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建築工学科 Archive

進級・卒業制作展を終えて

建築工学科 堂本です。

2月19日(日)、山陽新聞社本社さん太ギャラリー(岡山市北区柳町)にて、前日までの作品展示の締めくくりとして、2年生と研究科学生の全員によるプレゼンテーションを行いました。開催期間中は、就職内定先企業の担当者や次年度入学予定の高校生、卒業生、保護者など、多くの方々が来場してくださいました。

展示全景2 ブログ用 1年生展示

連日夜遅くまで手直し作業に追われた上に、先生方や一般来場者、1年生の前で発表するとあって、学生たちには疲れの中に緊張感がうかがえました。中には、直前まで発表原稿のチェックをしたり、発表のリハーサルを仲間うちでしたりで、プレゼンテーション会場としての雰囲気は高まっていました。

プレゼンテーションでは、自らが創りあげた作品の説明を自らの言葉で相手に向かって説明を行います。それが社会でのコミュニケーションづくりにもつながるわけですから、単に作品を創って終わりではなく、その意図や工夫をわかりやすく自らの生の言葉で相手に伝え、相手に納得してもらわなければなりません。これが学生たちにとって重要な意味を帯びます。

原野発表

この一年を通じて学生に寄り添いながら、作品制作や授業を行ってきました。その過程で学生それぞれに紆余曲折がありましたが、それらを乗り越えて作品を発表し、皆様から一定の評価を得ることができ感慨深かったです。発表を終えた後の学生からは安堵感や充実感を感じ、また当然のことながら、研究科学生の発表内容には成長の跡を感じることもできました。

本校では、成長を実感できる社会人教育を実践しています。せっかく学びに学校へ通ったわけですから、学生生活の中から何かを得、それによって成長してもらいたいものです。成長があるからこそ進級し、次の進路を目指し卒業していくことができるのでしょう。学生たちが歩んだ道のりを振り返ると、きっと確かな道跡がついているはずです。

次年度も、学生と寄り添いながら資格取得や作品制作に励み、彼らの成長につなげたいと思います。

工業化住宅の工場見学

建築工学科 堂本です。

平成29年2月10日(金) 寒波で岡山市内にも雪が降った日、建築工学科1年生が東岡山にある中四国セキスイハイム工業株式会社の工場を見学しました。

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工業化住宅の製作・組立てについて全体の説明を受けた後、各作業をつぶさに見学していきました。学生たちは、コンベヤーで移動する構造体を作業員の方々が分担して組み立てていく光景に目を丸くし、耳をそばだてて説明を聞いていました。授業で習った名称を耳にするたびにうなずきながら聞き入る学生には、日頃にない頼もしさを感じました。大きな工場を端から端まで見学しましたが、学生曰く「あっという間の出来事」でした。

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工場の隣に建つ「見聞館」では、性能や構造に関しての実体験をしましたが、特に性能はどんどん進化し、私たちの生活がより快適になっていることに驚いていました。また、工場でつくられた住宅が建つ展示場では、流行の間取りや先進設備が、学生たちの夢や目標を増幅させているようでもありました。

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住宅メーカーの先端生産過程は、学生たちにとって新鮮であり驚きの連続でもあったようで、同時に彼らの建築に対する関心を高めていることもよく伝わりました。建築を学び始めて1年足らずですが、そこに確かな成長を感じ、また、本校が取組むインターンシップやオープンデスク同様、実体験を通した豊富な経験が資格取得にも生きていくのだと思います。

建設会社の「1day インターンシップ」に参加して

こんにちは、建築工学科1年担任の堂本です。

10月4日から12日にかけて、岡山市の大手建設会社である(株)重藤組様の主催による「1day インターンシップ」へ本校から16名の学生が参加しました。参加者は建築工学科1年生がほとんどで、また全員が初めての体験だったこともあり、集合時から緊張した面持ちでした。

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体験内容は会場によって若干異なりますが、ラジオ体操、現場清掃、墨出し、レベル測量、職長会議見学、先輩社員からのアドバイスなどでした。

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学校授業で、工事内容や器具・部材の名称などは習っていましたが、いざ現場に立つと思い出せない?こともあったり、実際に現場で見学することで学習したことがよみがえることもあったようです。今回の体験を通して、現場体験の重要性と施工現場のやりがいを学び、授業にもさらに真剣さをもって臨んでいるように感じました。

建築のプロに学ぶ測量実習

皆さん、こんにちは。建築工学科です。

先日、御津公民館(岡山市北区御津)を会場にして、建築工学科1年生と建築工学研究科の学生が、岡山県建築士会青年部の方の指導により建築測量の体験をしました。

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建築測量は、敷地の大きさや形だけでなく、土地や建物の高さや位置なども測る仕事です。測ったデータで敷地の図を作成したり、工事作業のための位置を測って次の作業の目印をつける作業です。測量は設計にも工事にも必要な作業です。

