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校長☆副校長 Archive

第5回:番外編「母校・同窓会」

こんにちは、宮元です。

先週、大学の卒業学部の同窓会事務局から電話をいただきました。同窓生名簿作成の賛助金を募る内容でした。何か月か前に封書が届いていて応じようを思っていたのですが、コロナウィルス騒動や何やらで忘れていました。

同窓会といえば、真っ先に頭に浮かぶのが中学の同窓会です。今でも同学年の同窓会が4年に一度開かれているのですが、学校の同窓会組織が開いているものではなく、地元に住んでいる同級生有志が開いてくれています。もう何回参加したか、数えられなくなりました。時には日帰りのバスツアーを計画したりして、毎回必ず誘ってくれます。これ、嬉しいですよ。ですから私もできるだけ都合をつけて参加するようにしています。

次に高校の同窓会ですが、かつては同窓生名簿作成のための賛助金等を求めるダイレクトメールが来ていましたが、一度も協力した記憶がありません。同窓会の案内もいただいた記憶がありません。同窓会を計画したこともありません。

さて冒頭の大学の同窓会についてですが、以前から高校のそれと同様に寄付金等を募るDMが時々届いていました。
この後お話ししますが、私は大学で自分が籍を置いた学科の勉強を真剣にやったと言い切れず、工学部・電子工学科の卒業生です、同窓生ですと胸を張っては言えない後ろめたさみたいなものを感じています。そんなこともあって、そういうものには応じてきませんでした。
ところが、何年か前に工学部の周年記念の寄付金募集のDMが届いたとき、卒業して40年も経っているのにというか、経ったからというか、急に、今の自分があるのはこの大学のこの学部に籍を置けたからかなと思うようになり寄付をしました。
情けない卒業生ではありますが、今回もそういう気持ちで賛助金を出させていただきました。

若い皆さんは「母校・同窓会」というものにどんな想いをもっているのでしょうか。卒業後何十年も経っている皆さんはどうでしょうか。

第4回:これがコンピューターだ !

041_OKITAC
(“OKITAC”でgoogle検索した結果からの転載)

こんにちは。宮元です。上の写真、何だかわかりますか。
これ、実は私が生まれて初めて触れてプログラミングしたコンピューターです。「OKITAC-4300」という沖電気工業製のミニコンピューターです。参考までにミニコンピューターの対極にあった大型汎用コンピューターの写真もお見せしておきます。

042_FACOM-M
(“汎用コンピューター”でgoogle検索した結果からの転載)

就職してからこの手の大型汎用コンピューターで仕事をするようになりました。富士通製でこの規模だとおそらく数億円していたでしょう。そして何と、これら2種類とも計算しかできず、その計算性能面でも皆さんが持っているPCに遠く及びません。

さて、運よく工学部・電子工学科に滑り込めて電子工学の勉強が始まり、一方で、「電子計算機研究会」に入って、冒頭のミニコンピューターを使いながら先輩からFORTRAN言語によるプログラミングを習い始めました。今となっては死語ですが、昭和48年当時は「電子計算機」とか「電算機」いうことばを使っていました。
このミニコンでも当時、数千万円はしたと思います。そんな高価な電算機の圧倒的な(?)計算力を目の当たりにしている状況にワクワクしていました。「あぁ、これがコンピューターだ!」 今でも記憶の残っているのは、円周率を小数点以下1,000桁まで求めるプログラムです。このミニコンで3時間以上かかりました。あーっ、楽しい大学生活・・・・。

第3回:電子工学科に進もう

こんにちは。宮元です。
皆さんの中にもできれば大学に進学しようと考えている人は多いでしょう。そこで質問です。「いったい何のために大学に進むんですか。」 私の場合はこうでした。

中学卒業後の進路を考えたとき自分の家庭の経済状況を考慮して、工業高校に進んで早く働いたほうがいいと思っていました。親には言いませんでしたが、担任の先生には言わざるを得ません。すると、先生も我が家の経済状況はある程度ご存じだったのでしょう。こうおっしゃいました。
「奨学金をもらう手続きをしてやるから、お前は普通科に進め。そして大学に行け。」

そうして進んだ高校ではラジオ部に入って、アマチュア無線や電子工作、文化祭や体育祭では放送設備の準備などで楽しく過ごしました。高校3年生だったと思いますが、私の興味がちょっとだけ揺さぶられたできごとがありました。数学担当の先生だったでしょうか、ある日、教卓の上を占領してしまうほど大きな図体をしていながら四則演算しかできない卓上計算機を見せてくださったのです。今言うとそういう表現になりますが、当時の私は「わっ、すごいものがある。」でした。そのものじゃありませんが、こんな感じです。(“卓上計算機”でgoogle検索した結果からの転載です)

