作品です。

20蜂谷瑠香 研究所員の同線の渦巻き(JFEケミカル研究所)80dpi
☆優秀作品「JFEケミカル・ケミカル研究所 ―研究所員の導線の渦巻き-」(設計:木下昌大建築設計事務所)
〈講評〉鋭い光のスリットやプリズムをモチーフにした建築を、繊細な描写で迫力ある建物の立体感を丁寧に表現した作品です。

4岡本真季 多様性に対することは(住宅)  有馬裕之+Urban Fourth 100dpi
☆優秀作品「多様性に対応するとは(専用住宅)」(設計:有馬裕之+Urban Forth)
〈講評〉シンプルでバランスのとれた建築形態を、陰影に見える描写が実は外壁の素材感を表現している作者の描写テクニックを評価した作品です。

建築は街を楽しむ分野です。住んでる街や訪れた街で興味のある建物や面白い建物を見つけてみてください。ちょっと得した気分になるかもしれませんよ!

自主登校して・・・

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こんにちは。建築工学科の堂本です。
1年生、2年生とも夏休みに入りました。が、今年の夏休みはちょっと様子が違っています。多くはないのですが、自主的に夏休みの宿題をするために学校に来る学生がいるのです。成績を補うための補習や自由参加の補習では、登校を強制したり参加を強く促したりして来させることはあります。しかし、夏休みに学生が自ら登校して勉強することはまずありません。とこらが、彼らは自分の意志で登校して、黙々と真剣に実習作業をしているのです。驚くとともに感心しました。
 「どうせやらんとあかんからな。学校やったら先生にわからんところを聞けるし」
 「そうかあ、やる気のオーラがみなぎってるなあ。そう、そのやる気が全てやで!」
 「うん、頑張るわ。先生!」
こちらを見ることもないくらい実習に集中し手を動かしながらでしたが、前向きなショートキャッチボールができました。

設計課題の発表会

建築工学科の立石です。

建築工学科2年生が、設計製図の授業で取り組んだ設計課題発表の様子を紹介します。
「学生会館」の自主設計(設計上の制約が少ない設計)発表でした。学生それぞれが、地域との交流や快適な学生生活が送れる「科技専会館」を、それぞれの理想を踏まえて設計し発表しました。

2年生になりずいぶん設計の実力がついたと感心しています。

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学生も教員も一緒になって

建築工学科の堂本です。

私の授業の一コマです。
6月1日のブログで紹介しましたように、私の授業では黒板に向かってみんなが等しく同じ向きに座るのではなく、島状に机を並べてその机に向かって座ります。授業のスタンスは、“誰も見捨てない!”です。しかし、20人を超える学生たち全員をたった一人の教師が納得させるのは、正直難しいです。だから、学生の力を借りているのです。それは、こんなふうにに・・・・です。

2017/ 6/16 14:46

2017/ 6/16 14:46

上の写真で、中央で目をこすっている学生は、問題の解き方がわからず、ついうとうとしていたのを私に指摘されていました。すると、すかさず他の島にいた(写真左側に座っているグレーの服を着た)学生が教えにやってきて、彼の隣に座って教えようとしているところです。向こう側では、すでに問題を解き終わった学生が、隣の島の学生に教えに行っています。私は、というと、島から島へ学生たちの出来具合を確認しながら渡り歩き、答えを聞かれても基本的に答えは言わず、ヒントを与えるだけです。

学生たちは、教師である私には聞きにくくても、いつも一緒にいてくれるクラスメイトなら小さなことでも聞きやすいですから、私としては大助かりなのです。学生も、教えることによって自分の理解度を確認できるし、より理解度も高まるのですすんで教えてくれています。わかる学生もわからない学生も、教え、また教えてもらうことで、頭を働かせることになりますし、考えた分だけ 頭に残ってもいるようです。また、行動力やコミュニケーション能力の向上も期待しています。そのためか、例年に比べて今回の中間試験の成績は、平均点で10点近くよかったです。

学生全員が自然とやる気を出せる雰囲気にするのは、いろいろな投げかけや工夫が必要ですが、みんなが一つのことに取組み、成果が上がるとみんなハッピーですね。

学生のびっくり提案に教員がびっくり

建築工学科・建築工学研究科の堂本です。
3週間ほど前、建築工学科1年生の授業中にこんなことがありました。

ある学生から不意に
 「先生、これから授業中に小テストをしてぇな」
と発言があったのです。私は耳と目を疑いました。
 「どうした? 何かあったんか」
と思わず問い返した私に、彼はこう答えたのです。
 「俺、定期テストでいい点を取ったことないけど、授業頑張ってるやろ! それを証明したいんや。
  そやからいい成績つけてや」

中間テストが控えていて、それも1年生にとっては本校での初めての定期テストなので、みんなが不安と興味を抱いていました。私は戸惑いながらも
 「おっ、おぅ・・」
と返していました。たぶん豆鉄砲をくらったような顔をしていたと思います。そして少し授業も止まってしまいましたが、心温まる発言でもあり、
 「ありがとう。前向きに検討しとくわ」
と答えました。

実はその二日ほど前、授業中の態度をめぐって彼とちょっとやり合っていたのです。
 「誰も決して見捨てたくないんや。他のみんなが頑張ってやってるんやから、一緒に頑張ろ。
  あきらめたら終わりや」
彼はバツが悪そうに体を起こすと、おとなしく聞く姿勢になり、そのままその日の授業は終わりました。そんなことがあった次の日の出来事が、冒頭の不意の発言だったのです。そして先日、彼の発案による初めてのミニテストを行いました。
 「先生、やること早えぇな」
 「そりゃあ、いい提案はすぐやらんとな」
言い出しっぺの学生は、照れ笑いをしながら、テストに積極的に取り組んでいました。
授業の内容は難しくても、それでもやる気を起こしてくれた学生を、成績以上に評価したいと思った瞬間でした。

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