当日は、学生が5,6人でチームになり建築士会青年部の指導員から、水平角により面積を測る「レベル」、水平角による高さも測れる「トランシット」、建物の内外部の位置を測る「墨付け」を指導していただきました。

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トランシット(高さと距離を測る測量器具)のことを現場では「トラ」というそうです。指導員の一人は、就職したての新人の時に「トラを持ってこい」と言われて何のことか分からず、先輩から怒られたエピソードも披露されていました。

学生は、建築士の資格取得の知識・技術だけでなく、将来の仕事に役立つノウハウを教わっていました。

その後、第2部は会議室に会場を移して、学生と建築士会青年部の方との交流会を行いました。建築の業界では、専門資格が役立つこと、この仕事を選んだきっかけ、現在している仕事の内容など、学生たちは建築士会青年部の指導員の方の話を熱心に聞いていました。

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模型づくりコンテスト開催!

建築工学科では、自由な発想で自分の砦(とりで)や秘密の部屋の模型をつくるコンテストを開催します!

皆さんは子供の頃、秘密基地を作って遊んだ経験や、PCやネットの戦闘ゲームなどの基地の建物に興味をもった経験はありませんか?

高校生以上なら誰でも参加できます。詳しくは要項をご覧ください!

H28学園祭学科イベント その2

校外研修旅行_建築工学科・建築工学研究科 

こんにちは! 建築工学科の岡部です。

9月29日(木)~30日(金)、建築工学科・建築工学研究科は、京都・大阪・兵庫へ校外研修旅行に行ってきました!

9月29日(木)
○アサヒビール大山崎山荘美術館(京都)
  大正時代に建てられた木造建築に、安藤忠雄氏が設計した鉄筋コンクリート造の展示室を増築した建築で、既存部分や風景になじむようにヴォリュームを抑えたデザインが印象的でした。

○東本願寺参拝接待所(京都)
  老朽化に伴う改築の際に規模を拡充し、視聴覚ホールを地下に埋設した建築です。古い木造建築と石庭に現代建築の一部だけが顔を出す空間との組み合わせは非常に興味深いものでした。

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○セキスイ納得工房(京都)
  積水ハウスが広く一般に開放している生活体験施設で、様々なキッチン、照明、階段やバリアフリー設計を実体験しました。理想の住まいづくりを追求できる施設でした。

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9月30日(金)
○水上バスからの街並み見学(大阪)
  大阪城・中之島周辺をアクアライナー(水上バス)に乗って見学しました。造幣局をはじめ、再開発が進んだ中之島周辺のビル群と緑の木々が共存した素敵な景色でした。普段のアイレベルとは違う水面からの眺望は非日常的な感覚でした。

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○人と防災未来センター(神戸)
  防災・減災の世界拠点となることを目的に作られた施設です。阪神・淡路大震災の記録動画や展示物を震災を直接知らない世代の学生たちも熱心に見ていました。自然災害を防ぐことはできなくても、被害を少なくすることはできる・・・「減災」を目指したまちづくりという言葉が印象的でした。

  この度の研修旅行では、普段の授業ではなかなか実感することのできない建築のスケール、住宅設計のポイントや建築としてできる災害対策まで学ぶことができました。また、宿泊を伴う研修であったため、学年間を越えた交流も深まりました!

”朝練“特訓で建築士に。自分を信じて!

本倉です。

建築工学研究科では、熱血コーチの堂本学科長を中心にして、資格取得の猛特訓を行っています。

二級建築士試験合格を目指して、朝、通常より早く登校して1時間目の授業が始まる前に、問題演習に取り組んでいます。時間は毎回30分程ですが「ウォーミングアップ問題演習」と称して、入学した4月からほとんど毎日続けています。

学生は、「毎朝、早く起きるのはしんどいけど、授業の前に気持ちが引き締まっていい」、「入学する前は夜型だったけど、慣れると、朝ちょっと得した気分!」と感想を述べています。学科では、生活習慣をかえることで、目的意識を高め自分自身を磨き、“建築のプロ”になることを目指しています。

二級建築士とは、住宅を中心にした設計業務を行うための国家資格です。昨年の全国の合格率は21.5%、合格平均年齢は28.7才でした。
本校は、国(国土交通大臣)の認定を受けており、大学卒業より2年早く満20歳で建築士になることができます。

研究科の学生はみんな二級建築士試験合格を目指しています。7月の1次(学科)試験に全員合格しました。実は、日曜日、11日が2次(製図)試験です。8月に受けた全国模擬試験では全員が合格ラインをクリアしています。本試験でも全員が合格することを期待しています。
自分の力を信じて頑張れ!

