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第18回:背中を押したもの -その2- CAN(ECU間通信)

こんにちは。宮元です。

2、3年前、自動車工学科の教員を含む自動車関係者と話をしていて「ECU」ということばがよく出てくることに気づきました。アルファベット3文字で表されることばが大変多いなか、何か新しい3文字ことばに出会うと、自分が身を置いてきた世界に関係することばで読み替えようとします。

「ECU」もコンピューターに関係したことばだろうと、勝手に「Electronic Control Unit(電子制御ユニット)」などというふうに読み替えます。これはそのとおりだったわけですが、今では100個以上のECUを搭載した自動車も珍しくないと雑誌、たとえば「インターフェース2020年9月号」にあります。

同雑誌によると、ECUは「パワー・トレイン系」「シャシ系」「ボディ系」「マルチメディア系」「運転支援系」の5系統に分けられるのだそうです。私には詳細を説明できる知識がありませんので、これ以上の説明はご容赦ください。ただ驚くべきことは、これら多数のECU同士が車載ネットワーク回線を介して通信をする。すべてのECUが全体として一つの車載コンピューターシステムを構成しているというのです。1台の自動車の中にコンピューターネットワークが形成されているのです。どんな具合に通信しているのだろうなどと興味を駆り立てられませんか。

スマホ、タレット、PC・・・・、私たちがこれらをインターネットにつないで通信を楽しんでいるときは、意識していませんが、いつでもTCP/IPという通信規約(通信プロトコルといいます)に則っています。ECU同士も通信プロトコルに従って通信するわけですが、そのプロトコルとして「CAN(Controller Area Network)」が広く採用されているようです。

私たちが自動車に乗り込んだ瞬間からエンジンを止めて降りるまで、CANによるECU間通信に支えられていることになります。そこで、CANによるECU間通信がどんなものか試してみたい。そんな興味が沸々と湧きあがってきたのです。これが「調べてみようか・・・・、はまってしまいそう」の原因なのです。
では、次回・・・・

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