- 2016-12-15 (木) 18:55
- 国際機械工学科
ものづくり工学科小林です。
工作機械の代表的なものに旋盤があります。
旋盤の刃物台とそれを取り付けるサドルを分解し、中の構造をのぞいてみました。
刃物台・・金属を切削するための刃物(バイト)を取り付けます。
〇刃物台の裏に円弧の溝が加工されていました。この溝に沿ってばねで上下に動くピンが働くと、90度毎に刃物台が固定できるようになります。また、反対方向へは回転できない構造がよくわかります。
(写真1、写真2)
写真1 刃物台を裏側から見たところ
写真2 刃物台固定位置を決めるピン
サドル・・刃物台が取り付けられる場所で、エプロンと一体になっています。
〇ハンドル操作によって、サドルがガタなくスムーズに移動するよう、隙間を調整する部品(かみそり)や、サドルをベッドに固定するための部品が取り付けられています。(写真3)
写真3 サドルをはずし、裏返したところ
エプロン・・手動でハンドルの動きを刃物台に伝えたり、自動送りができる構造になっています。
〇レバーを使って歯車の位置を変え、手動送りと自動送りが選択できます。ねじ切りをするための機構も組み込まれています。(写真4)
写真4 エプロンの歯車列