03_ブログdesktopcalc

ところで大学の話ですが、「工学部・電子工学科へと」迷わずに決めました。理由は、今振り返れば書くのも恥ずかしいほど単純、幼稚です。
 ・小学生の頃、故障した家電製品の修理に来てくださっていた人の働きぶりが格好良かった
 ・自分自身も、ラジオやオーディオアンプ、無線機といったものの仕組みに興味があった
 ・大学に進めば、電気・電子機器を扱う技術者になれると思っていた
「大学は基本的に研究をするところ」という意識はまったくありませんでした。電子工学科に進めば本当に自分の興味を満たせるのかなんて考えてもみませんでした。のちにこのことで苦しむことになるのですが、それは後ほど。

第2回:・・・・との出会い

こんにちは。宮元です。
 
それまでやっていたことを中断して何か別のことをする。この中断を「割り込み」といいます。人間社会では嫌われる割り込みですが、機器に組み込まれているコンピューターは特に、この割り込みをうまく使っています。さて、第1回の話の続きの前に「割り込み」です。
 
私の小学生時代は、後に「巨人・大鵬・玉子焼き」と呼ばれる時代でした。野球好きで巨人ファン、中学では軟式野球部でした。3年生になって活動を終えるとき、野球に代わる何かを見つけなきゃと思いました。他の多くの同年代の人たちと同様に野球選手になりたいと思ったこともありましたが、3年間野球部にいて、自分はアスリートにはなれないと悟っていたからです。
 
そんなとき、何という雑誌だったかは覚えていませんが、ラジオの仕組みを勉強する通信講座の広告が目に入ったのです。理論を勉強しながら、送られてくるパーツを使ってラジオを製作するという講座、すごく楽して、あっという間の半年でした。「JOCR、こちらラジオ関西です。」 製作したラジオから流れ出た最初の音声でした。(私、兵庫生まれの兵庫育ちです)
 
自分で言うのも何ですが手先は器用なほうで、小学生の時は「プラモデルを買ってくれ。」とよくねだったそうです。「手先、指先で何かをするのが好き」は私の興味の根底を流れるもの。今思えば、このラジオ講座との出会いがきっかけとなったのかもしれません。ラジオの後は、アマチュア無線、無線機、オーディオアンプへと移行しました。
To be continued ・・・・ 

第1回:・・・・のはじまり

こんにちは。宮元です。
最近、はまってしまいそうなことに出くわしたので、それに関係する話を綴ってみようと思います。
 
「誰か8080マイクロプロセッサのプログラムを、アセンブリ言語で書ける者はいないか。」
もう40年以上前の、システム開発会社に入社してもう8か月が過ぎたかと思ったある日、組込みシステム担当の上司からこんな問いかけがありました。
 
アセンブリ言語でのプログラミングがどういうものか、学生時代の独学でほんの少しだけ知っていた私は、怖いもの知らずで、
 「書けるかもしれません」
と返事をしてしまったのです。テレホンカードで電話がかけられるようになった頃、他部署がやっていた電話機に組み込むシステムの開発を面白そうと感じていたこと、独学で学んだことが活かせると思ったことがその理由でした。その日の夕方にはもう、「明日、話を聞きにお客さんのところに行くぞ」というところまで話が進んでいました。
 
仕事の内容はこんな具合です。発注元は、とある電子機器メーカー。この会社が、寒冷地の道路の両側に設置された融雪用の散水機の制御を事務所内でやりたいという某自治体からの要望を受け、ハードウエアは自社でやるからソフトウエアをやってもらえないかというのが話の内容でした。さて、この話、この後いったいどうなったのでしょうか。

サービス、技術をいかすには

宮元です。
一週間ほど前の個人的なできごとです。やっとの思いで書き終わった年賀状。翌日の通勤途中に投函しようと輪ゴムで束にして眠りにつきました。
翌朝、その束をバッグに入れて出勤したのですが投函するのを忘れていました。その日の帰宅途中、目に入ったポストで思い出し、朝投函し忘れた年賀状をバッグから取り出しました。暗かったせいもあって、そのまま投函したのです。驚いたのはこの後のこと。

帰宅してふと机上を見ると、なんと投函したはずの年賀状があるではありませんか。そこではじめて、投函したのは前年に受け取った年賀状だったことに気づきました。しまったと思いましたが後の祭り、なくて困るものでもないし仕方ないかと諦めることにしました。

ところが2日後、帰宅してみるとポストの中にあったのは、「誤って差し出されたものと思われます」というメモ付きで、無地のレジ袋に入れられた年賀状の束でした。
諦めてはいたものの、戻ってきた年賀状を見ると何だかほんわかとした感情が沸き上がってきました。この話を家族にすると、「日本郵便さん、やるじゃない!」 

誤って投函してしまった郵便物をたまたま見つけてくださった職員さんたちの気遣いか、職務上のルールなのかは知りませんが、これもサービスの一つかなと思いました。
これはいわゆる「サービス」の話ですが、日々、工業技術を教えている私たち、工業技術を学んでいる学生たちも心に留めておくべきことじゃないでしょうか。「技術」についても、人々の役に立って、お客様に喜んでもらってはじめていきるもの。自分はこんな技術を持ってるんだぞなどと思っているだけではダメなんですね。
佃製作所の佃社長もそう言っていたでしょ!?

