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食中毒菌の検出実習

こんにちは、食品生命科学科の金子です。
日中はまだ暑い毎日が続きます。体調を崩さないようしてください。

食品生命科学科では、食中毒菌の検出実習もしていて、今日は嫌気性細菌の食中毒実習を行いました。空気がない状態で生育可能な細菌が嫌気性菌です。クロストリジウムやボツリヌス菌という名前を聞いたことがあると思います。

通常は「シャーレ」を使用し細菌を培養します。もちろん嫌気性菌もシャーレを使用し、空気を除いて培養させれば良いのですが、今回は簡単に空気が抜けるパウチを使う方法にて実習を行いました。

検体として、嫌気性菌が出現しそうな食肉と、空気を除いた真空加工品を使いました。一定量のリン酸緩衝液に検体を添加し、すり潰した水溶液を37℃で1夜培養します。翌日培養したその水溶液を一定量測定するパウチに入れます。

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その上からお風呂の温度程度に加温した嫌気性菌検出培地を混合した後、空気を除いてシールし37℃で培養します。

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過去の実習で食肉から嫌気性菌が検出されたことはありましたが、真空された食品からは細菌は検出されていません。さて今回はどうでしょうか。培地は黄色ですが、嫌気性菌が存在したら、黒色のコロニー(斑点状のもの)が現れます。

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日頃の学習から、どんな食材や食品にどのような危険な食中毒菌が潜んでいるのか把握し、適切な対応が出来る技術者の養成に努めています。食品微生物の実習でした。

今後のオープンキャンパスメニュー
・無菌播種
・加工品からDNAを抽出しよう
・簡単な水質検査:CODキット使用
・大豆から豆腐造り
・チーズを作ろう

お待ちしています。

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