建築家と触れあう校外研修

―企業との連携による建築のしごと体験―

8月1日(月)・2日(火)の2日間、建築工学科の1年生が、岡山・倉敷で活躍する12組の若手建築家の指導による校外研修を受けました。天神山文化プラザ(岡山市北区天神町/1962年完成)で開催された「建築家のしごと-岡山の建築家、12組による展覧会」というイベント会場が研修の場所でした。

初日の午前中は「建築家のしごと」と題して開催される作品展会場を、ダンボール箱を利用したデザイン空間として設営する作業を行い、午後は「未来の住宅」をテーマにした1/100の住宅模型製作のワークショップを行いました。
2日目はワークショップで製作した模型のプレゼンテーション、その後、建築家による講評、住宅設計の仕事に関連したレクチャーと建物見学ツアーに参加しました。

参加学生からは、「ダンボール箱を空間デザインに使うアイデアには驚いた、でき上がった展示空間も白とブルーが魅力的でした」、「プロの建築家の指導を受けることができて、住宅設計の面白さを体験できた」、「ル‣コルビュジエの弟子の作品が岡山にあることは知らなかった、岡山もすごいですね!」などの感想がありました。

今回の建物見学ツアーで見学した天神山文化プラザは、世界遺産に登録された国立西洋美術館(東京都/1959年)を設計した近代建築の三大巨匠の一人とされる建築家ル・コルビュジエの弟子にあたる前川國男の設計作品です。
学生たちにとっては、未来の建築家を目指して、設計のしごとや地元岡山の建築遺産を体験する貴重な研修でした。

ここで、建築クイズ!岡山に現存する前川作品、あと2つは何でしょうか?(答えは末尾)

学生による展示空間の設営作業

学生による展示空間の設営作業

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完成した「建築家のしごと」展の会場風景

●P1040989 (800x600)

「建築家のしごと」展の展示作品(一部)

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「未来の住宅」模型製作のワークショップ

●P1040899 (800x600)

学生による模型作品のプレゼンテーション

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建築家によるレクチャー

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建物見学ツアー

(※クイズの答:岡山県庁/1957年、林原美術館/1963年)/

建築作品展2016 今年も開催!!

こんにちは。建築工学科の岡部です。
今年も、建築工学科 / 建築工学研究科 の作品展を開催します!

建築工学科1年生は、1年間の設計課題の締めくくりとして、「インナーガレージのある住宅設計」を、
建築工学科2年生は、2年間の集大成として、「岡山駅周辺地への新たな提案」(卒業制作)を、
そして建築工学研究科生は、学生時代最後の作品となる「建築の未来を築く」(修了制作)を

それぞれ展示します!
力作揃い?ですので、お時間のある方はぜひ会場までお越しください!

建築工学科 / 建築工学研究科の建築作品展 2016
  ■日時:平成28年2月26日(金)-28日(日)10:00-18:00(最終日は15:00まで)
  ■場所:山陽新聞社本社ビル2F さん太ギャラリー(イトーヨーカドー向かい)

※お車でお越しの際は、周辺の有料駐車場をご利用ください。

 

歴史的建物の見学研修!_建築工学研究科

建築工学研究科の本倉です。
12月6日(日)、岡山県建築士会青年部会主催による歴史的建築物の見学研修に学生とともに
参加しました。 今回は、倉敷の奥座敷といわれる矢掛町を訪れ、建築の歴史や文化を再発見
する研修でした。

幕末期から明治にかけて腕の良いことで全国的にも名を馳せた、瀬戸内海の塩飽(しわく)諸島
出身の大工を「塩飽大工」というそうです。
当日は青年部会の方と一緒に、旧本陣石井家住宅、やかげ郷土美術館など宿場町の面影が残る
町並みを巡りながら、塩飽大工の作品であり国指定の重要文化財である旧脇本陣高草家住宅や
県の名勝に指定されている大通寺を見学しました。矢掛は全国でも、本陣と脇本陣が現存する
唯一の町だそうです。

参加した学生からは、「これまで新しいデザインにしか興味がなかったけど、古き良きものに
改めて感動しました。まさに温故知新。私もこれから、建築の歴女を目指そうかな!」、
「私は卒業後、施工管理の現場で仕事をする予定ですが、木造の伝統的な味わいや本格的な
技術のすごさに感動しました」といった感想がありました。

塩飽大工は、造船業で栄えた船大工の高度な木造技術を活かし、さらに彫刻にも秀でて卓越
した技術をもっていたようです。国宝の吉備津神社(岡山市)や備中国分寺五重塔(総社市)なども
建立したそうです。


●旧本陣石井家住宅での説明風景:宿場町300年の歴史を感じました!


●虹梁の木組み:丸太を組合せる技、木の迫力と加工の精度がすごい!


●参加者の集合写真:旧本陣石井家住宅にて

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