10名の同窓会

こんにちは、宮元です。

この場を借りて呼びかけてきたコンピュータ学科1期生の同窓会ですが、結局10名が集まってくれました。
若い人でももう40代後半、50歳手前。一人ひとりがいろいろな経験をし、苦労してきた(している)様子がうかがえました。
いろいろな話の中に、コンピュータに関連して大変興味深い話があったので紹介します。

集まった卒業生は、大型汎用コンピュータでCOBOLというプログラミング言語を勉強した世代です。今みたいに、コンピュータで音声や動画が簡単に扱える時代ではなく、数字ばかり扱っていました。適切な教科書が見つからなかったため、2年次は手作りの資料を使ったコントロールブレーク処理やマッチング処理ばかりの実習だったと記憶しています。

ところが、ITの仕事をしている複数の卒業生から「あれはよかったですよ。卒業後役に立ちました」ということばが。
これは、それらの処理方法そのものが直接役立ったということだけではなく、そういう考え方を勉強しておいてよかったということでした。
データをある基準で並び替えるだけでも見えてくるものがあります。コントロールブレーク処理やマッチング処理でもデータを並び替えておく必要がありましたね。
改めて、基本となる考え方を教えておく、学んでおくことが大切なんだなと思ったひとときでした。

そんなこんなで、あっという間に終わってしまった同窓会でしたが、「また機会を作って集まりましょう」で散会しました。

同窓会_コンピュータ学科1期生

こんにちは、宮元です。
幹事さんからの案内を掲載します。私は前日、田舎で4年に一度の中学の同窓会に参加して、この同窓会にも参加の予定です。

今年も残すところあとわずかとなりました。皆様におかれましては、お元気でご活躍のこととお慶び申し上げます。
さて、 早速ですが、かねてよりお知らせしておりました科技専コンピュータ学科1期生の同窓会を下記の通り企画いたしました。
同窓生の皆さんも日頃は全国で活躍し、なかなか一堂に会する機会もありません。年始の諸事忙しい折ではありますが、万障お繰り合わせの上ぜひお集りください。
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1.日時:2017年1月3日(火曜日)12時~
2.場所:「Ryoutei 奉還町本店」
  (場所は下記URL参照)
  http://www.233-3959.com/ryoutei/
  tel. 086-214-0883
  ※駐車場はありません。
3.会費:5,000円
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会費は当日集金します。よろしくお願いします。
……………………………………
幹事:佐野ゆかり(旧姓 竹中)・黒田善久
E-mail:okayama.kagisen88@gmail.com
……………………………………

一人でも多く集まってほしい

こんにちは。宮元です。

 昨年の9月、25年前に卒業したコンピュータ学科(現情報システム学科)一期生の一人が同窓会をしたいと言ったことをきっかけに、SNSを使って第一期卒業生に連絡を試みたところ、数人と連絡が取れました。

 先日、世話をお願いしたもう一人の同窓生を交えて打ち合わせをした結果、来年の正月三日に同窓会を開くことにして、さらに連絡・呼びかけを続けることになりました。

 私も先月、中学の同窓生の呼びかけで一泊旅行に参加しました。若いころは同窓会なんてという気持ちもありましたが、歳をとったせいでしょうか、集まって話をするものなかなかいいなと感じます。意外なことに中学生当時の話題はなく、現在・将来の話で盛り上がりました。

 一期生の皆さんにとっては開校したばかりの学校で伝統も何もなく、クラス単位で何かをしということもなく、クラスメートという意識はないかもしれません。今や、学校で知り合った人の数よりも社会に出てから知り合った人のそれのほうが多いでしょう。でも、ちょっと昔の知り合いの顔を見てみませんか。話してみませんか。

 平成29年正月三日は、出席者が少なくてもとにかく集まろうということは確認し合っています。同窓生の皆さんからの連絡を待っています。コンピュータ学科だけでなく他学科でも同窓会が話題になるといいなと思います。

 連絡は下記のメールアドレスまでお願いします。
 miyamoto@mail.oist.ac.jp

四半世紀ぶり

一昨日のことですが、25年前に卒業したコンピュータ学科(現情報システム学科)
1期生の一人が、その頃教員をしていた私を訪ねてくれました。
短い時間でしたが、仕事や子育てで苦労したことを話してくれました。

あの頃二十歳そこそこだった人たちも今では四十代半ば。いろいろなことに苦労をし、
その人その人なりの人生経験を積んできたと思います。
同期の人たち、今どうしているんだろうね。会いたいね。そんな話になりました。
そんなふうに思ってくれる人たちが集まれる時期、場所を探ってみたいと思います。

その前にまずは皆さんが今どこに住んでいて連絡手段は? などなど、情報を集約
したいと思います。皆さんご自身の情報、あの人の連絡先知っているよという人は
本人の了解を得たうえで、その情報を下記までお寄せください。

miyamoto@mail.oist.ac.jp

お待ちしています。

宮元秀幸

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